星の巡礼者・後藤實久
京都北山は日本でも唯一と言ってよいほど『人の手・人の汗・人の想い』が込められ、流され、愛に満ちた杉山である。
よくオートバイによるツーリング、サイクリング、ドライブに出かけてはその美しき杉並を走っている。
せせらぎの川面に映る杉並は僕を悠久の星の世界へといざなってくれる入口でもある。
今日は京都三千院をとおり福井の小浜へ通じる鯖街道(国道367号・敦賀街道)の梅の木より西に入って、朽木渓流魚センターを右に見ながら針畑川を北上すると『桑原』の高島トレイルの終点に着く。ここにある観光トイレがめざす『経ヶ岳・三国岳登山入口』である。今日も僕の『星の巡礼』がつづく。
さあ登ってみよう。
2014年7月12日(土曜日)
4:15am 志賀の里をオートバイで出発(登山口に駐車場無し)
5:15am 『経ケ岳・三国岳桑原橋登山口』到着<高島トレイル終着点>
観光トイレで出発前準備点検<柔軟体操・水補給・方位高度位置の地図上確認>
天気<霧深く・霧雨に濡れる-朝霧は快晴の兆候と判断する>
『桑原』の高島トレイルの終点であり、<三国岳・経ヶ岳登山口>にある観光トイレ前で
5:30am 桑原橋西橋にある登山届BOXに登山届を投函して登山開始
<登山入口>観光トイレ前のログハウス左横の小道(林道)を入る(村道を直進しないこと)
林道入口左物置小屋壁に『経ケ岳登山入口⇒』と20mほど先に
『経ケ岳・三国岳登山口』の白杭がある。
入山儀式をして登山開始。
<登山開始>ここより20mほど先左の鉄板橋を渡りスギ林を巻くと椎茸林に出会う、
ここも迷い道なので気を引き締めて尾根登山道<椎茸林を左に曲がる道>に入る。
尾根を直登するがハッキリしないジグザグ小径で踏み跡がうっすらとある。
リボンサインを確認する。
林道入口左物置小屋壁に『経ケ岳登山入口⇒』
『経ケ岳・三国岳登山口』の白杭
杉林を登り始める
シイタケ栽培の手前の赤リボンサインに従う
7:25am 『丹波越』標高840mに到達 標識『⇐経ケ岳・三国岳⇒』があり、峠手前に茶屋跡がある。
一服する。
握り飯をもって山越え、昔の先達は尊敬に値する。北山杉のなかを行きかう彼らの
中に自分を思い描きながら北山杉を愛でる。
茶屋跡に立って、昔の峠越えの旅人の一服姿を想い描く
8:20am この丹波越より左の急登をあがり尾根を伝ってアップアンドダウンを繰り返すと
経ケ岳の山頂889mに着く。
山頂広場には朽ちた標識が落ちていてわびしい。大津消防署が設置したであろう
火の用心の標識にマジックで『経ケ岳ココ』とあるだけである。
丹波越(峠)に立つ両岳への標示
静寂の中、光差し込む林の中を歩く
経ヶ岳889m山頂にて (標識:ここが経ヶ岳です)
経ヶ岳889m山頂にて
<エスケープ・ルートの調査>
①経ケ岳の西尾根を伝って下ると岩屋谷を経由して『久多上の町 』に出られそうだ。
②朽ちた標識を判読すると。経ケ岳の南南東より平良谷を下るルートもありそうだ。
9:08am 丹波越へ戻り、三国岳(さんごくたけ)にむかう。 朝からの霧もはれ快晴、青空が美しい。尾根伝いのルートも楽しい、徐々に高度を上げ三国岳と岩谷峠への分岐より三国岳へ向かう。
10:00am 三国岳959m登頂。高島トレイル・point #29・中央分水嶺とある。この山並みより北側の川は日本海に流れ、南側の川は保津川・加茂川・高野川に流れ込み、淀川となって瀬戸内海に達する。
山頂は狭いが眺望よく、南の山並みをスケッチする。ただ蝿が多く、時間短くして退散した。
三国岳959m山頂にて
三国岳は高島トレイル上にあり、日本・近畿の中央分水嶺でもある
10:20am 岩谷峠への分岐に戻り、昼食としてのインスタントに水を加え30分で食べられるラーメン飯を
準備し、リュックに戻し歩き出す。岩谷・桑原方面に進み、桑原との分岐を右へ尾根を下って
行く。
落葉おおく、膝への負担も少なく、とても下りやすい尾根歩きである。約80分で林道にでた。
三国岳より高島トレイルに戻り、分岐を岩谷峠に向かい、峠で桑原へ下山する
11:55am 『三国岳下壺口登山口』の林道に到着する。(途中、昼食を済ませる)林道を進むと20分
<三国岳登山口 下壹口>に下山し、林道を歩いてバス停<桑原橋>に向かう
12:15am で『桑原橋』に下山する。圏外だが携帯で<無事下山>を送信しておく。
13:30pm 志賀の里に帰宅。地球は美しい。感謝である。約8時間・8kmの山行であった。
感謝合掌
京都北山・経ケ岳889m-三国岳959m
完