㉖ 金沢を自転車で走る ―② (2017年5月15日)
案内板など一切の飾り気のない自然な環境の中に、芭蕉句碑は気取らず本堂左手前に建っている。
長久寺山門 境内にある芭蕉句碑「瓜茄子」
<B.金沢東山ルート:卯辰山麓寺院群>
浅野大橋の次の通りを南(右)へ入り、「子来坂」という急な坂を登ると宝泉寺、芭蕉句碑「ちる柳 あるじもわれも 鐘をきく」がお寺の階段を上がった左手にある。 お寺の裏手、五本松から見る金沢の浅野川畔に立ち並ぶ瓦屋根の街並みが素晴らしい。またドナルド・キーンによって絶賛されている落陽の絶景ポイントでもある。
急な子来坂の真ん中あたりに宝泉寺がある 急な階段を上がると左手に芭蕉句碑「ちる柳」が建つ
もどって、城北大通りを北に進み、バス停「山の上」を南(右)へ300m先に芭蕉が句会を開いた小坂神社があり、石段中央右手に「芭蕉翁巡錫地」石柱が建つ。この地で、芭蕉は一句「此の山の 神にしあれば 鹿と花」と詠んでいる。
小坂神社の鎮守の杜では、風に揺らぐ樹木たちによる歓迎の合唱で出迎えられ、見送られた。
小坂神社の石段中ごろ右手に注意 「芭蕉翁巡錫地」石柱あり
<金沢兼六園>
兼六園の築庭は、延宝四年(1676)、5代藩主・前田綱紀(つなのり)が、自己の別荘を建て、その周りを庭園化したのが作庭の始期だと言われている。芭蕉が金沢に滞在した元禄2年(1689)には、兼六園はなかったと言える。
金沢を自転車で走る―③
につづく
金沢・兼六園・桂坂口で