―鯖街道<針畑越えルート> 縦走日記―③
<同志社ローバースカウト仲間の追悼縦走>
C) 鯖街道<小入谷バス停 ➡ 久多の里>ルート案内
前日のリュック滑落紛失により、一時<鯖街道歩き>を中断して帰宅、再パックしてここ小入谷バス停に戻ってきた。
今日は引き続き、久多の里まで県府道の舗装道歩きである。
針畑川と連れ添って、坊村への分岐である川合橋まで少し狭い道の景色を楽しみながら南下することになる。
そして久多川に架かる川合橋を右折し、川に沿って久多の里に向かう。
(表記訂正:上記ルート案内説明㉓における<ネゴロ坂・峠>は<オグロ坂・峠>に訂正・置き換え願います)
●<小入谷バス停 ➡ 久多の里>ルート解説
➀ 小入谷バス停に戻って再スタートする ②小入谷集落を後に県道781に向かって歩き出す
⓷県道781に出ると<山帰来>の標識がある ④<山帰来>に立寄る
④針畑郷山村都市交流館<山帰来>(さんきらい)TEL:0740-38-5120
インフォーメーション/喫茶軽食/WC/水/宿泊予約可
⓹県道に戻ってすぐ右側に<大宮神社>がある ⑥<中牧>バス停を通過
⑥<中牧集落>には朽木西小学校もある
⓻<針畑診療所>を過ぎると<古屋集落>に入って行く ⑧<古屋集落>
⑧<古屋集落>近くに<古屋簡易郵便局>もある
⑨杉林の中を進むと<桑原集落>に出る ⑩<桑原集落>を通過
⑪針畑川の桑原橋を渡ったところに立派な<観光トイレ>がある
⑫<小川集落>に入るところに<鯖街道>の標識を見つける
⑬<小川集落>を通過すると ⑭公衆電話が店先にある山本酒店(休業中)に出る
⑮<川合集落>にある床鍋橋を過ぎると、渓流釣り場あたりから京都府に入り、
⑯久多川にかかる<川合橋>を渡る。久多の里は右折。
<川合橋を左折すれば、梅ノ木・坊村に向かう>
△2日目露営地―針畑川と久多川合流中洲あたりで設営し、露営する。
ツエルトの中も快適。 しかし翌朝、昨日の県道(舗装道)歩きで疲れたのか寝坊する。
3日目、晴天のもと久多川の露営地を出発し、オグロ坂登山路が始まる久多の里に向かう。
⑰川合橋を渡り右折<久多の里>に向かう ⑱<久多川>の流れを楽しみながら久多の里へ
橋を左折<梅ノ木・坊村>方面へ
⑲<大黒谷キャンプ場>を過ぎて20分程で赤い橋に出る
⑳赤い橋を渡ると、その先右手に<自然環境活用センター>がある
㉑<自然環境活用センター>には<京都市観光トイレ>が備わっている
㉒センターより道なりに進み、<八丁平登山道>に向かう
③この看板<久多の里遊歩道>が<八丁平登山道>の入口である。
ここから鯖街道は、オグロ坂峠を越え、八丁平を経て、ニノ谷管理舎に至る登山道となる。特に八丁平の標識分岐を正しく進み、目的地にたどり着きたい。また林道との交差地点ではわずかながら道のずれがあるので細心の注意が必要である。
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D)<久多の里➡オグロ坂越え➡八丁平➡二ノ谷管理舎>ルート案内
●<久多の里➡オグロ坂越え➡八丁平➡二ノ谷管理舎>ルート解説
久多川にかかる赤い橋を渡り、その先にある<自然環境活用センター>を過ぎて道なりに左カーブウィを曲り直進すると、未舗装の林道が続き、案内板<久多の里遊歩道>に出る。
①久多やまびこの里へ左折・橋を渡ると ② 自然環境活用センター(WC/水補給)を通過し
③看板<久多の里遊歩道>がある<八丁平登山道>の入口に至る
<八丁平登山道>は、この標識<久多の里遊歩道>から始まる。
杉林に囲まれた静寂の登山道は、久多川支流を遡りながら荒れた林道を行く。
林道の突当りにロープが張られ、その先は通行が不能であるとの告知がなされている。
ここ左側からオグロ坂が始まり、標識に従って杉林と落葉樹林を縫いながら急な坂を上ってオグロ峠へ上って行く。
③ これより古い<鯖街道>道標に出会う ③火の用心/熊注意/登山届OK?
