<老人の牛歩トレッキング>
◎鈴鹿山脈縦走―携行品リストと重量 (5泊6日)
リュックサック関係 | 1650g | 本体・リュックカバー・キャラナビx4・腰当クッション(マット) |
ツエルト露営関係 | 1000g | ツエルト・グランドシート(ゴミ袋大)・NASA耐寒シート・ロープ・洗濯バサミ |
半身用エアーマット・寝袋カバー・防虫ネット・寝袋・ニット帽・小便袋 | ||
登山・衣服関係 | 1400g | 登山靴・スパッツ・ストック・靴下X2・帽子・TシャツX2・長シャツ・短パン・ |
タイツ・手袋・ジャケット・雨具・ダウン上下・ヘルメット | ||
機器・救急関係 | 900g | デジカメ・バッテリーX3・予備カメラ・携帯電話・バッテリーX2・ラジオ |
ヘッドランプ・予備電池X2・サングラス・老眼鏡予備・高度計・GPS | ||
ガスライター・鈴 | ||
補修セット(裁縫具・ガムテープ・銅線・カッターナイフ) | ||
救急セット(三角布・切傷虫刺軟膏・バンドエイド・下痢止・正露丸) | ||
常備薬(血液サラサラ・コレステロール・Q&P・ニンニク丸・パブロン鼻炎) | ||
生活セット(水溶性ティッシュ・タオル・ハンカチ) | ||
ウエストポーチ関係 | 750g | 記録情報ノート・ボールペンX2・情報地図(御在所・霊仙山) |
地理院地図2万5000分の1(国土地理院必要エリア) | ||
コンパス・笛・・現金・運転免許(身分証明証)・歯ブラシ | ||
バンドエイド・リップスティック・ゴムバンド・老眼鏡・ガム飴袋(チョコ含) | ||
薬袋(ビタミン剤・栄養剤・持病薬・浣腸) | ||
食糧関係 | 3414g | 主食20食分(チキンラーメ5袋・アルファ米X5・ドーナツX16) |
行動非常食(シリアル1袋・スニッカー5・マヨネーズ・チーズ・ビスケット) | ||
飲料水関係 | 2850g | 行動用ボトル750L X 2・予備水嚢1000L・ |
栄養ドリンク(強壮剤+ウイスキー) 350L | ||
(飲料水は途中4~5回補給予定) | ||
重量総計 | 11964g | (約12kg) |
by Sanehisa Goto |
◎携行食糧の結果
1)チーズ: ノーマルチーズは重量、低気温での凝固、食感、旨みに欠ける<カーマンベルなど加工品が
よい>
2)アルファー米:水量(重さ)として生食と同じ結果となり、暖食ではないだけに食欲、幸福感、
満足感に欠ける。
<調理済みレトルト食品の方がリッチ、余裕があれば調理器具-バーナー等を持参し温めると最高>
3)スニッカー(チョコバー):零度に近い気温では噛み切るのに難儀、重さもある。
4)チキンラーメン;いつも重宝しているが、やはり熱湯が最高の調理方法、非常食としては最高食糧に
間違いなし。
◎水を求めて
水による重量超過は姿勢まで変えてしまう。リュックを背負う腰曲りの姿勢は腰痛をともない、
下山後の生活に支障をきたす。
老体となると姿勢の復元能力が遅く、数日間腰痛に苦しむことになる。
しかし、その苦しみを求めてまた山に行くのだから、その魅力たるや口では、言い表わせない至福感、
達成感があるということである。
山で水を求める嗅覚は、宝探し的な想像力のほかに、地図をあさり、耳を澄ませて沢水の流れる音に
集中するさまは、人生そのものの歩みと異ならない。
今回は、幸か不幸か、雨に降られることが多く窪地には雨水が溜まり、枯れ沢には水が集まって流れ
を作っていた。
<鈴鹿山脈縦走時のデポ(残置補給)の可能性に対する考察>
石榑峠(いしくれとうげ)を挙げたい。 竜ケ岳登山口であり、デポ(補給品残置)のため車で行けるから
である。 もちろん縦走における後半の食糧と飲料水のデポ(残置補給)である。
登山口にも出ていたが「熊に注意」、デポは人の目に触れない木の枝にロープで宙吊り(鈴をつけて
おくのもいい)するのが経験上一番おすすめである。
デポ(残置補給)方式は、単独縦走時の知恵でもある。 いままでに2度デポ方式を採用した。
4泊5日の吉野熊野の大峰奥駈け、国道309号線「行者還トンネル」東口より登った「一の峠」でのデポ、
あとの一つは、「高島ロングトレイル」6泊7日での国道367号線今津途中谷でのデポであった。
<カメラに関する考察>
SDカード16GBを持参し、鈴鹿山脈縦走全記録を納めたいと意気込んでいたが、4日目を迎える前に
バッテリー消耗で夢も消えてしまった。バッテリー(チャージ用)は、二日間に1バッテリーと計算し、
3個持参した。 誤算だったのは、デジカメに付属するGPSの機能をONにしていたことである。
デジカメをOFFにしていても、GPSは常時ONだったわけだ。 バッテリーの寿命を半減してしまっ
ていた。
さらに、腕時計式高度計が不正確なため、重要拠点ではデジカメの高度表示を機能させていたことも
バッテリーの寿命を早めた。
鞍掛峠の鞍掛地蔵尊を最後にバッテリーが切れたときには、まさかという心境、落胆した。予備の超軽量
電池式に切り替え、失敗を繰り返さないために画素数を極端に落とし、枚数に制限を加えた。
教訓として「多機能は1機能に優らず」である、心したい。
<4月中旬、鈴鹿山脈縦走で出会った花たち>
この時期、鈴鹿山脈で出会った花たちは少なかった。だから出会った花たちとは万感の気持ちを以って
接することができた。
ただ、縦走路でその存在を示していたのは誕生したばかりのコバイケイソウの群生である。
雨上がりの鮮やかな黄緑に癒された。
くちなしの花か コブシの花