(お詫び:ブログ新旧移行に伴う技術的問題により、広告・案内等の後、文書・写真を掲載しています。)
<Fw: Kです>
「お元気ですか?安中での夢のような日々のあと慌ただしく日が過ぎています。あの日教会で「強く願うこと、そして種をまくこと」を後藤先輩から示していただきました。イエスキリストも、新島襄もそのようになされたから今も多くの芽生えを生んでいるんですね。今回の安中をやりとげる原動力は、祥介のローバース復活へ見せてくれた頑張りに僕なりに応えたいという気持ちがあったからです。そして後藤先輩の並外れたファイトも僕を後押ししてくださいました。二人のファイターに神の祝福を!中山道後半の旅のご無事を祈っています。 Kより」
<安中教会M様より陣中見舞>
「後藤實久様
本日の休養は十分に取れたでしょうか。
高速道を走ればあっという間に通り過ぎてしまう、鄙びた宿場町、
ワイルドローバー号、靴、足の裏、沢山の感謝する対象に囲まれての旅、いいですね。
私の方は、寒風に吹かれながら剪定作業等の面倒を見てきた梅の木が、いよいよ収穫の時期を迎え、
そして僅かな畑ではありますが、雑草退治に追われる日々となります。
遥か遠くに後藤さんのお姿を眩しく想像しながら。
Mより」
<詩・無の風と遊びて >
陽光全身を包み空の彼方へ我を誘う
草息 我に風の衣を着せて喜ぶ
時 われを誘い、時 われと戯る
時の流れに身を沈め、時の中で躍るなり
われ天地にありて、ひとの生き様を識り
命を芽吹き命を捨つるに、ひとの尊さを観るなり
けふも無の風に遊びたい
ここ中津川はすでに美濃の国である。湿った海の風が南の方から上がってくるのであろうか、
蒸し暑さが加わる。
昨日は献花式以来の休養日。
近くの棚田にでかけ、綺麗に刈り取られた畦みちに半裸の体を横たえ、棚田に流れ込む
谷間の水の忙しげな流音を楽しむ。
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5月10日
すでに5月8日に大井宿の散策を終えているので、直接< 大湫宿>(おおくてしゅく)に向かった。
とにかく大井宿から権現山をへて大湫宿に行くのであるが、数えきれないほどの坂が続く難所である。
<大井宿 西行塚>
そのさきにある<西行坂>を上っていくと< 槙ケ根の一里塚>(江戸より88里・約352km/京へ47里・約188㎞)地点に達する。
《 道の辺に 清水流るる 柳陰 しばしとてこそ たちどまれつれ 》 西行

大井宿 難所である十三峠入口(石畳み)
<平六坂>を下ると<紅坂の一里塚跡の碑>(江戸より89里・約356㎞/京へ46里・約184㎞)を通過する。
さらに難所である<乱れ坂>から<三城峠>を越え、権現山の麓を巻くと<樫の木坂の石畳み>にある次なる一里塚<権現山の一里塚跡>(江戸より89里・約356㎞/京へ46里・約184lm)に着く。

槙ケ根の一里塚(江戸より88里)


紅坂の一里塚跡の碑
<十三峠>
十三峠は、上り下りとも坂また坂の連続である。自転車を押し上げるのに一苦労、降りるときもブレーキをかけながら押して降りるのである。下り坂であるからと思うのだが、転がりゆく自転車を押しとどめるのに大変、肩こりに悩んだ。
石畳みや砂利道では雨に濡れスリップ、中山道で最も難儀する峠の一つであるということは確かである。
《 菖蒲咲き 峠雨降る 石畳み 》 實久

十三峠を下っていくと<大湫宿>に入っていく