④ 杉林の八丁平登山道(林道)を往く ④八丁平登山道の左手に水場あり
⑤登山道に倒木が目立ち始める ⑤林道も雑草に覆われ不鮮明となってくる
⑥堰堤で林道は崩壊・消滅、ここより左手の標識に従ってオグロ坂へ入る
⑤ 左手登山口<オグロ坂峠>へ上って行く(矢印に従う)
⑥ここより直進の林道<久多尾越線>は通行止標識
7)急登の<オグロ坂ー八丁平>登山道をジグザグに上りきる
⑧ ブナ林のオグロ坂を上ってくるとオグロ坂峠に着き、八丁平に下っていく
オグラ坂峠に到着
<オグロ坂峠>は、八丁平と坊村4.4㎞とのエスケープルートとしての重要な分岐でもある。
鯖街道オグロ坂峠にて亡き友人たちと
同行三人のオグロ坂峠通過記念を写真に残す。
⑧オグロ地蔵尊(峠を下ったすぐ左) 峠を下った④⑤の間、左側に水場あり
八丁平登山道の右手に八丁平が広がる 至・中村への分岐標識を直進する
八丁平の湿原地帯を愛でながら進む
⑩ 鯖街道は、この標識とベンチのところの分岐を<八丁平周回路>へ右折する
なお分岐を直進すると林道に出て<二ノ谷管理舎>に至る
⑫小川の木橋をわたり直進、鯖街道は突当りを左折する(右折は八丁平周回路)
⑬フナ坂への途中、トリカブトの花園に出会う
東の鯖街道はフナ坂を越える
⑭フナ峠を下り、林道を左折80m先の標識に従って谷側<二ノ谷>方面へ下る
(標識「二ノ谷10㎞・尾越28㎞」を谷側へ下る)
谷側の杉林の登山道を下っていくと、
再び林道に出て左折、その先の標識に従ってさらに谷側へ下っていく。
下山道が不鮮明なため注意を要する(標識先5m右の谷道に下る)
⑯谷に下り、標識に従い板橋を渡ると、二ノ谷管理舎に出る
⑰二ノ谷管理舎と水場 ⑰奥にWCがある
⑰二ノ谷管理舎前にある閉ざされたゲート
ここ二ノ谷管理舎より、尾越町をへて大見町へ舗装道が続き、<大見尾根縦走路>に入って行く。
E)<二ノ谷管理舎 ➡ 大見集落分岐>ルート案内
● <二ノ谷管理舎 ➡ 大見集落分岐>ルート解説
⓵ 休憩後、二ノ谷管理舎ゲート前を出発 ②二ノ谷管理舎ゲート左手の広場で設営可能
➂鯖街道(舗装道)の側を芦火谷川が流れる ④尾越集落に入って行く
⓹尾越集落の坂越え手前にある<尾越地蔵尊> ⑥坂は<芦火谷川>の源流に沿って越える
⑥ 坂(分水嶺)を越え、<大見川源流>に沿って下り大見集落に向かう
⑧坂を下りきると<大見地蔵尊>が出迎えてくれる
⑨ <大見地蔵尊>前の三叉路分岐を右手に入って行く ⑩<大見尾根ルート>入口
三叉路左手は<百井集落>へ向かうので注意。
⑩旧鯖街道は大見集落にて<大見尾根ルート>に入って行く。
F)大見集落➡大見尾根➡杉の峠/花脊峠(標高758m)ルート案内
●大見集落➡大見尾根➡杉の峠/花脊峠(標高758m)ルート解説
大見地蔵尊に縦走安全を願い、大見集落を抜け、小川を渡ると<大見尾根ルート>の登山路(林道)が始まる。林道だけあってルート途中まで電線が通っている。途中には標識<鯖街道>もあり、安心感を持って歩けるルートである。
<大見尾根>は比良山系の西側に併走しており、尾根から比良の山々を一部眺めながらの縦走となる。途中、標高876mの滝谷山の右側を巻いて杉ノ峠に至り、ここから始まる舗装路を、3日目の露営地である花脊峠へ向かう。
①②大見町三叉路の<大見地蔵尊>前の分岐を右折して、<大見尾根縦走路>に入り花脊峠に向かう
③大見町の集落より電柱の立つ林道に入り ④右手に小さい社を見ながら
⑤標識<鯖街道>に従って大見尾根を目指す。 ⑥ 標識<鯖街道>があり安心
⑦地蔵さんに励まされ ⑧大見尾根の杉林を行く。
⑪ 大見尾根の峠を越え ⑩雑木林を進む
⑪尾根は比良山系と並走しながら南下する ⑫滝谷山876m登山口をへて、
⑬泥粘土の小径に苦戦しながら、 ⑭杉ノ峠の分岐に着く。
⑮ △3日目の最終地・花脊峠に到着し、近くで露営する
いよいよ明日は最終日である。すこし高揚しているのであろうか、寝られそうもない。
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<4日目を迎えた>
比良山系に朝日が昇る 朝食で体を温める
昨夜は花脊峠(標高759m)で、夜空が広がり星座を楽しむことができた。
真夜中に起きだして星と語り合いながら、高吟した。
腹から染み出る魂の声が星に届いたのであろうか、星たちが一斉に歌いだした。
森の黒いのっぽたち(樹木達)も、陰のマントを揺らしながらハミングで参唱。
ここ露営地が、豊かな音楽会場に様変わりした。
最後の野営の夜を楽しんだ。
露営の楽しみは、自然との共生・共遊にある。
《 詩吟 不識庵機山を撃つの図に題す》
鞭聲粛々夜河を過る べんせいしゅくしゅくよるかわをわたる
暁に見る千兵の大牙を擁するを あかつきにみるせんぺいのたいがをようをすうるを
遺恨十年一剣を磨き いこんじゅうねんいっけんをみがき
流星光底長蛇を逸す りゅうせいこうていちょうだをいっす
声をからせている間に朝を迎えた。
今日は最終日、<花脊峠>を出発、鞍馬から京都市内を縦断し、出町柳の近くにある<鯖街道口 升形商店街>へのゴールを目指す。途中、一部歩道のないところもあるので車に特に注意が必要である。
いよいよ<京への>入洛である。
同行三人、慈しみ深き導きに感謝しつつ花脊峠を後にした。
次回は、花脊峠より<鞍馬街道>を経て、加茂川の出町橋にある石碑<鯖街道口>近くにある最終地<升形商店街>までを案内したい。いよいよ最終回である。
につづく