shiganosato-gotoの日記

星の巡礼者としてここ地球星での出会いを紹介しています。

「ピースボート81山の会」 (PB81) 立山室堂に集う

PB81山の会」 立山室堂に集う   ⓵


比良山系の武奈ヶ岳、蓬莱山、釈迦岳にまだ残雪が輝く志賀の里に
ピースボート81・山の会」(PB81山の会)幹事長 大淵朋幸君ご夫妻より一通の手紙が届いた。
2015年度定例登山への案内」であった。


2015720日~22日、「立山室堂みくりが池温泉」をベースキャンプにして雄山登山を計画しているといううれしい便りであった。
PB81山の会」とは、201314年にかけて約3か月、地球一周南半球船旅で大淵君や檜山紀六君の
呼びかけで集まった山好きの人々の集まりである。
船内での定例山の会は乗船していたオーシャンドリーム号(32,265トン)のバーカサブランカの一角を例会場としていた。


会員はそれぞれの山行を発表し合うが、登山はしていなくても山男山ガールに惚れた方や、高山植物や山のロマンに憧れる会員もたくさんおられた。
写真や登山記録、行程や山並みの風景、その難易度、お花畑の様子などにユーモアを交えながらの発表となった。会場せましと膝つき合わせ、珈琲一杯の注文で毎回楽しい例会をもったものである。 例会場はいつも仲間であふれていた。


わたしは日本アルプス縦走の最終ステージ「栂海新道(つがうみしんどう)」(白馬岳⇒日本海親不知 34日)の縦走をテーマにして語ったことを懐かしく思いだした
その仲間たちが下船後二回目の年例会を立山室堂で開催するという。
わたしはすぐに返事をだした。 もちろん参加するという返事である。
 
昨年は谷川岳20数名が集い、山行前後の宴会では飲みに飲んで再会をよろこびあったらしい。
わたしは個展「PB81地球一周南回り船旅 寄港地パノラマスケッチ展」の開催準備やボーイスカウト京都連盟創立100周年記念富士登山の技術顧問としてスカウトに同行することになり、
「第一回PB81山の会」に顔を出すことが残念ながらできなかったのである。
 
わたしは集合前日、朝焼けの琵琶湖畔をあとに「たてやま駅」にむけ車で出立した。
立山登山の折りに必ず立寄る亀谷温泉で長距離運転の疲れをとり、汗を流したあと富山地方鉄道立山線の終点「たてやま駅」の駐車場に到着した。
 
今夜は車中泊、明朝一番にいままで行けなかった称名滝を訪れたあと立山室堂に向かうことにした。

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  びわ湖の朝焼けに見送られる
 
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  立山の亀谷温泉で汗を流す 

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富山地方鉄道終点「たてやま」駅
 
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駅前無料駐車場  

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滝煙をあげる称名滝

集合当日、立山室堂は晴れわたり暑さを感じるほどであった。立山連峰は雪がいたるところに残っており、その姿を「みくりが池」に逆さに映しだしていた。 まさに山の神秘さをうつすミラーレイクである。
池の周囲のお花畑は緑の絨毯の上にいろいろな高山植物の花を咲かせていた。

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石碑「立山
 
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 みどりが池に映る室堂山(右)


ここ立山室堂は標高2400mであるが、黒部立山アルペンルートの観光の拠点として多くの人々を集め、魅了している。 ここ立山室堂は、一般観光客に対しスイスアルプスのユングラヨッホという山岳観光地のような環境を提供しているようだ。


日傘をさした新婚さんやシンガポールからのバックパッカー、残雪の洞窟に潜り込んでの集合写真をする台湾からの修学旅行生、スペインからの家族旅行と国際色豊かな山岳銀座の様子を呈している。


子どもたちがのびのび走り回り、残雪を丸めて雪だるまを作ったり雪合戦に興じている姿はゲームに没頭する現代の子供たちのイメージではない。うれしい光景である。


わたしは集合時間よりはやく「みくりが池温泉」にチェックインし、仲間を待つあいだ日本一標高の高い場所にある源泉かけ流しの天然温泉につかり至福の時間を過ごした。

湯船からは大日岳や奥大日岳、その背後に日本海を眺望できる。

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日本一高くにある♨「みくりが池温泉
 
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 雪渓残る立山と緑が池
 

懐かしの顔々が三々五々、「みくりが池温泉」に集ってきた。
夕食後、一室につどい久闊を叙す。 なんと幹事長であり世話人の大淵君が手術入院し欠席という。
この例会の世話をしてくれている小宮希士君によると、手術も成功し順調に療養を続けているとのことであり、安堵した。 みんなで一日も早い回復を祈った。


ミーティングのあと大川侑子さんから、彼女の青春時代に収集した時代物の絵葉書をたくさんいただいた。自分は使わないのでわたしに使ってもらいたいとのこと、大切に使わせもらうことにした。
明日の雄山登山に備なえ, はやめの就寝となった。
 
雄山登山の朝、一番風呂による火照った体を立山の残雪の冷たい風にさらしながら大日岳や大汝岳方面をスケッチした。

みくりが池に立山連峰が朝日を背景にその神々しい姿を映している。
立山信仰の中心である立山三山、 すなわち蓬莱(みくりが池)の池に映る未来(別山)、現在(雄山)、過去(浄土山)を仰ぎ見たのである。


その神秘な姿にこころ洗われるとともに、手を合わせている自分の姿がそこにあった。
まわりのお花畑の花々も、立山三山よりいずるご来光に顔を向け感謝の笑顔を送っているではないか。

ともに祈り、ともに吟じた。
「仙客来たり遊ぶ雲外の巓(いただき)  神龍栖み老ゆ洞中の淵 ・・・」

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立山の朝焼け
 
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 みくりが池に映る逆さ雄山


 
 
 
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