<老人の牛歩トレッキング>
■2018/4/19 ⑤ <鈴鹿山脈縦走五日目> 三国岳~霊仙山
62)△霊仙避難小屋泊⑤ | 17:50 | ⇑ | 1017m | 前回の山小屋泊をおもいだす |
61)霊仙山三角点山頂 | 17:20 | ⇑ | 1084m | 懐かしの山頂に立つ |
霊仙山頂/避難小屋分岐 | 17:05 | ⇑ | 1040m | <経塚山> |
60)霊仙山最高点 | 16:55 | ⇑ | 1094m | 福寿草散見 |
59)近江展望台 | 16:15 | ⇑ | 1024m | 眺望良し/これより歩きにくいので足元注意 |
58)笹峠通過 | 15:00 | ⇑ | 691m | 赤土急登/荒れ道/ルート不鮮明迷い注意 |
57)今畑分岐 ⇐N至汗フキ峠(0:50) | 13:55 | ⇑ | 317m | 霊仙山今畑ルート(南西尾根)にとり付く |
<大洞谷/沢水豊富> | ||||
56)妛原(あけんばら) ⇐W至多賀 | 13:30 | ⇑ | 231m | 県道17号線Nへ/近くに「河内の風穴」あり |
分岐 ⇐W至地蔵峠/妛原廃村(あけんばら) | 11:30 | ⇑ | 445m | 権現谷林道直進/昼食(0:25) |
55)権現谷林道分岐/ツツロ谷/沢水豊富> | 11:25 | ⇑ | 456m | これより権現谷林道歩きNW ⇒ |
54)五僧峠(廃村・五僧村) <湧水か> | 11:10 | 発 | 505m | SW荒れた林道を下る 至時山NE⇒ |
<歴史の峠>参照 | 10:50 | 着 | 県境の急斜面をくだり五僧峠に出る | |
53)ピーク688m より NNWの尾根を下り | 10:30 | ⇑ | 688m | 五僧へ(右枝尾根注意)/カタクリの花 |
ピーク700mに SSEより入りW尾根へ | 10:10 | ⇑ | 700m | シャクナゲ多く歩行に支障/単純尾根歩き |
コル673mでそのまま尾根を上り | 673m | ピーク700mに向かう | ||
灌木や笹ヤブ漕き/落葉に踏跡なし | ||||
52)東横根757mへESより入りNEに下るV字 | 9:55 | ⇑ | 757m | 進路変更に要注意/山頂開放 |
⇐WS至西横根 | 急登⇒ピーク⇒V字急降下 | |||
東側トラバース有注意/踏跡確認のこと | ||||
コル624m | 9:35 | ⇑ | 624m | これより薮(ヤブ)漕き多し |
ピーク648m Y尾根左Wへ下る | 9:25 | ⇑ | 648m | Y尾根迷い注意(県境に従う) |
尾根663m 尾根90°Nへ | 9:00 | ⇑ | 663m | ブッシュ/ゆるやかな尾根が続く |
51) ピーク676m SE→Wへ | 8:45 | ⇑ | 676m | 県境に従うこと/ |
コル652m | 8:20 | ⇑ | 652m | 磁石と地図にて現在地を確認 |
ピーク712m Y尾根左90°SE→WNへ | 8:00 | ⇑ | 712m | Y尾根迷注意/鈴ケ岳・鈴北岳遠望 |
ピーク782m NWへ直進 | ⇑ | 782m | 切り開きに迷い込み注意/現在地確認 | |
コル778m | ⇑ | 778m | 県境に従うこと/稜線は樹林帯で展望無 | |
㊿ピーク803m<ダイラの頭> | 7:15 | ⇑ | 803m | 林の山頂/至毘沙門谷経由時山NW⇒ |
コル700m分岐 | 6:45 | ⇑ | 700m | 至時山バンガロー村(1:40)NE⇒ |
⇐W至「大君ケ畑エスケープルート」(2:00) | 急登/テープは一応疑うべし | |||
高圧送電線くぐる | 6:20 | 752m | 右手(東)に烏帽子岳865m | |
㊾三角点ピーク815m | 6:15 | ⇑ | 815m | 三角点への標識未確認(東側山腹を巻く) |
<ピーク手前を右へトラバースありー注意> | 雨天/ガス発生時、待機/中断すべし | |||
現在地を同定/確認の上、慎重に進むこと | ||||
㊽三国岳と三角点間の尾根 / | 5:50 | ⇑ | 850m | 五僧峠まで県境ルート縦走者少なし |
㊼ ■2018/4/19 三国岳露営地出発 | 5:30 | ⇑ | 894m | 至烏帽子岳(865m)/時山N⇒(足跡不鮮明) |
◎三国岳⇒五僧峠 県境尾根難ルート解説
細心の注意を払って進みたい。
事前の2万5000分の一での地図読みでは、いくつかの点に注意した。
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県境の特徴 : ほかにはあまり見られないジクザク、凸凹な県境であり、ピークとコル(鞍部)を繰り返す複雑な県境である。それは枝尾根の存在が県境の複雑さを生んでいるといえる。このこと、すなわち県境の特徴さえ頭に叩き込んでおけばピークでのルート探しに慌てずに済む。 冷静にどちらの方向に県境が伸びているかの判断や、どちらの方向に足跡が残っているかとの形跡を読み取ることができるからである。
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地図の事前研究 : 事前に地図でピークやコルを読み込んでおくことで、慎重さ、冷静さが加わって、決断力、観察力が冴え、前進後退、再挑戦という判断を、すこしでもパニックなく下せることができる。
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迷ったら元に戻って再挑戦 : 鈴鹿山脈縦走で気づいたことだが、安易にリボンサインに従わないことである。幾度か間違ったリボンサインにつき合わされたことがある。 それらのリボンは、突然消えてなくなることがある。 その先のリボンを45度の広角で、長くて約200~300m先をサーチしてみて、確認できなければどんな難所でも最後のリボンまで戻ることにしている。今回の縦走でも4回程あった。 これには地図に画かれているルート点線が見つからなかった場合も含まれている。
もちろん地図上、こちらの方角にまっすぐすすめば目的地に着くことがわかっていても、夕暮れや、悪天候の場合など周囲の状況がわからない場合、アナザー(別)ルートの発見に努める方が時間のロスはあるが確実である。
すなわち、山では確実性に従うことである。 時として自分に負け、確実性なく突き進むことがある。危険である。
迷うことは常である。 リボンサインの読み違え、すなわちリボン設置者の意図と読み手との読み違えである。その読み違い(間違い)は、自分勝手な先入観や疲労から来る先急ぎ、読み違いや楽観的観測から来ていることがわかる。
< 三国岳⇒五僧峠 県境尾根ルート評>
三国岳からダイラの頭あたりまではわかりやすいが、東横根を経由して五僧峠の手前あたりまでは、
樹林帯で展望も踏み跡も浅いうえ、痩せ尾根もあり、りぼんテープも少なく、地形図(1/25000)、
コンパスと高度計に頼ったというのが大方の評である。
全体として道標やレスキューポイントもなく未開拓のルートといえる、しかし確かな登山技術をもった
グループや単独行の登山者がこの未開のルートに挑戦し、楽しんでいるのは確かである。
<鈴鹿山脈縦走・ 三国岳⇒五僧峠ルート 標高断面図とピーク入出の方角>
A B
鈴鹿山脈縦走・ 三国岳⇒五僧峠ルート 標高断面図