◎小辺路縦走4日目-①
小辺路歩きの最後の日を迎えた。
朝4時、夜中の天空ショーを見たあと、うとうとと心地よい眠りを楽しんでいるうちに起床の時間を
迎えてしまった。
まだ明けきらない薄暗いツエルトの中で、ヘッドランプを付け、寝袋まわりの小物<ペットボトル・ポーチ・ストック・小用袋>をまず外に放り出す。
それから空気枕をたたみ、ニット帽・重ね着を脱ぎ小物袋に入れ、行動用Tシャツ・タイツ・半パン・キャップを着用。
それから、寝袋を詰め、マットをたたみ外へ放り出したあと、軽登山靴を履いて外に飛び出す。
山口茶屋跡を取り囲む樹々が朝日を迎える準備をはじめ、一日の始まりを祝っているように小鳥たちの鳴き声とコラボして喜びの声を上げている。
新鮮な空気は、細胞一つ一つに送られて、生きる喜びに満ち満ちてくる。
なんと幸せな、平和な朝であろうか。神の恵み、導きに感謝である。
気持ち良い朝を迎え、アメージンググレイスを口ずさみながらツエルトをたたみ、すべての携行品をパッキングし、形状回復、清掃、柔軟体操、感謝の祈りを捧げて、
3日目露営地<山口茶屋跡>05:00/673mを出発した。
大峰の山稜に朝日が昇る
22番観音石仏あたりからの急な階段を上ると<観音堂>5:35/827mに着く。果無峠超え唯一の水場とWCがある。
果無峠手前にある観音堂(水場とWC有)
まず、水補給を済ませておこう。
30分のトイレ休憩をとり、5:55に観音堂を後にして<果無峠>に向かう。
果無峠を通過
峠での強風を避け、巻道に入ってインスタントのチキンラーメンで朝食を簡単に済ませ、7:00に出発する。
<二十丁石>7:45/727m前後の険しい坂を下りていく。処ところ崖があり滑落に注意すること。
<三十丁石>8:05/627m からは、本宮方面の眺望が素晴らしい。
本宮方面の眺望が開ける
浮石によって転倒、崖側ではなく山側に倒れこみ肝を冷やした。脚の疲れをとるため急な下り坂の途中にある<ピクニック・テーブル>9:00/222m で小休止をとった。
ここから熊野川に沿って南下し、三越川にかかる<三里橋>9:55/81mを渡ってすぐ左に曲がって進むと<道の駅・ 奥熊野古道ほんぐう>10:00/78mで休憩をとった後、三軒茶屋坂を上って<三軒茶屋跡>10:54/153mに至る。
道の駅 奥熊野古道ほんぐう
三軒茶屋跡
その後、中辺路と合流し、石畳みを踏みしめながら小辺路最終ゴール<熊野本宮大社>12:00/77mに無事到着した。
暑い日である。額に汗しながらのゴールとなった。
当初の登山届では高齢を考慮し、ゆとりのある4泊5日としたが、天気と体調に恵まれ予定より1日短縮し、3泊4日で小辺路を踏破することができた。
完