―副題 B 《露営(野宿)のすすめー楽しみ方》―
<6日目>
■ 高島トレイル縦走 2015年10月8日(木)霧後晴
<おにゅう峠820m⇒ナベクボ峠620m>
<おにゅう峠>820m・奥の地蔵堂横より高島トレイルに入る
高島トレイル・リボンに励まされ尾根をすすむ
さあもうすぐ設営地だ、体も軽い !
露営最適地の枯葉ベッドのうえに湿気防止シートを敷く
羽毛寝袋にゴアテックスカバーをかける
さあ今夜も宇宙を旅するぞ-高島トレイル最後の野宿だ
《 ああわれいま 高島トレイル ナベクボ峠の尾根におりて 》
詩 後藤實久
ああわれいま 滋賀・福井県境 ナベクボ峠におりて
中央分水嶺 高島トレイルの草に伏すなり
天空に霧の幕たれ 草木ぬれて冷やかにして
この宇宙は闇の中に乳白色を呈す
風たえず 旋風(つむじ)乱舞に狂い
ああわれいま 風に乗りて
濃霧の世界に沈みて 愉快なりや 愉快なりや
<2015年10月09日午前4時12分 高島トレイル縦走路 ナベクボ峠露営地にて書す>
7日目トレイル最終日、地球星の朝が厳かに明けていく
最終日、露営地に感謝しヘッドライトを頼りに早めの出発だ
太陽も高島トレイル縦走踏破を祝福してくれている
<ツエルトから高島トレイルのモルゲンロードを観賞!>
幻想のモルゲンロートにわが身も赤く染まる、宇宙に溶け込む一瞬だ。
山全体が紅葉にモルゲンロートが加わり真赤に染まっている、この星の幻想的な一瞬である。
<ナベクボ峠>620m・通過を確認する
<通過ポイント25>
尾根を上り三国峠へ向かう
三国峠(通過ポイント26)確認
ここからのブナ原生林は圧巻だ (三国峠付近)
ブナ原生林、山の神が与えてくれたブナが穏やかにわたしを抱きしめその温もりを伝えている、
幸せだ。
T字路の左が「ブナ原生林を経て休憩舎・WC・林道」へと下る。右が正規の高島トレイルの
「地蔵峠」へ向かう。
この分岐が曲者である。正規トレイルがもうひとつ不鮮明で、急な右曲りで上って行くが目印リボンなどがないので不安をおぼえるからである。自然と左のブナ原生林に足が向かうので注意を要する。
へ続く