shiganosato-gotoの日記

星の巡礼者としてここ地球星での出会いを紹介しています。

2017『星の巡礼・奥の細道紀行-句碑の前でわたしも一句』 47

2017『星の巡礼奥の細道紀行-句碑の前でわたしも一句』 47
 

㉖ 金沢を自転車で走る ―②  2017515日)

成学寺手前の道、寺町通りを南西(右)へ、約300mさき左手に芭蕉句碑「秋涼し 手ごとにむけや瓜茄子」のある長久寺に立寄る。
案内板など一切の飾り気のない自然な環境の中に、芭蕉句碑は気取らず本堂左手前に建っている。

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 長久寺山門                                                    境内にある芭蕉句碑「瓜茄子」


 さらに、先にある坂を下ると犀川に架かる桜橋を渡り左折、犀川大橋をへて、金沢の繁華街の中心である「片町交差点」に向かう。
この交差点角にある北國銀行前に石碑芭蕉の辻」が建っている。

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片町交差点の北國銀行前に石碑「芭蕉の辻」がある                     石碑「芭蕉の辻」


 
国道159号線である片町通りを北へ向かい浅野川に架かる彦三大橋手前を右折し、川沿いに進むと城北大通りに架かる「浅野川大橋」に到着する。


<B.金沢東山ルート:卯辰山麓寺院群>


浅野大橋の次の通りを南(右)へ入り、「子来坂」という急な坂を登ると宝泉寺芭蕉句碑「ちる柳 あるじもわれも 鐘をきく」がお寺の階段を上がった左手にある。 お寺の裏手、五本松から見る金沢の浅野川畔に立ち並ぶ瓦屋根の街並みが素晴らしい。またドナルド・キーンによって絶賛されている落陽の絶景ポイントでもある。

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急な子来坂の真ん中あたりに宝泉寺がある            急な階段を上がると左手に芭蕉句碑「ちる柳」が建つ
 
 もどって、城北大通りを北に進み、バス停「山の上」を南(右)へ300m先に芭蕉が句会を開いた小坂神社があり、石段中央右手に「芭蕉翁巡錫地」石柱が建つ。この地で、芭蕉は一句「此の山の 神にしあれば 鹿と花」と詠んでいる。
小坂神社の鎮守の杜では、風に揺らぐ樹木たちによる歓迎の合唱で出迎えられ、見送られた。
北大通りから卯辰山の麓一帯が、50余の寺院で成り立つ「卯辰山麓寺院群」として有名である。

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小坂神社の石段中ごろ右手に注意                                芭蕉翁巡錫地」石柱あり
 
バス停「山の上」まで引き返し、城北大通りを南に自転車を走らせ兼六園・桂坂口より入園した。
 
 
<金沢兼六園
 
兼六園の築庭は、延宝四年(1676)、5代藩主・前田綱紀(つなのり)が、自己の別荘を建て、その周りを庭園化したのが作庭の始期だと言われている。芭蕉が金沢に滞在した元禄2年(1689)には、兼六園はなかったと言える。
兼六園の東端角(小立野口の右手)にある築山、山崎山の麓に芭蕉句碑「あかあかと 日はつれなくも 秋の風」が建つ。

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兼六園桂坂口                                  築山・山崎山の麓にある芭蕉句碑「あかあかと」



                                                       金沢を自転車で走る―③
                                                   につづく

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金沢・兼六園・桂坂口で