◎小辺路縦走3日目―Ⅱ
<蕨尾口バス停>は、国道にあるトンネルを抜けたところにあるが、<昴の郷>からの近道は、駐車場の端にある別のトンネルを抜け、右手に曲がると西川にかかる<スリリングな吊橋・柳本橋>14:05/標高150mにでる。
注意書きに『5人以上同時に渡るべからず』とある。それもそのはず一人でも揺ら揺らとゆれ、下を流れる西川や周囲の山々が走馬灯のようにうごめき迫り来るのである。10歩いては立ち止まり、心を静めてはまた10歩と、渡りきるのに時間がかかった。というより揺れそのものを楽しませてもらった。
果無峠への入口<吊橋・柳本橋>
急な石畳み坂を上ると、途中に果無集落があり、<おもてなしの水場>15:00/372mを過ぎると、登山口へと入っていく。第29番観音石仏に迎えられ<果無峠>1114mに向かうのである。
吊橋<柳本橋>を渡り、石畳みを急登すると、獣の侵入を防ぐ扉を開け閉めし、果無村落に入るとこの山奥に珍しい田圃に稲苗が植えられ風に揺れていたのが印象的であった。最後の民家辺りにお接待の水場があり喉を潤す。村落全体がきれいに整頓整地され、すれ違ったご婦人も気品に溢れ、ご丁寧なご挨拶をいただいた。
果無集落への小辺路を代表する石畳みの坂 果無集落のおもてなし水場(水補給のこと)
26番観音石仏にある<天水田跡>を過ぎ、25番と24番観音石仏の間にある今夜の露営地<山口茶屋跡>16:30/673mに到着した。