shiganosato-gotoの日記

星の巡礼者としてここ地球星での出会いを紹介しています。

2018『星の巡礼 鈴鹿山脈縦走 60km』 10

2018『星の巡礼 鈴鹿山脈縦走 60km』10
<老人の牛歩トレッキング>

 
2018/4/17③―2     (鈴鹿山脈縦走3日目)       <石榑峠~藤原山荘>
     豪雨・強風のため道迷い、藤原山荘に緊急避難・舎営


鈴鹿縦走㉗   治田峠  10:30 / 769m    ⇐WNW至イセ谷(迷危険)
                    逆行青年と情報交換/藤原岳への山腹道崩落との情報/尾根ルート推奨

イメージ 3
             治田峠 769m
 

鈴鹿縦走㉘   山腹道入口分岐 <至藤原岳   11:45 / 965m  
                   <A.治田峠⇒藤原岳  迷い尾根の紹介参照>

<山腹道崩落/迂回路孫太尾根経由藤原岳へ>との指示手書きあり
山腹道分岐入口には公的な「崩落のため通行禁止」の案内なし
雨脚も激しくなり始めているため、山腹道を選択するが、道迷いに入り込む

イメージ 4
               迂回手書き指示  

 
イメージ 5
         藤原岳への山腹道の崩落現場のひとつ
 

                   

《治田峠⇒藤原岳 道迷いの紹介》

 

治田峠~藤原岳ルート評
ルート悪く、季節によっては落葉により踏み跡わからず、急斜面のトラバース(山腹ルート)もある。倒木や崩落個所もある。 目印も不確実性のものがおおく、期待を裏切られることがある。藤原岳の山腹道が難所。最初の上り口がわかりづらい(目印テープはあるが)、あちこちに目印があって混乱しかねず、崩落個所を越えなくてはならない難ルートというのが大方の評である。

 
不必要な、間違ったリボンサインは可能な限り自己責任で取り去って欲しいものである。 また標識等に親切に書かれた迂回指示などには必ず記入日を書き添えてもらえれば助かるというものだ。お互い気を付け、後に続くものに混乱をのこしたくないものである。
 
 A. .藤原岳南側県境エリアに迷い込む : <大雨・強風・ガスの悪天候のもと迷い込んだ>
   地理院地図25000分の1で説明することにする。
  1. 治田峠(ほった)より藤原岳に向かう時、山腹ルートと県境尾根ルートの分岐(標高865m)にでる。
    分岐に立つ標識にマジックで「山腹道崩落 多志田山経由で」と書かれていた。 それ以前に石榑峠(いしくれとうげ)付近で出会った青年に山腹路崩落により、尾根ルートを下りてきたと聞いてもいた。
  2. 強風のもと、雨も降り、視界も悪いことから、尾根ルートを避けたいという気持ちがあったのは確かである。
    また山腹道の分岐入口に正式(公的)な、崩落を知らせる進入禁止(注意)の立て看板等もなく、山腹路への誘惑に駆られていた。
    しかし、現実に親切心から尾根道へ迂回しろと書かれている。 老体を考えると、無難で安全なルートを選ぶべきと、尾根ルートに従うこととした。
  3. 11:50 : 尾根ルートを70mほど上ると(標高900m)左側に踏み跡があり、その先に新しい赤いリボンが付けられていた。推測するに、山腹道の崩落個所を迂回し、その先に出るサインだと読んだ。 風と雨を早く避けたいために、このサインに従うことにするのに時間はかからなかった。
  4. 12:00 : サインの方向であるNNW(北北西)に120mほど斜めにくだると、固定の巻テープサインを発見(標高865m)。ここで間違いを犯す。 このサインは、山腹道が尾根道へ向かうサイン(目印)であったのである。 こちらは直進するサインであると誤読してしまっていたのだ。 なぜならこのサインの前に崩落個所があったことから、この崩落を越えていかねばと判断したのである。ということは、山腹道はこのまま直進していると思ってしまっていた。実は、昭文社の「山と高原地図 御在所・霊仙・伊吹」には山腹道と県境が並行して書かれ、山腹道がたった120m先で直角に曲がっているという地図上のサインを見落としてしまっていたのだ。ただただまっすぐ進めば尾根ルートとの合流点標高980mに着くものと頭にインプットされていたのであるから、疑いなく次の崩落個所も越えて山腹道分岐より350mほどの地点にまで直進していた。山腹をゆるやかに上るはずなのに、フラットの踏み跡を進んでいること、ガスのなか前面に沢があり向かいの山腹がかすかに見えてきたから慌てた。
  5. 12:45  標高808m地点ではっきりと迷い込んだことを確信。 リュックをおろし一服、チョコレートを口に入れ、水を飲んで落ち着くことにした。 雨は一段と激しく、腹も減ってきたがそれどころではない。808mの地点④で地図を見ると東方向に尾根ルートに出ることができる。
  6. 13:25 : 標高928m⇒1013m⇒1013m地点をへて県境尾根ルートの脱出口⑤にでることに成功する。
  7. 雨水の流れる尾根ルート、足を滑らせながらの急登、滑りやすいガレ場が続くが、正規のルートに出たという安堵感に生気が戻る。
  8. 13:55 : 標高1140mの岩塊に囲まれた藤原岳三角点に豪雨のなか到達した。
イメージ 1


B. 藤原岳北側ルートを見付けられず>


    25000分の1地図には藤原山頂から藤原山頂に向かう北への点線ルートが出ている。雨を避ける
    ため藤原山荘への近道として、点線ルートを探してみた。 北への点線ルート上には山頂より30m程
    の間に、2~3のテープサインがあったが、その先は見つけることができなかった。

    もちろん踏み跡もなく、平たい尾根にガスが深くかかり藤原山荘の方角を視認することができず、
    安全を第一に考え山頂にもどり、NNE(北北東)にのびる通常ルートをたどることとした。
   
    16:20 : いまだ豪雨の続くなか、藤原山荘に到着した。 豪雨は雨水というプレゼントをしてくれた。
    山荘の配慮でトタン屋根で集めた雨水をドラム缶に集めてくれていたことである。 美味しい雨水に
    歓喜した。
    藤原山荘は、ほかに滞在者もなく静かな闇夜に包まれた。
    この夜、無事安全に山荘で夜を明かすことができることに感謝の祈りを下げて床に就いた。



  ◎ 治田峠⇒藤原岳  迷い尾根の地図上の考察>
         藤原岳南北尾根詳図-地理院地図25000分の1参照>


          S          リボンサイン                   ←・・・・・・    迷い込みルート
         < 迷>  昭文社地図にあり             ← ‐ --      脱出・転換ルート
          X          崩落個所                          ------    正規ルート
          ①~⑤・⑥  迷いルート道順

イメージ 2


鈴鹿縦走㉙   藤原岳   14:25/ 1120m    (山頂へ豪雨のなか登頂)
                    濃霧による道迷い/豪雨による登山道泥濘/難渋/急登/時間かかる

イメージ 6
              藤原岳山頂の岩場
 
イメージ 7
     豪雨強風のなか三百名山藤原岳山頂(1120m)に立つ 14:25