shiganosato-gotoの日記

星の巡礼者としてここ地球星での出会いを紹介しています。

2015『星の巡礼 中央分水嶺 高島トレイル縦走6泊7日ぶらぶら老人日記 ⑨』

2015『星の巡礼 中央分水嶺 高島トレイル縦走6泊7日ぶらぶら老人日記 ⑨』

―副題 A 《星の巡礼 インパール作戦撤退路 阿羅漢山脈白骨街道を歩く》ための最終露営訓練-
―副題 B 《露営(野宿)のすすめー楽しみ方》―

 
<5日目>
■ 高島トレイル縦走  2015年10月7日(水)霧後晴―1
          <桜峠330m⇒行者山586m
 
昨日午後、デポしていた食料品や飲料水、それに慰問品(ソーセージと般若湯)を回収した。
食糧消費で軽くなりかけていたリュック(約7kg)が、デポ回収食糧等でずっしり重いリュック
(約10kg)に回復した。
いや、これで高島トレイル縦走の保証をえたのである。
貴重なデポ食糧・水である、大切に使わせていただくことにした。
明るい光、そう縦走最終地点である桑原橋で天地にむかって感謝の祈りをささげるわが姿を思い
描いていた。
 
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 廃道の工事用バケットを目印として草むらに隠しておいたデポ食糧品・水を回収した
 
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 デポ用回収ボックス(バケツ)と飲料水2Lペットボトル
  
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高島トレイル縦走後半3日分の食料と飲料水をデポ回収ボックスに収納した。
ほかにソーセージ・秋刀魚の缶詰め・ビスケット・般若湯などを忍ばせた。
チャック付の袋で密閉し、厚手のごみ袋に包み、バケツに入れて蓋のまわりをガムテープで
貼ってデポした。
しかし回収して開けたところ、雨水が入り、うごめく虫数匹が回収ボックスから見つかった。
ただ食糧本体は無事であった。
 
 
 
 
          《 ああわれいま 高島トレイル 桜峠におりて 》
                  詩 後藤實久
 
      ああわれいま宇宙という闇夜に抱かれて、眠りという別世界へ向かう
          生のなかでこんなに至福な時間がほかにあるだろうか
      深々と夜がふかまり天上に妖精の星たちが愛を語り合い肩を寄せあう
      ああわれいま生を謳歌し次なる生をみるがごとく眠りに導かれゆくなり

       <2015年10月07日0時8分 高島トレイル桜峠露営地にて書す>
 
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4時半起床
昨日、確認しておいた「行者山登山口」・高島トレイルルート案内指示に従う
  
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いよいよ高島トレイル縦走後半の始まりである。
今一度気を引き締めての一歩を踏み出した。
濃霧である。寒さも加わってきている。
 
ここ行者山登山口の正面はメガソーラパネルの建設現場である。
朝6時前、暗闇にうごめく怪しい姿に警備員は恐れをなしたのだろうか、
警棒とヘルメット姿で詰問してきた。
登山者と知ってか親しみの態度にかわる。
「しんどい山登りをなぜするのかな」と独り言。
写真をとってもらい、見送りをうけての出立となった。
 
この出会いは縦走者にとって存在確認の重要な一瞬でもある。
わずかな時間であるが、身分証明と縦走内容を伝えておくことの必要性である。
わたしはこの縦走にあって、縦走路で縦走者誰一人として出会わなかったのだから、
わが存在を認めてもらえるただ一人の証言者と出会ったわけである。
 
高島トレイルは孤独との戦い、いやそれ以上の孤独の楽園でもある。
ひとりの股旅が落ち葉を踏んで夜露をしのぐ、その姿のなんとリッチなことか。
そこには祈りの姿がある。
 
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 行者山登山口からは急登がつづく

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濃霧の中、トレイルに幻想的な太陽が昇る

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この素晴らしい雲海がここ高島トレイルに桃源郷を作り出すのだ

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 行者山586m(通過ポイント15  2015/10/7  7:34am 登頂す




 
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