shiganosato-gotoの日記

星の巡礼者としてここ地球星での出会いを紹介しています。

2017『星の巡礼 モンゴル紀行 』 3

2017『星の巡礼 モンゴル紀行 』 3

 
次に、ウランバードルにある各地へむかう2つの長距離バスのバスターミナルや,列車乗り場(ウランバードル駅)への公共バスによるアクセスを紹介しておく
 
◎ウランバードル東バスターミナル 「バヤンズルク・バスターミナル」 への行き方  
             ―ダランザドガド(南ゴビの中心都市行)長距離バス―

トローリバス#T-3を利用した。時間はかかるが、はじめての路線ではこの時間が助けてくれることが多い。
バス停は、中央郵便局の東にある「チンギスハーン広場(元スフバートル広場)」に面したエンフタイバン
(平和)大通りの南側にあるバス停から乗車する。


行先である東バスターミナル《 バヤンズルク・バスターミナル 》モンゴル文字で書いたメモ用紙を、運転手に見せて確認をとって乗車。
英語が通じないときは、メモ用紙を指さし、そして自分を指さし、バスの外を指さす。
なんと微笑ましいコミュニケーションであろうか。ほかの乗客も興味をもつのであろう、「お前はどこに行きたいのか」とメモ用紙をのぞきこんでくる。これで間違いなく目的地に着けるのであるから指差しも立派なコミュニケーションツールである。


目的地であるバス停に近づいたころ、運転手や顔馴染となった乗客が「おい、ここで降りるんだよ」と声をかけて
くれた。みると道路の反対側にバスが2-3台とまっているところが東バスターミナル 《 バヤンズルク・バスター
ミナル 》であった。


市中心部から約7km、20分ほどかかる。


なんともみすぼらしい建物であり、待合室も狭く、チケット窓口が3つほどである。はじめトイレとみまがう入口に
右往左往したほどである。旅行者のほとんどが飛行機でのダランザドガド入りだから、バスは住民の移動手段
としてのローカルバスと云える。ウランバードルで仕入れた穀物や電気製品、ニワトリでさえ運んでいる。


例のメモ帳をだして切符を購入。バスや列車の切符購入時には必ずパスポートが必要である。


<ウランバードル⇒ダランザドガド バスチケット>
  2017/07/05  08:00  Wednesday①person Oneway /23400Tg=約1200

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 ランバードル発、ダランザドガド行き長距離バスチケット(購入にはパスポート必要)
 
 
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東バスターミナルの建物(後方の建築中のビルが目印 )
 
 イメージ 3
チケット売場
 
 
◎ウランバードル・西バスターミナル 『 ソンギノハイルハン・バスターミナル 』への行き方 
        ―ホラホリン(旧モンゴル帝国首都カラコルム)行長距離バス乗場―
 
 トロリーバス# T-2  又はバス#1 (青色連結バス)  「ドラゴン・センター前」で下車。
ノミンデパート(旧国営デパート)手前のエンフタイバン(平和)大通り北側にあるバス停より西行に乗車する。
 
西バスターミナルは、市中心部より約10km、30分のところにある。時間帯によっては大渋滞となるので、十分な時間をみておく必要がある。
 
下車したバス停「ドラゴン・センター前」から西へバスターミナルまで歩いて350mほどある。
 
バスターミナルの入口を入ると待合室があり、その奥にチケット売場がある。約10程の窓口のうち数個の窓口の前に行列ができているので、我慢強く並ぶことになる。ほとんどの乗客は静かに並ぶが、横入りも多く、なかなか前へ進まない。チケット購入には時間的余裕をもちたい。
予約変更、払い戻しはその日によって窓口(担当者)が変わるので最初にインフォーメーションで尋ねておくことをおすすめする。

イメージ 4 イメージ 5
ソンギノハイルハン・西バスターミナル                 混雑するチケット売場


ここ西バスターミナルの地下には大きなスーパマーケットがあり、車内食や飲み物・ミネラルウオーターなどが購入できるので便利である。
トイレ(有料300Tg)は奥にある。また、ターミナルを出たところにゲル型のファーストフード店があり、ホーショール(ポーズ・包子の揚げ餃子風)が食べられる。いつも大混雑のため、置き引きやスリに注意。


いづれにしても、チケット購入は早目がよい。 窓口では予約券、当日券ともに発売している。もちろん窓口に並ぶ前にメモ帳に最低でもモンゴル文字での行先名・乗車年月日・乗車希望時刻・乗車人数・片道または往復・値段を書きこんでもらう空欄を書きこんでおくのがスムーズなチケット購入法である。(列車の場合は、これに列車番号・寝台位置(上中下段の指示)ほかが必要)


