shiganosato-gotoの日記

星の巡礼者としてここ地球星での出会いを紹介しています。

2003 『星の巡礼・カミーノ・デ・サンチャゴ自転車巡礼800kmの旅日記』 Ⅴ

星の巡礼・カミーノ・デ・サンチャゴ自転車巡礼800kmの旅日記』 Ⅴ


イメージ 1 《カミーノ・デ・サンチャゴ 自転車巡礼のすすめ》 ⑤


<カミーノ・デ・サンチャゴってどんな道?  自転車巡礼は何を携行し、何時走ればいい?③>
 
1.聖なる砂利道である。 ヤコブ(サンチャゴ)が神のもとへ歩んだ道である。土は赤く、雨が降るとぬかるむ。
2.巡礼路の木陰がいい。木陰に入ると癒される。樹木はカミーノの道しるべでもある。
しかし巡礼路には影をつくる樹木が少なく、それも陰をつくらない若木であったことに驚いた。
3.カミーノ(巡礼路)は村から村へと山並みの牧草地帯を越えていく。
4. カミーノ(巡礼路)を徒歩または自転車巡礼をする場合は、荷物は出来る限り軽くすることをすすめる。
   例えば、2Lの水・帽子(または日傘)・トレッキングシューズ・杖で充分である。行動食・持病薬・着替え
   その他は各人により異なる携行品である。
5.真夏をさけ、9・10月をおすすめする。
 
<与えられているすべてが、巡礼で生かされている喜び>
 
持参した老眼鏡が壊れた。ゴムバンドで修繕し支障はなかったが、もし老眼鏡がなかったら巡礼が困難に
直面していたであろうと思う。巡礼路を歩くということは、神の恩恵を受けているかに気付かされる時でもある。

生きるとは、肉体に宿る霊、魂によって、その向かう道が決められていくような気がする。精神に宿る霊いや
霊を導く神の存在とそれを受け入れる己との結びつきによって行動が決定するように感じられてならない。

この巡礼は、この神の導きを受け入れるために生かされ、与えられた五体すべてを使ってその神と己の関係、
すなわち永遠の愛を見極めるための魂の旅路であると確信する。

いまその霊に導かれてカミーノ(巡礼路)を歩いている。それは己への霊の働きかけに従っている自分が
ここにいるという喜びを感じる旅である。
 
<君は何を求めてカミーノを走っているのかね>
 
木陰に休む老サイクリストが語りかけてきた。
「神は遠くにおられるのではなく、あなたの中におられるのだよ。いつも一緒なんだ」と。
たぶんこの老サイクリストが神の姿でわたしに語りかけてくれているのであろう。
カミーノ(巡礼路)では、出会う人々やすべての自然現象との出会いの中に、神の姿がみられる。
 
<可愛い野良犬になめられ目をさます>
 
大聖堂の前で野宿していると、野良犬たちが鼻をなめて起こしてくれた。

「もう出発の時間ですよ」とこれまた大きな尾っぽをふりながら、寝ぼけ顔をのぞいている。
「疲れているときは、いつでもわたしのもとにおいでなさい」
野良犬の目に優しい神の目をみた。

教会や聖堂の中に巡礼者のためのリフジオという宿泊施設があるが、わたしは夜風に吹かれ大星雲の
もとで眠りにつくのが大好きなので野宿を選ぶことがおおい。

野良犬もまた野宿者に興味があるようだ。
 
<流れ星はサンチャゴ・デ・コンポステーラへと導いてくれる -魂こそ神の贈り物である>
 
自然の営みは神の語りかけである
今宵も流れ星を眺めながらの野宿を楽しんだ
わたしは流れ星との出会いの一瞬が大好きである
その流れ星に乗って宇宙を旅してきたと思うだけで
わたしはいつの間にか流れ星になって悠久なる夜空の
ひとつの星になっているのだ

わたしはいつも思うのだが
わたしはいまでも自分がある星からやってきた
生命体であると思っている
世間でいう宇宙人・異星人なのである
と思うと愉快ではないか

地球人という人間はみなほかの星からやってきた集合体である
きみも間違いなく異星人なのだ
魂を授かった者は、与えられた命に忠実に生きるのだ
「あなたの命はどこからきたの?」
コウノトリが運んできた、という昔の人はロマンがあった
流れ星に夢と命と魂が詰まっていると思うのもロマンである

今朝も東から太陽が顔をだし、月が姿を消していく
ああ、なんと偉大な営みであろう
その営みに参加させてもらっているのだと思うと
魂の震えがとまらない
魂こそ神の贈り物である

イメージ 2
自転車巡礼路を西に向かう(マンシラ・デ・ラス・ムラス村の巡礼舗装路で)

 
AmazingGrace


Yes,when this heart and flesh shall fail,     そうだ この心と体が朽ち果て
And mortal life shall cease,              
そして限りある命が止むとき
I shall possess within the vail,            
私はベールに包まれ
A life of joy and peace.                  
喜びと安らぎの時を手に入れるのだ


今夜は体を休めるためにホテルに泊まる。
ここは、カミーノ(巡礼路)の道半ばである。


◎《 HOTEL CAMINOREAL    67


ウエルカム・ドリンクの赤ワインが体にしみこむ
ロビーには、わたしの好きな「銀河鉄道の夜」のメロディーが流れている


△<今夜のディナーのメニュー・House Special Menu Vegetable Hotchpotch
       Veal Steak / HouseCastard Pie / Bread / Red Wine /Demitasse Coffee   16


