『 雲取に か細き蝉の 鳴き始む 』
『 素足吸う 蛭たたき血の 流れいで 』
寺山峠への登山路は荒れていた
雲取山911m登頂
雲取山911m三角点
下山は三ノ谷より
7:00am 志賀の里をバイクで出発する。途中、コンビニでロングデニッシュ3個購入。
雲取登山口である『花背高原前』(京都バス停)に向かうが、志賀町⇒途中峠
(R367)⇒小出石(R477)⇒前ケ畑峠⇒百井峠⇒花背高原前のルートには三つの峠がある。
峠越えに原動機付きバイクは喘ぎ喘ぎ上ることになり、登山口到着に2時間も
かかった。 <登山届は近くの駐在に提出するようにとの掲示あり>
9:00am バス停を左折し林道をすすみ、終点にバイクを駐車。<車は無理なのでバス停手前約300m
左にある有料駐車場を利用するとよい>
登山靴・スパッツをつけ、スティックを調整し、朝食にデニッシュをとり、柔軟体操、現在 地の地図磁石による方位・標高を確認後、登山を開始する。
林道の途中に右へ巻く林道があるが直進する。<この林道分岐より直進十数メートルのとこ ろに『花背山の家』が設置する公認ルート用数字の標識①がある>
9:15am 標高640m地点の林道終点をスタート、山道に入る。
昨年の台風18号の被害による杉の倒木、沢の崩壊の傷跡が見られるが、ほかの
北山に比べると被害は少ないようだ。
9:51am 寺山峠795mに到達。休憩用丸太ベンチがおかれ『花背山の家』公認用トレックとして整備さ れているルートであることがうかがわれる。峠をクロスして直進、峠をくだると『一の谷出 合』に出る。蛭(ヒル)の襲撃をうけ、一時パニック状態。しかし木漏れ日にこころ落ちつ かせる。
10:01am 『一の谷出合』標高765mを右へ一の谷を進むと雲取山荘に出会う。山荘の前の清流の谷川に 沿って登ると急に開けた広場に着く。途中、沢枯れとなり峠に続く。雑木林の陰を風が駆け
抜 けていく。今年初めての蝉の鳴き声を聴き、あらたな感動にひたる。
10:45am ここが雲取峠865mである。標識が四散していたので集めて復元、写真に収める。
電波状況をチェックするが圏外を示す>
曲が ると『二の谷』への下り口。二の谷へ下る。
<迷いやすいので注意、はっきりしたルート案内がないのでさらに要注意>
11:25am 急な水なし沢を下りると二の谷と合流するところに立命ワンゲルの赤屋根小屋がある。
なんといっても立地がよい。二の谷の豊富な水に恵まれている。
11:50am 二の谷に沿って下ると『二の谷出合』の標識が立つ林道にでる。<『花背山の家』公認の
三の谷⇒二の谷出合を正式ルートにしているようだ。>
この二の谷出合から一の谷にそって進むと林道をそれて右の谷への赤い矢印に従う。
<矢印を見つけられないと林道を直進し尾根へと上っていくことになるので要注意>
一の谷は水量豊かで、渡渉を繰り返す美しい谷間である。杉丸太の橋が架かるが苔むして
滑りやすい。岩伝いに渡渉する方がより楽しい。
12:26am 『一の谷出合』に戻ってきた。これより寺山峠を経由し、出発地点の林道に下る。
13:02 無事下山した。
バイクでの帰宅途中、大雨にあい鞍馬温泉の露天風呂に飛び込み雨宿り。
15:35 志賀の里に帰着。4時間弱、約9kmののんびりとしたトレッキングであった。
時間の割に距離を稼げたのは高度差が約300mと意外と少ない高低であったこととル
-トと標識がよく整備されていたことによる。家族で楽しめるコースであるとも
いえる。それに何といっても山名が良い、『雲取』いい響きだ。以前、百名山の
雲取山に登ったことがあり懐かしい山名である。
ただ一つ注意すべきは吸血鬼『ヒル・蛭』の存在だ。半ズボン派にとっては露出度
を少なくするためいつもはタイツを着用するのだが、この日は半ズボンのみ、お蔭で蛭3匹にたっぷり血を吸われた。蛭もまた生存をかけての必死の吸血、お互い様だ。(笑) 横で鹿も笑っていた。
完