shiganosato-gotoの日記

星の巡礼者としてここ地球星での出会いを紹介しています。

大槻陽一君の追悼ツーリング (page 2)

大槻陽一君の追悼ツーリング (page 2)
 
B.休暇村近江八幡N⇒ 彦根米原 ⇒<R21-E>⇒ 醒ヶ井⇒ 伊吹山関ヶ原⇒ 大垣⇒ 瑞穂
 
休暇村にあるカヌー教室の会場をあとにして、湖岸道路(さざなみ街道・県道25号線)を北上、米原にて国道21号線を東進、JR東海道本線「醒ヶ井駅」に着いた。
道の駅「醒ヶ井水の宿駅」には湧水があり、われわれもこのおいしい清水をいただきながら弁当を楽しんだ。
醒ヶ井にある「居醒の清水」(いさめ)は平成の名水百選として知られる。また昔の旧中山道61番目の宿場・醒ヶ井宿でもあり街道の面影が残った趣のある町である。  <わたしにとっては、同志社ローバースカウト隊創立50年記念に実施された「中山道徒歩旅行540km」に通過した懐かしの宿場でもある>
 
清流の清涼感を味わいつつ心の疲れとからだの渇きを癒しにおおくの旅人が訪れる。奥には養鱒場があり鱒料理も名物の一つである。  鈴鹿山脈最北端の霊仙山(りょうぜんざん)1094mの醒ヶ井ルートの登山口もここにある。山の名前に魅かれてボーイスカウト京都第11団OBの仲間と登り、山小屋に泊まって、満天の星を観察したことがある>
 
関ヶ原よりみる白雲を棚引かせた伊吹山1377m日本百名山であり、薬草の山として知られている。<百名山登山開始の第一番目の山でもある> 
 
イメージ 1
JR醒ヶ井駅 
  
イメージ 2
  関ヶ原から見る伊吹山
 
 
C.瑞穂 ⇒<R135-N>⇒道の駅「富有柿の里・いとぬき」⇒「織部の里」⇒「うすずみ桜の里」
 
 
醒ヶ井より国道21号線を東へ、大垣の街を抜け瑞穂(みずほ)から県道23号線へ左折して、いよいよ追悼ツーリングのメインルートである国道157号線に入る。国道は岐阜市を発し、越前大野市をへて金沢市にいたる。
瑞穂より本日の宿泊予定地である道の駅「うすずみ桜の里・ねお」(淡墨・根尾)までの約30kmの間に三っの道の駅があったのには驚いた。「うすずみ桜の里」のほかに、「富有柿の里・いとぬき」と「織部の里・もとす」である。
 
道の駅「織部の里・もとす」近辺の国道157号線道路情報表示板に『大型車通行不能』とある。北上するにつれてかかる警告情報版がひんぱんにあらわれる。表示を詳しく見てみると≪福井方面国道157号 大型車通行不能 根尾村能郷(岐阜)~大野市平家平間(福井)≫とあった。
いよいよこれから酷道157号線を北上するんだと思うと緊張感がはしる。
 
イメージ 3
道の駅「織部の里・もとす」
  

イメージ 4

 国道157号線「全面通行止」標識
 
 
とうとう「本巣曽井中島」の国道には『全面通行止』≪黒津以遠≫とでている。岐阜から福井へ抜けられないんじゃないかと不安がよぎる。一体、亡き友人はどのルートを通ったんだろうか。『全面通行止』なんだがなー!
あれこれと思い描きながら不安をのせて走ると今夜の野宿先、道の駅「淡墨の里」についた。
 
あの日、彼も温泉を楽しんだかもしれない道の駅に併設されている『うすずみ温泉』にとびこんだ。
そして明日走る国道157号線のヘアーピンカーブやS字カーブ、ガードレールの少ない断崖絶壁の情景を思い浮かべた。
 