人は生まれて、生かされている限り神の愛につつまれている
その恵みを受け、神によって保証さている人生に感謝しょうではないか


カミーノ(巡礼路)を走っていると、不思議な現世とあの世は
いつも神の御手の中にあることを意識させられる


ここカミーノにいるのだといういうだけで高鳴る魂を抑えきれない


 


2003/8/16Sat. 《 カミーノ・デ・サンチャゴ巡礼路 第6日目 》


⑱カリオンテ・ロス・コンテス    ㉒レオン     自転車走行距離 /積算距離    87km/376km



HotelCamino Real』 をチェックアウトし、一路小雨の中を西方へ自転車を走らせる。
午前中―雨のち曇  午後―晴れとの予報だとカウンターの娘さんに教えてもらう。


セント・バーナードの目に映る哀れな姿よ>

ここカミーノ(巡礼路)には野良犬が多いことは先にも述べた。
先日、夜中走行中、暗闇で用を足していたら光る二つの目がこちらを観察しているではないか。
不思議なものである、自分は姿を隠しことに及んでいると思っていても、自分を見つめているものが他に
いるということである。


いつも見守ってくださる神を意識してか、この時ばかりは恥ずかしさに身をちぢめた。
その光る二つの目は、野犬化したセント・バーナードであった。
便秘から解放されるために服用した下剤が、おもわぬ<迷いの一日>になってしまった。


セント・バーナードとの出会いもそうだが、便秘の迷いはルート管理にも支障をきたしだした。
方角を見失い正反対の方向、いや後戻り走行を2度も繰り返してしまった。


人生も同じであるとおもうと笑いがこみあげ、身体もかるくなりカミーノ(巡礼路)にいるおのれを再発見した
次第である。


<カミーノ・デ・サンチャゴで一番標高のある1904mの峠を越える>


上りは自転車をひたすら押してあがること5時間、祈りと自分を見つめる時間を過ごすこととなった。
下りは一直線、自転車は速い、1時間で麓に転がり降りる。
そのスピードに危険を感じるほどである。


魂と向き合い、静かにおのれと向き合いたい巡礼者には、やはり「徒歩巡礼」をお勧めする。昔から
カミーノ(巡礼路)は修行の道であり、歩きの道である。
いつかゆっくりとおのれを見つめながらカミーノ(巡礼路)を踏みしめて歩いてみたい。


△<本日の昼食  マカロニ/パスタ  4€・ユーロ>

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ランチはパスタが主流

 
村の雑貨屋さんでマカロニを作ってもらった。「見ててごらん、わたしのつくるマカロニはこの村で
一番美味しんだよ」。見事なマカロニ、こんなに美味しい食べ物があったのだ。たくさんの巡礼者を
うならせてきたのであろう、実に美味い。


この巡礼でわたしに起こり、経験し、感じ、想うことのすべてに神の働きがあることを感じる。
出会いのすべてに神の御業が働いていると思うだけで、魂が浄化していくのを感じる。
この素朴なご婦人が作ってくれたマカロニでさえ神の意志を感じる。


わたしたち一人一人が神の愛の結晶である。そしてわれわれに神の力がみなぎっているのだ。
時として神を忘れ、おのれに従うわれをも赦し、あたたかく包み込んでくれる神の愛は無限である。


今日もまた<Give us all foods we need>に神は答えてくれているのだ。


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休憩でサンドイッチとコカコーラで一服するも、カミーノ・デ・サンチャゴ巡礼路の夏は暑い

 
◎『Alberge ElPilar』 (アルベルゲ・エル・ピラー)に宿泊        18  (夕食33€)


あまりの暑さに、野宿はあきらめてアルベルゲ(巡礼宿)でシャワーを浴びることにした。


 
<巡礼宿であるアルベルゲとはどんな宿?>

今夜泊まる、レオン/Leon にある 『Alberge El Pilar / アルベルゲ・エル・ピラー』を詳しく紹介してみよう。

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 アルベルゲ・エル・ピラー(巡礼宿)の全景


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アルベルゲでは洗濯・自炊もできる


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 アルベルゲの二段ベットと 大部屋

 
夜、アルベルゲ(巡礼宿)のスペイン風中庭・パティオに立つ。


満天の星の海原に、ひと筋ふた筋と流れ星が尾をひいて、ユーラシア大陸の西の果てフィニステーレに
向かってその姿を消していく。流れ星達のその軌跡は、入口フィニステーレより<幻のアトランティス大陸
へと導いているのだ。


願い事である<幻のアトランティス大陸の探索>が現実味を帯びてきたことを喜びながら、西の夜空に
輝く星たちを眺めつづけた。


<魂の旅路>が、ここ<カミーノ・デ・サンチャゴ巡礼路>より<幻のアトランティス大陸>へ引き継がれる
喜びにひたった。
 
 イメージ 9
                カミーノ・デ・サンチャゴは西の果てへつづく



             《カミーノ・デ・サンチャゴ 自転車巡礼のすすめ》 ⑥ へつづく