Cルート 熊野古道中辺路派生ルート ≪C-1赤木越≫と≪C-2大日越≫を歩く
Cルート 熊野古道中辺路派生(裏街道)ルート 「赤木越」・「大日越」 : 徒歩巡礼
2015年8月25日
C-2: 「大日越」ルート <湯の峰温泉6:00⇒96湯峰王子⇒鼻欠地蔵⇒
2015年8月26日
巡礼者は熊野路の疲れをとり、身を清浄にし、身繕いをして本宮に詣でる準備をするために湯峰温泉で泊まったのであろう。また発心門王子からの平坦な古道よりもより険しい山越えを選んで苦痛を背負う巡礼者も多かったと伝えられている。
D:距離: 約5.9km H:所要時間:2時間47分 (標準約2時間30分)
(注1) 距離は「和歌山県街道マップ」に従った
(注2) 所要時間は休憩・記帳・食事等のすべてを加算した
(注3) ▲は標高を示す
中辺路歩き⇒船玉神社9:25(赤木越スタート起点)着、休憩。
行程: 赤木越分岐船岡神社(10:15/▲275m) ⇒距離道標#2(10:45/▲445m) ⇒
鍋割地蔵(11:57/▲480m) ⇒柿原茶屋跡(12:27/▲380m)⇒湯峰温泉(13:02/▲150m)
船岡神社・赤木越起点 ▲275m
赤木越の起点となる船玉神社には休憩所・トイレ・水汲場がある。
つづら折れの急な杉林を息切らせながら上って行く。このつづら折れを上りきると鍋割地蔵まで尾根道がつづく。
湯の峰5.2km⇔船玉神社0.7km / 標識 木洩れ陽を浴びながらの尾根歩きー赤木越
尾根を上って行くと鍋割地蔵が迎えてくれる お大師さまが巡礼者を見守ってくれている
鍋割地蔵 ▲480m
案内板に「一遍上人(いっぺんしょうにん)の弟子がここで昼飯を炊いていたところ、鍋の水がなくなり鍋が割れたので、このあたりを鍋割峠と呼ぶようになった」(1280年頃)とある。
鍋割地蔵手前で熊の逃げ去る姿と三頭の猪を目にした。 大声を出しながらの前進となった。 鈴を携帯するなど、注意したい。
なだらかな尾根道を下って行くと直角に曲がる左側に廃屋となった柿原茶屋(宿)跡二軒がある。ここは1970年(昭和45)まで営業を続けていたそうである。 声をかけたら主人が出てきそうだ。
柿原茶屋跡 ▲380m 熊野の峰々を観賞しながら下って行く
急な石畳みをくだる 一遍上人爪書之碑が建つ
湯峰温泉側赤木越登山口にでる ▲235m
またここ湯の峰温泉は赤木越から大日越への中継点でもある。
昼から時間ができたので、今日は赤木越をおえ、マウンテンバイクで温泉めぐりに出かけることにした。
ベースキャンプにしているここ湯の峰温泉の近くには、同じく有名な二つの温泉群がある。
大露天風呂のある渡瀬温泉(わたらせおんせん)や 冬、川床に千人風呂ができる川湯温泉である。
各温泉紹介は次回にまわしたい。
次回 : C-2: 「大日越」 中辺路裏街道ルート へつづく