野宿は、道の駅駐車場の一角にテントを張ってもぐりこんだ。一眠りしてテントから顔を出すと満天の星が山間の夜空いっぱいに宝石のようにきらめいていた。18日前、亡き友もこの宇宙の輝きを楽しんだことだろう。
なかなか寝付けなかったので持参の特注ドリンク(登山における緊急用:ウイスキー+リポビタンD=21)を飲んでの就寝となった。しずかな暗闇だ。
 
イメージ 5
うすずみ温泉」外観
 
 イメージ 6
 道の駅駐車場の今夜のテント場
 
 
 
 ≪二日目  20141027日(月曜日)  曇天時々雨、午後から木枯らし吹く≫
 
D.道の駅「うすずみ桜の里・ねお」/うすずみ温泉」(淡墨)⇒<R135-N>⇒ 能郷 ⇒ 黒津
 
夜半、秋虫たちのコーラスが止んだかと思ったら天幕の外を大粒雨がたたきだした。雨音にさそわれて寝付いたんだろう、テントの外はほんのり明るさをおびて朝を迎えていた。
雨は止んでいたが雨雲と朝靄で辺りは薄暗さに包まれていた。テントをしまい、道の駅にうつり、濡れた装備を乾かす。まずは温かいコーヒーと砂糖たっぷりのデニッシュで朝食、これから走る「通行止め」の迂回路の確認をおこなう。
 
二つの迂回路があるようだ。これらの情報は温泉につかりながら地元の温泉客よりの生の情報である。貴重だ。
ほとんどのドライバーは-「通行止め」の標識により引き返しているようだが、迂回路では災害緊急車両(ダンプカー)や地元の軽トラ、災害現場で働く人たちの自家用車が目に付いた。途中、自転車やオートバイには一台も出会うことはなかった。
 
ここでは岐阜より福井へぬける国道157号線の迂回路を紹介しておく。
 
<国道157号線通行止迂回路1>
道の駅「うすずみ桜の里・ねお」より国道157号線を南へもどり、国道418号線を東向きに入る。約2km先を北へ、「大須ダム」方面へとまがる。「根尾キャンピングパーク」すぎてすぐの根尾上大須で左折、すぐ橋をわたり折越峠(林道)をこえると「根尾越波」で黒津よりの迂回路2と出会う。この三叉路を右へ走ると猫峠林道(猫峠)をへて国道157号線の北側通行止「広河原」にでる。福井よりの「うすずみ温泉」への客はマイクロバスでこの迂回路ルートをつかってやってくるとのことであった。
 
<迂回路2>道の駅「うすずみ桜の里・ねお」より国道157号線を北へむかうと黒津の村にでる。ここがバリケート(阻止線)により閉鎖された南側の「通行止」に達する。
このバリケート直前の三叉路を右へ迂回路に入り込むと、車が一台しか通れないほどの道となり「危険道幅狭し 運転注意」や「この先 転落事故現場 スピード落とせ」と警告看板がつづく。
ガードレールもなく、のぞきこむと断崖の下を川が流れる。すすむと<迂回路1>の「江尾越波」の三叉路にでる。あとは
迂回路1と同じ道である「猫峠林道―猫峠」をへて国道157号線の北側通行止め「広河原」にでて国道157にもどることとなる。
 
この迂回路にせよ酷道と変わりはない。運転には細心の注意が必要だ。
 
イメージ 7
隘路な国道157を走る
 

イメージ 8

  事故現場に注意喚起する立て看板
 
 ライダーに酷道として知られる157号線は山間部である岐阜県本巣市黒津、広河原、温見峠(ぬくみとうげ)をへて福井県平家平までの区間20km程をいうらしい。とくに『落ちたら死ぬ』といわれる区間、黑津~広河原間約7kmは長期間「土砂崩れのため通行止」となっていた。
 
イメージ 9
 国道157南側通行止「根尾黒津」、迂回路はここを右折する
 
イメージ 10
 国道157号線迂回路北側出入口(根尾広河原)<左は峠へ、右は通行止、岐阜へはまっすぐ上がる>
 
 
 
 
   <追悼ツーリング PAGE3 へ続く>