shiganosato-gotoの日記

星の巡礼者としてここ地球星での出会いを紹介しています。

2017『星の巡礼・奥の細道紀行-句碑の前でわたしも一句』 54

2017『星の巡礼奥の細道紀行-句碑の前でわたしも一句』 54
 
 
㉙ 松岡・永平寺・福井を巡る―②   2017516日>
   福井にある歌枕を自転車で走る

樹齢700年といわれる鬱蒼とした老杉に囲まれた永平寺の静寂にみおくられて福井に向かう。


こちらは、福井にある足羽山公園の駐車場に車を停め、自転車に乗り換えて芭蕉のたどった歌枕の地を
走ることにした。


◎福井の歌枕の地を自転車で走るルート  <9 km /1.5H コース>

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◎ 恐れながらわたしも一句

大聖寺・松岡    
「庭掃いて 出でばや寺に 散る柳」 大聖寺 「小坊主や 無心の庭に 散る柳」
(にわはいて いでばやてらに ちるやなぎ) 全昌寺 (こぼうずや むしんのにわに ちるやなぎ)
「物書いて 扇引きさく なごりかな」 天龍寺本堂 「法灯や 消さじと夏の 朝坐禅
(ものかいて うちわひきさく なごりかな) 左側 ほうとうや けさじとなつの あさざぜん
     
㉛福井  <歌枕ー朝六つ橋と玉江>    
「名月の 見所問わん 旅寝せん」 佐内公園 「道の辺や 玉江の端に 揺れし月」
(めいげつの みどころとわん たびねせん) 玉江二の橋 (みちのべや たまえのはしに ゆれしつき)
「朝六や 月見の旅の 明けはなれ」 歌枕・朝六つ橋 「朝六つや 露をまといし 野菊かな」
(あさむつや つきみのたびの あけはなれ)   (あさむつや つゆをまといし のぎくかな)
    「明け六つの 恋も悲しき 夏の暮」
    (あけむつの こいもかなしき なつのくれ)
    「朝六つや 声明切りし 夏の風」
    (あさむつや しょうみょうきりし なつのかぜ)

芭蕉  「庭掃いて 出でばや寺に 散る柳」   (にわはいて いでばやてらに ちるやなぎ)
  解説 : 旅人が寺に止めてもらった翌日は山内の清掃をして出て行くのがならわし

芭蕉  「物書いて 扇引きさく なごりかな」   (ものかいて うちわひきさく なごりかな)
  解説 : 一句の季節は捨て扇の時候である。その扇に一句したためて名残を惜しむ。初めて北枝会った
       との別離を描いた句

芭蕉  「名月の 見所問わん 旅寝せん」   (めいげつの みどころとわん たびねせん)
  意味 : 等哉よ、名月の美しい場所を教えてくれ、そこへ行く旅を一緒にしよう

芭蕉  「朝六や 月見の旅の 明けはなれ」   (あさむつや つきみのたびの あけはなれ)
  意味 : あさむつは、「明け六ツ(午前6時)」とかけている。月見をして一晩中歩いていたら朝になって
      白々してきた、という酔狂を描いている

恐れながらわたしも一句
實久  「小坊主や 無心の庭に 散る柳」   (こぼうずや むしんのにわに ちるやなぎ)
   意味 : 庭を無心に掃いている小坊主に心通わせるように、柳も無心に散る姿よ、静寂を愛でるなり

實久  「法灯や 消さじと夏の 朝坐禅   ほうとうや けさじとなつの あさざぜん)
   意味 : 只管打坐の朝坐禅、法灯の揺れに心も揺れる。 おのれを消さじと息を整える

實久  「道の辺や 玉江の端に 揺れし月」   (みちのべや たまえのはしに ゆれしつき)
   意味 : あさ6時ごろ草道をあるいていると、玉江に流れる川面に残る月の端が揺れて笑ってくれている

實久  「朝六つや 露をまといし 野菊かな」   (あさむつや つゆをまといし のぎくかな)
   意味 : 奥の細道の野に咲く菊が、朝露をまとい朝日のぬくもりを受けているさまは、旅人に爽やかな夢と
      平和なこころを与てくれている

實久  「朝六つや 声明切りし 夏の風」   (あさむつや しょうみょうきりし なつのかぜ)
  意味 : 朝一番、生暖かい風に乗って近くの寺から流れ来る声明に、祈りの無心がかよい
      あっている。 ありがたい交わりである。
 
 
◎福井の歌枕の地を自転車で巡る


<佐内公園 - 芭蕉宿泊地跡>
8月11日、芭蕉は松岡の天龍寺を出て福井に入り、8月12日までの二日間、元福井藩士の隠士・洞栽宅(現在の左内公園)に泊まっている。
左内公園には、「芭蕉宿泊地」碑と芭蕉句碑がある。

「名月の 見所問わん 旅寝せん」

 
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 芭蕉句碑「名月の」                                           芭蕉宿泊地洞栽宅跡」碑


あさむつの橋>


枕草子に出てくる歌枕「あさむつの橋」福井市の南に流れる浅水川に架かる現在の「朝六ツ橋」のたもとに、西行芭蕉の句が建っている。
「越に来て 富士とやいはん 角原の 文殊がだけの 雪のあけぼの」  西行法師
「朝六つや 月見の旅の 明けはなれ」  芭蕉
     解説 :あさむつは、「明け六ツ(午前6時)」とかけている。月見をして一晩中歩いていたら朝になって
     白々してきた、という酔狂を描いている


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あさむつ(浅水)川に架かる「朝六つ橋」                               西行法師と芭蕉の句碑


<玉江の橋>


藤原俊成に詠われている歌枕「玉江の橋」は、福井市花堂の虚空蔵川に架かる現在の「玉江二の橋」あたりにあったと言われている。芭蕉はこの辺り「玉江跡」を歩きながら次なる句を詠んでいる。
「月見せよ 玉江の芦を刈らぬ先」  芭蕉
      意味: 玉江の葦に穂が出ている。この穂波に映る月はさぞや美しいことであろう。この葦が刈り
                取られないうちにしっかり月見をしておこう


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「たまのえにのはし」(玉の江二の橋)            「玉江跡」石碑」


芭蕉は、福井で歌枕地を訪ね、二泊したあと等栽の案内で敦賀に到っている。
こちらも、足羽山公園の駐車所にもどり、自転車を車に積み込み、越前海岸を敦賀に向かう。

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福井マンホール蓋デザイン

                                          
                                                    敦賀を自転車で巡る
                                                   につづく