『星の巡礼 比良・白滝山を巡る渓谷トレッキング登山日誌』②
夫婦滝口には沢登りの講習会であろうか沢山のシャワークライマー入門者があふれていた。色鮮やかなヘルメットがお花畑の観を呈していた。
夫婦滝は滝壺で交わって白滝谷を形成する。この白滝谷がシャワークライマーのメッカである。
しばらく真剣なシャワークライマーの行動に釘付けになった。
水流や行く手を阻む巨岩を征服する姿、水の中の小石に足を取られる不安定な姿勢・・・見ていて飽きない。
しばらく比良・白滝谷でのシャワークライミングを見てみよう。
白滝谷でのシャワークライム
白滝谷はシャワークライムによる遡行が一番適していると思う。
谷に沿って2本の登山道が地図に示されているが、われわれは白滝谷の流れに沿って下山した。
もちろんロープを頼る危険な沢渡りがある。
また、谷に架けられた木橋はほとんど腐食分解が進んでいた。
「スベリ石」よりすぐ下流に葛川峠への分岐があると地図にはある。
その登山道を下れば、牛コバを経て坊村明王院にでられることを示している。
白滝谷の増水を考えてこの「葛川峠」ルートを探してみた。
残念ながら見つけることができなかった。
廃道になったのであろうか。
そいえば前回「葛川峠」に立ったときも、牛コバへの下山路を探したが消滅していたことを思い出した。
比良山系には廃道になったルートが多く存在することを知っておくべきである。
やはり最新の登山地図に更新することであろう。
「スベリ石」 腐敗破壊が進む木橋
渓谷・白滝谷の主役である巨岩たち
比良・白滝山を巡る渓谷トレッキング登山日誌③につづく