shiganosato-gotoの日記

星の巡礼者としてここ地球星での出会いを紹介しています。

大槻陽一君の追悼ツーリング (page 1)

大槻陽一君追悼ツーリング  (2014/10/2610/27)
 
1022日のブログ日誌で、『仲間の死を悼む』と題して追悼文を掲載した。
 
亡き友人と生前約束していたツーリングを果たすため、彼がたどったであろうルートを心の中の彼と共に走ってきた。
 
1日目は快晴でツーリング日和、2日目は一日中強風大雨であった。そしてこの冬一番の木枯らしが吹いた。
不思議なことだが2日目の朝、現場で焼香し彼を偲んだ2時間ばかりは晴れ上がってくれた。亡き大槻君と共に過ごす時間を天は与えたもうたのであろう。
 
当初、彼のBMWサイドカーに合わせて大型にしょうと思ったが、国道157号線山中の道幅がせまくバックがきかないことを考慮し、HONDA 50cc MAGNAを使用した。原付バイクだとどのような状況でも自由自在に操作できるからだ。
 
まずは追悼ツーリング・ルートを紹介しておく。
現場までのルートはあくまで推測であり、生前の彼とともに行動した時間軸や耳にした情報をくわえてルートを設定した。
 
   <ルート設定上の要件>
1)    住所地「堅田びわ湖大橋」をスタートし、戻ってくること
 
2)    新聞上の事故現場「国道157号線を岐阜より福井へ抜ける」ルートを走ること
 
3)    県境「温見峠」(ぬくみとうげ)の福井側へ3km地点の現場で慰霊祭をもつこと
 
区間ルート> 
A.堅田びわ湖大橋E⇒<さざなみ街道N>⇒近江八幡・西湖水郷めぐり乗場⇒長命寺近江八幡休暇村
 
B.近江八幡休暇村N⇒ 彦根米原 ⇒ <R21-E>⇒ 醒ヶ井 ⇒ 伊吹山関ヶ原 ⇒ 大垣 ⇒ 瑞穂
 
C.瑞穂⇒<R135-N>⇒道の駅「富有柿の里・いとぬき」⇒「織部の里・もとす」⇒「うすずみ桜の里・ねお」
 
D.道の駅「うすずみ桜の里・ねお」/うすずみ温泉」(淡墨)⇒<R135-N>⇒ 能郷 ⇒ 黒津
 
E.黒津⇒<災害迂回路>⇒猫峠⇒広河原⇒<R135-W>⇒温見峠<岐阜福井県境>⇒現場⇒堅田
 
 
≪一日目  20141026日(日曜日)  快晴ツーリング日和≫
 
A.びわ湖大橋⇒<びわ湖畔さざなみ街道N>⇒近江八幡・西湖水郷めぐり乗場⇒長命寺近江八幡休暇村
 
このコースは大槻陽一君にとって「カヌー教室」のインストラクターとして往復した忘れられないコースである。
時間をかけてゆっくりと走ることにした。
 
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秋空のもと琵琶湖大橋をわたる
 
 
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  びわ湖畔・さざなみ街道を北上しマイアミ浜へ
 
われわれは夏の間、休暇村近江八幡にある宮ヶ浜で琵琶湖カヌーセンター主催(大津市堅田)のカヌー教室のシニア・インストラクターをしていた。カヌー教室までの交通手段として堅田よりびわ湖大橋をわたり、琵琶湖畔のさざなみ街道を並んでよく走ったものだ。
 
その途中に一般向き「カヌー教室」が開かれているマイアミビーチがある。このビーチではかってインストラクター懇親会のバーベキューパーティがもたれたところでもあり彼にとって懐かしの場所である。
 
さらに湖岸道路を北上すると三叉路信号「長命寺町」にでる。ここを左折せず、まず彼が引退後趣味で船頭をしていたという「日本一水郷めぐり」(近江八幡ユースホステルのある円山町信号を北へ200m)にも立ち寄ってみた。西の湖への水郷の入口にある。大好きな長命寺川や西の湖を、にこやかな船頭ぶりで操船する姿が目に浮かんできた。
 
長命寺町信号にもどり湖岸の県道25号線にはいる。一緒に立寄った長命寺門前にある茶屋がなつかしい。ここで「長命寺そば」を食べたことがある。
 
 

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「日本一・水郷めぐり・のりば」 

 

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  長命寺門前茶屋「名物・長命そば」
 
 湖岸道路を北へ走ると夕日がきれいに見えるスポット・喫茶「水ケ浜」がある。カヌー教室の帰りにスタッフたちとよく立ち寄っては反省会をしながら話に花を咲かせていたところだ。コーヒーがとても美味しい。
 
ここから見るびわ湖の対岸に連なる山並みは比良山系である。この日は白雲をかぶり湖面にその雄姿を映していた。
 
ここ水ケ浜から休暇村近江八幡(琵琶湖カヌーセンターのカヌー教室会場)がある宮ヶ浜までの湖岸の路は左に沖島をみながら樹林帯をはしる散策路やジョギング、サイクリング道路として最高なところだ。適度なカーブや緩やかなスロープ、アップ&ダウンがあり魅力的なツーリングロードだ。夏のあいだ、車は南向き一歩通行となるほど訪れる人が多い。
この道もまた彼にとって忘れえないこころの道である。
 
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 夕日スポット・喫茶「水ケ浜」 
 

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 休暇村駐車場(カヌー教室スタッフ集合地)
 
湖岸の道路を北上すると、まもなく休暇村近江八幡にでる。沖島が眼前にひろがる宮ヶ浜の砂浜がまぶしい。
この日はフオークシンガー立石ともやによる「ガン撲滅24時間キャンペーン」のステージとなり、たくさんの協賛者がバナーをかかげてのマーチに汗していた。
 
カヌー教室のインストラクターは休暇村駐車場に集合し、プールのテラスに移り全体会議をもつ。学校紹介、役割分担、会場(カヌーの乗り方・イカダ作り・ラフティング)、スケジュール等の発表をきくとともに、天候、安全上の注意点を確認のあと配置につく。
 
プールに付属する更衣室でカヤックスーツに着替え、資材置き場から会場へカヤック・ラフト・イカダの教材をはこび終わると、いよいよ元気な中学生たちの登場である。いっきょに浜辺がにぎやかになる。たいていの参加者が初心者であるが、カヌーやラフトのパドリング、イカダ作りにチームワークを発揮し、歓声がこだまする。そして中学生たちとの交流から友情がめばえ、別れのときはたがいにハイタッチし、ナマステの挨拶で終了することとなる。
 
秋晴れのもと、なつかしいインストタクター時代をおもいだして散策を楽しんだ。
 
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この砂浜がカヌー教室の会場であった
 
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 カヌー・ラフト・イカダ資材置き場
 
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宮ヶ浜沖には沖島が浮かぶ
 
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  彦根より県道2号線<さざなみ街道>を北上
 
                                
 
 <追悼ツーリング page 2 へつづく>