shiganosato-gotoの日記

星の巡礼者としてここ地球星での出会いを紹介しています。

『星の巡礼 琵琶湖一周 カヤッキングの旅』

 『星の巡礼 琵琶湖一周 孤高のカヤック・ツーリング』 航湖日誌(抜粋)
 
 
この夏、琵琶湖をシーカヤックでのんびりと5泊6日の帆走カヤッキングを楽しんだ。
10年ほど前にゴムボートで一周したので今回で2回目である。
 
自転車で一周すると約182kmだから、30%OFF(湖上直線航路)としてシーカヤックでの距離は約127kmかな?
時速は、1日平均6時間漕艇・帆走として6日x6時間、総時間36時間、127km÷36時間=3.5Km/Hとなる。
なんと1時間=3.5Km、歩く方が早い(4Km/H)んだから。 
たしかに風まかせのうえ、食糧や野営道具が重かったんだとおもう。それに設計ミスなのだろう、手作り帆の面積が狭く(風受けが悪く)スピードがでなかったんだろう。これこそ星の巡礼だ。(笑) 次回の反省として2枚帆にすべきだとおもう。
 
航湖ルートを紹介しよう。
1日目 : 志賀の里 松の浦水泳場南にある公園出港 ⇒今津浜 (高島市
2日目 : 今津浜 ⇒ 海津大崎岩礁 
3日目 : 海津大崎 ⇒ 竹生島 ⇒ 姉川河口 (長浜市
4日目 : 姉川河口 ⇒ 沖島 (近江八幡市
5日目 : 沖島 ⇒ 琵琶湖大橋 ⇒ 木浜漁港 (守山市
6日目 : 木浜漁港 ⇒ 近江大橋 ⇒ 志賀の里帰港 
 
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アメリカではカナディアン・カヌーに乗って川下りを楽しいんでいた。カナダからアラスカを横切りベーリング海峡にそそぐユーコン河370kmのカヌーイングの体験談は後日にゆずる。
 
今回使用艇はモンベルの二人乗りフォールディング・カヤックに手製の一枚帆と水中安定翼2枚をとりつけ使用した。一応風まかせ、パドルはできる限り使用しなかった。おかげで時速3.5km/h、歩くより遅かった。でも帰ってきた。(笑) 世界一ぜいたくな船旅だった。
 
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強風と荒波による転覆・沈にそなえマストの先端に空のペットボトルを取付、いよいよ出航だ。
琵琶湖における天候の急変は死につながる。天気が良くてもお昼すぎから時として比良八荒のような強風が白波をたたせ艇を湖底に引き込むのだ。
一度だけ体験した。近江舞子から沖島をめざしたとき強風白波に遭遇、体感時速50km/hで沖島衝突かと思ったとき二枚帆のロープをはなしてカヤックを沈させ脱出、危機一髪で助かったことがある。万全の注意と情報と知識と技術と体験が要求されるのが琵琶湖だ。
 
カヤックによるキャンプ・ツーリングにはテントが必携である。自転車・オートバイによるツーリングやウオーキング(徒歩旅行)では宿泊先をある程度容易に見つけられるが、カヤックでは宿泊先の確保がなかなかむつかしい。
 
食糧はインスタントものと野菜類を中心とした。飲み水は持参した。(炊事用は琵琶湖の水を使用) クーラボックスは2台持参した。
 
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 帆走中、西にそびえる比良山系は現在地確認の重要なナビゲーターである。残念ながら大半は携帯圏外・・・
 無の世界がつづく。
 
  
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 湖面での写真撮影(自分撮り)はかぎられる。
次回は工夫して撮影アームを取り付けたい。
  
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 お昼になると陸(おか)にあがってバーナーで温かいものを作ってたべた。 
 釣り人から釣果をわけてもらって焼き魚、格別においしかった。
 
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 最終露営地・守山市木浜漁港に碇泊(対岸は大津市・山並みは比叡山
 
 
最終日は約25km、8時間の帆走だ、それも時速3.5km/hである。
飲料水の補給、トイレパックの処理、風向の確認、側舷のキール・ラダーの点検と大忙しだ。
  
でも帆走し出したら風まかせ、読書の時間がはじまる。今航湖にて水上勉著『餓鬼海峡』を読み終えた。
  
あと詩吟を大声で吟じ、愉快だった。  
 
歳を重ねると静止湖面でのパドリングは体にこたえる。
川下りカヤッキングやカヌーイングと流水・激流を楽しんできただけに、パドリングは苦手だ。
ということからカヤックに帆をつけてみた。しかし甘い考えは見事に外れ、パドリングより遅いセーリングと相成った。(笑)
 
しかし水面に沈み見上げる比良の山並みや ありあまる時間からみる入道雲など非日常の情景の面白さや水面に映る髭面の老人の顔をみつづける自分に興奮させられた。ああ僕は星の巡礼をしているんだと感動の時間を過ごすことができた。
 
感謝合掌である。