―副題 B 《露営(野宿)のすすめー楽しみ方》―
<6日目>
■ 高島トレイル縦走 2015年10月8日(木)霧後晴 <ナベクボ峠620m⇒岩谷峠760m>
<高島トレイルのブナ原生林で遊ぼう>
高島トレイルに隣接してブナの世界がひろがる
人の手が入らない原生林である
ブナにふれ、ブナに語りかけ、ブナと遊ぶ
そう、そこには
ブナの世界があり、大宇宙があり
わたしとつながっている
もうひとつの世界がある
地蔵峠727m <通過ポイント27>
<道迷いに要注意 ― 地蔵峠⇒終点・桑原橋>
地蔵峠より岩谷峠までところどころに標識版が立っているが、目印リボンは激減し極端に少なくなる。
落ち葉でルートが不鮮明なところが増えてきた。
高島トレイルは、ここ地蔵峠より別の顔をもつ。
より野性的にというか、ひとを寄せ付けないようなきびしい一面をのぞかせる。
トレイルは自分で探せといわんばかりに見放してくる。
トレイルも規則正しいものではない、自分の道を行けと言わんばかりである。
いや、これまでの高島トレイルとすこし味が違うと感じるのはわたしだけなのであろうか。
ここからのトレイル歩きには、緊張感を持って五感を研ぎ澄まして森の声をきこう。
トレイルの雰囲気もこれまでと比べてより深く、濃く、重く、暗く、細く、狭く感じた。
森の尊厳を人間に認めさせるんだと強い意志を表明してもいるようだ。
わたしたち人間も大自然への畏敬の念をもって森の掟に従うべきだ。
獣道(けものみち)も増えてきた、周囲全体を俯瞰(ながめて)して我が道をみつけて前進しよう。
方向転換指示標識に従う、目印リボンが見当たらないなか貴重な標識だ
このブナのオブジェからくるエネルギーを吸収しようではないか、これこそ宇宙の塊だ
宇宙の合体、そこには生命の塊を見ることができる
獣道(けものみち)のようなトレイルを下りてくると少し開けた台地に出る
ここが峠なのだろうかと疑いたくなる森閑とした岩谷峠にでた
岩谷峠760m<通過ポイント28>だ
へ続く