8月11日、冨士宮ルートをたどりスカウト隊18名と共に富士山頂に立った。
7月はじめ、ローバー仲間から登山経験者として『ボーイスカウト京都連盟創立100周年記念行事 冨士登山』に同行願えないかとの依頼があった。お役にたてばと参加した。
当日はあさ3時に山中野営場で起床、台風11号の影響による大雨と濃霧の中、ボーイスカウト日本連盟野営場を車に分乗し、富士宮登山口2合目の駐車場に到着した。
ここよりタクシーに乗換え、五合目登山口に着き、約1時間高度順応をかね朝食をとる。
6時 : 5合目 標高2390m 柔軟体操、記念写真をおえ次のような編成(18名)
で登山を開始した
天候は、台風の影響により大雨、強風・濃霧という最悪の状況であったが、
レーダーによると9時ごろより回復がみこめるという情報のもとでの出発と
なった。
ただし7合目での天候状況により、全員登頂を断念し健康者選抜による
アタック隊を編成しての登頂も視野に入れての18名による登山開始であった。
■ 前衛隊 リーダー2名 と スカウト5名 計7名
■ 後衛隊 リーダー2名 と スカウト4名 計6名
■ 遊撃隊 リーダー3名 <前後衛隊のスカウトをサポートする>
■ 本部隊 リーダー2名 <登山隊とベースキャンプとの連絡>
総計18名
6:45: 6合目 標高2490m 悪天候おさまらず、トイレ休憩
7:55: 7合目 標高2790m 大雨・強風さらに増す。低体温をおそれ山小屋に
避難。アタック隊を編成し登山継続を決断、編成をいそぐ。
せねばならないが、『勇気ある撤退』こそ安全登山の最重要課題でも
あった。
台風の影響は劣ろえることがないので、前衛後衛隊を解体し、計画通り
以下の『冨士登頂アッタク隊』を編成する。
総計18名
■第一次アッタク隊 リーダー3名 と スカウト7名 計8名
■第二次アタック隊 リーダー1名 と スカウト1名 計2名
■8合目アタック隊 リーダー2名 と スカウト3名 計5名
■本部隊 リーダー3名 計3名
* これよりは第二次アタック隊の登頂記録にもとづく
* 各隊の登頂・アタック記録は報告に待ちたい
上り 下り
□ ↑ 13:30 山頂/3776m ↓ 13:40
□ ↑ 12:30 雨・風 9.5合目/3710m ↓ 14:05
□ ↑ 11:40 大雨・強風・濃霧 九合目/3400m ↓ 14:35
□ ↑ 10:35 大雨・強風・濃霧 八合目/3220m ↓ 15:05
□ ↑ 09:30 アタック隊登山開始 元祖7合目/3030m ↓ 15:45
□ ↑ 07:55 大雨・強風・濃霧 新7合目/2790m ↓ 16:35
□ ↑ 06:45 大雨・強風・濃霧 6合目/2490m ↓ 17:15
□ ↑ 06:15 大雨・強風・濃霧 5合目/2390m ↓ 17:48
登頂所要時間をみると次のようになった:
上り 7時間15分 (標準4時間20分)
下り 4時間20分 (標準2時間 5分) 総所要時間 11時間18分
(標準 6時間25分)
約倍弱の時間がかかったことになる。
よく耐えたものである。
台風の影響のもとでの登山、大雨・強風・濃霧のもとでの登頂は難儀した。
しかし使命感、チームワーク、チャレンジから来る若さに支えられた。
スカウト一人ひとりにとって苦難を乗り越えた経験はおおいなる成長に
つながると思う。
名誉と誇りを豊かな人生にそえることになると確信する。 以上
6合目 雲海荘にて休憩
暴雨風を避けるスカウトたち
7合目 山口山荘にて風雨を避ける
9合目 萬年雪山荘で