<ウランバードル ⇒ ハラホリン  2017/07/12 11:00 Wednesday person Oneway   17300Tg = 750円 >

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 ウランバードル ⇒ ハラホリン  長距離バス チケット

バスは、ターミナル建物前に並んで出発を待っている。バスのフロントには行先表示が、モンゴル語で書かれているので、確認の上乗車する。チケットを見せ、座席番号を確認し、出発を待つことになる。間違いを防ぐため、もちろん乗車するバスの色や形、ナンバープレートや運転者さん、隣人などの特徴を記憶しておくことをおすすめする。とくに海外での長距離バス旅行の作法として、隣席や周囲の乗客、とくに運転手と英語のできる人に声掛けしておくことは重要であり、大切なことである。


いつものアピールとして、車内では隣人にのど飴とスナックを配った。
 
◎ ウランバードル鉄道駅 (モンゴル鉄道) への行き方
          ―ザーミン・ウードへの切符の買い方―


今回は、モンゴル縦貫鉄道にも乗ってみたかったので中国国境の街 ザミン・ウードまでの往復寝台列車に乗ってみた。
ランバードル鉄道駅は、市中心より西南西、約1.5km、徒歩約20分のところにある。
東西メインストリートであるエンフタイバン(平和)大通りからは、南へ約250mの所に位置する。


わたしの好きなトロリーバスは#T-3。 西バスターミナル行きと同じく、ノミンデパート(旧国営デパート)手前のエンフタイバン(平和)大通り北側にあるバス停より西行に乗車する。
駅舎が見えてきたら、駅前ロータリーのあるテーベルチッド通りで降車し、信号を渡って駅に向かう。

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駅正面より左手の独立したビルディング(ガラス張り)が切符売り場


昼過ぎのウランバードル駅チケット売場は案外、閑散としていた。いつも混雑し、長蛇の列だと聞いていたのでわが目を疑った。あいていた窓口にできた列の六番目に並ぶ。担当のご婦人は英語ができたので切符購入もスムーズ、丁寧に乗車する列車番号、発車時間や運賃を細かく訂正してメモ帳に書いてくれた。そして Have a nice trip! (素敵なご旅行を!)
インフォメーション・センター以外の、公共機関で出会ったただ一度のスムーズなコミニュケーションでもあった。


ランバードル鉄道駅を案内しょう。


石段を上り、立派な駅建物の重たい扉を押しあけると二階へ吹上ている大ホールがある。その先に旧ソビエトとの同盟時代の写真が展示されている待合室があり、その手前にトイレ。待合所を突っ切るとレストラン、その横から裏に出ると駅ホームが広がる。荷物一時預かり所や売店が建物一階のホーム側に並んでいる。

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駅待合室、ソビエト連邦時代の鉄道記念写真が所狭しと飾られソ蒙親善を謳った時代を追憶


ホーム西側に、ロシア(旧ソビエト)製の古い蒸気機関車が展示されており、その大きさや高さはもちろんだが、重量感に圧倒される。モスクワからウラジオストック、東へ伸びるシベリア横断鉄道の中間駅イルクーツクより南下、モンゴルを縦断し北京へ向かう国際列車を引っ張っていた蒸気機関車であろうか。


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ノモンハン事件当時西部戦線より軍需物資を運んだ蒸気機関車、ウランバードル駅ホーム西側に展示中


モンゴルはソビエト連邦の最初の共産主義モデル(衛星)国家で、インフラをはじめほとんどのものにソ連方式、規格が取り入れられている。鉄道もロシア規格であり、北京に抜けるには国境のザミーン・ウード駅、中国・二連浩特駅で列車の台車を交換して走らせることになる。



<ウランバードル ⇔ ザミーン・ウード 往復寝台列車  Roundtrip 45700Tg = 往復約2250円 


往路2017/07/10 Monday   Train #276 16:30D 07/11  Tuesday    07:10A(ザミン・ウード着)
   復路 2017/07/11Tuesday  Train #275 17:50D 07/12  Wednesday  09:48A (ウランバードル着)


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モンゴル縦断鉄道<ウランバードル⇔ザミーン・ウード>寝台列車往復切符

モンゴル縦断鉄道の旅については、後にゆずることにする。




 
                               
                                  2017『星の巡礼 モンゴル紀行 』 4へつづく