『第23回世界スカウトジャンボリー<23WSJ>見学隊に参加して』 Ⅳ
≪第23回世界スカウトジャンボリー探訪記 其の四≫
ジャンボリー会場案内 ③
アリーナ―ショウに集うスカウト達
スカウト居住区の賑わい
スカウト居住区でのスカウト達の移動
スカウト居住区入口にてテント村を眺める
日本文化紹介コーナーで竹蜻蛉の飛ばし方を体験中
参加スカウトによる組紐(水引)体験コーナー
第23回世界スカウトジャンボリー会場の全景(山口県きらら浜) <23WSJPR写真より>
会場をくまなく歩いた。 各国の文化紹介コーナーや物産コーナー、そして各国のスカウトが料理を担当する屋台コーナーと汗をふきふき国境歩きをした。その若者の熱気は猛暑をも吹き飛ばしていた。
午後3時30分バスに集合し、ジャンボリー会場をあとにして「旅館魚光」にもどった。
8月2日には、皇太子殿下がジャンボリー会場を視察し、世界のスカウト達を激励し交歓するとのことだ。
夕食時、ジャンボリー会場で出会った収穫(自慢話)を各自発表することになった。子供達は英語で話しかけられたこと、バッジを交換したこと、ブースでどこどこの国の料理を食べたとか、異国の衣装を身にまとったことなどをもちろんのこと目を輝かせ興奮気味に話してくれた。
とくに保護者やリーダーが、子供達以上に今までになかった異次元の体験をしたことがよくわかる。約30年ぶりに異国の地で出会ったスカウトと、このジャンボリーで偶然に声を掛け合ったとの報告や、前もって連絡を取りあって訪問面会できたことなど、世界ジャンボリーならではの話がたくさん披露された。
今回参加された多くの家庭が、ジャンボリー前の各国のスカウト達のホームステイ受入れを経験していたことである。すでに異国のスカウトとの交流術を経験された立派な国際人であった。 世界のスカウト達をもてなす立派な国際派スカウト家族になっていたことが世界ジャンボリーをさらにエキサイティングなものにしていた。
わたしは、この世界ジャンボリーで多くの「星の王子さまや星の女王さま」達に出会ったことを子供たちに報告した。みなさんもご存じのように「星の王子さま」は、フランス人パイロットで小説家のサンクドジュベリの作品である。
この夜子供たちに語りかけたおおよその話を少し書きとめてみたい。
『ぼくたちは、みんな「星の王子さま、星の王女さま」なんだ。
何億光年のかなたに輝く星々からやってきて、たった80年という寿命を終えてまた元の星々に帰って行くんだよ。 そして地球という星で学んだおおくのことを自分の星に帰ったら報告する義務があるんだ。
だから君たち「星の王子さま、星の王女さま」は、この地球星でどんなことでも一生懸命に学んで、社会に奉仕し、人を愛することを学ぶ必要があるんだ。
ぼくたちは一体どこからきて、どこへ帰って行くんだろう。
きょうはジャンボリ会場でたくさんの「星の王子さま、星の女王さま」にであって愉快だった』
というたとえ話をした。
目を輝かせて食入るように「星の王子さま、星の女王さま」たちが話を聞いてくれた。
「僕たちはどこから来て、どこへ帰って行くんだろ」に興味を持ってくれたことに感謝したい。
生き方はそれぞれさまざまである。 ただ「こころの目を覚まして」自分を見直す少年少女であってほしい。
この少年少女への願いは、今回の旅行の私に与えられたミッションでもあると自覚している。
だから、わたしはこの旅行中、「星の王子さま、星の女王さま」であるスカウト達をほめた。
相手をほめることはその少年少女を変える魔法の杖と確信しているからである。
■第3日目 2015年8月2日 快晴
見学隊のわれわれもまた訪れ、日本人が忘れ始めた原爆の悲惨さを学び、犠牲者に祈りを捧げる貴重な時間をもった。
ジャンボリー会場での熱気を背負ったバスは帰路に着いた。
(79期生・写真参加)と同道しえたことは生涯忘れえない旅となった。感謝弥栄である。
第23回世界スカウトジャンボリー見学参加をおえて
完