2003 『星の巡礼・カミーノ・デ・サンチャゴ自転車巡礼800kmの旅日記』 Ⅸ
《カミーノ・デ・サンチャゴ 自転車巡礼のすすめ》 ⑨
<サンチャゴ・デ・コンポステイラに着く>
約850kmのカミーノ・デ・サンチャゴ巡礼を終えようとしている徒歩巡礼者たち
徒歩巡礼者の背中も足どりも軽やかだ
<オラー! ウルトレーヤ! ビバー・カミーノ!>
コンポステーラ大聖堂が最初に見える丘と言われるモンテ・ド・ゴゾ<歓喜の丘>
サンチャゴ・デ・コンポステーラ、そうだカミーノ・デ・サンチャゴ巡礼路850kmの最終地はもうすぐそこだ。
二本の杖にすがり、足を引きずりながらも、巡礼者はみな笑顔である。
《あなたがたは、みなわたしの愛する子だ。 カミーノを歩き切ったことをこころから祝福する》
見えざる神の声に、すべてが報われるのだ。
サンチャゴ・デ・コンポステーラの見える丘で愛車<星の王子さま号>とともに
みな手をとりあい、手をつなぎ、高らかに讃美の叫びをあげながらの行進に変わって行く・・・
《 オラー! ウルトレーヤ! ビバー・カミーノ! 》
神を祝福し、お互いを讃えあう歓声が、あちこちで天に届けとばかりに湧きおこっている。
やっと苦難のカミーノを歩き切り、聖ヤコブ(サンチャゴ)にもうすぐあいまみえるのだ。
巡礼者たちは、そのこころの高まりを抑えられないのだ。
聖ヤコブ(サンチャゴ)の像
《 オラー! ウルトレーヤ! ビバー・カミーノ! 》
見知らぬ者同士、カミーノ・デ・サンチャゴ巡礼路を歩き終えたことを讃え、抱き合って喜んでいる。
愛の響きが青天のかなたにこだましている。
<鉄の十字架>
カミーノ・デ・サンチャゴ巡礼路を歩き終わった証として、また、おのれが脱皮して、これから再生の道をあゆむ
という強い決意を表す儀式として、巡礼中におのれの身に着けて歩いたものを<鉄の十字架>に巻き付けて
誓うのだそうだ。わたしは身に着けていた塩を地にまいて、カミーノとおのれを祝福し、再生を誓った。
鉄の十字架
AmazingGrace ①
Amazinggrace how sweet the sound
That saved a wretch like me.
I once was lost but now amfound,
Was blind but now I see.
あと2時間、約8km、そこに夢にまで見たカミーノ最終地である聖ヤコブが眠るコンポステーラ大聖堂が
待ち構えているのだ。
自転車巡礼での疲れもわすれ『ハレルヤ!』 と神を祝した。
丘の上から見下ろす大聖堂が光り輝いている。
わたしを待っていてくれているのだ。
<2003年8月19日(火) 正午12:00 サンチャゴ・デ・コンポステーラ / Santiago de Compostela に到着>
サンチャゴ・デ・コンポステーラ大聖堂で完走を報告し、感謝の祈りを捧げる
サンチャゴ・デ・コンポステーラ大聖堂の広場
先着していた、ドイツ・ミュンヘンからの自転車野郎三人組がコンポステーラ大聖堂広場近くのカフェーテラスで
手を振ってわたしの無事完走・到着を祝ってくれているではないか。彼らにとってはドイツ・ミュンヘンから
2800kmにも及ぶ自転車巡礼の達成、わたしも彼らにワインを差入れ、ともに聖なる地への完走を祝った。
巡礼路道中、励まし合ったドイツ・グループ、ジョンとボブ (フレディ写す)
巡礼路完歩・完走証明書発行事務所前に巡礼者が次々と到着する
彼らと別れ同じく大聖堂広場から少し入った完走証明証発行事務所へ立寄り到着を報告した。
「巡礼手帳」に押された通過スタンプの確認のうえ、下記の巡礼証明証を発行してくれた。
『カミーノ・デ・サンチャゴ巡礼証明証#5060』
By Bicycle 2003/08/11Start : St.Jean Pied de Port ⇒2003/08/19 Arrived: Santiago de Compostela
<カミーノ・デ・サンチャゴ巡礼結願証書>
《カミーノ・デ・サンチャゴ 自転車巡礼のすすめ》 ⑩へつづく