shiganosato-gotoの日記

星の巡礼者としてここ地球星での出会いを紹介しています。

2017『星の巡礼・奥の細道紀行-句碑の前でわたしも一句』 56

 

2017『星の巡礼奥の細道紀行-句碑の前でわたしも一句』 56

 
㉚ 敦賀・色ケ浜を自転車で巡る―②

 
夕暮れの色が浜の静寂に、釣り船の帰港の風景がよく似合う。
気比神社の駐車場目指して、久しぶりに色が浜の道をおもいっきりペダルを踏んで風を切った。

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 色が浜漁港

 
敦賀・色ケ浜を自転車で走る   <約25km / 4H>

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◎恐れながらわたしも一句
 
敦賀    
「月清し 遊行のもてる 砂の上 」  気比神宮 「夕顔や 色ケ浜飾る 厚化粧」
(つききよし ゆぎょうのもてる すなのうえ) 色ケ浜本隆寺  (ゆうがおや いろがはまかざる あつけわい)
「なみだしくや 遊行のもてる 砂の露」 気比神宮 「砂持ちや 遊行なるべし 蓮の池」 
(なみだしく ゆぎょうのもてる すなのつゆ)   (すなもちや ゆぎょうなるべし はすのいけ)   
「中山や 越路も月は また命」     「命満つ 越の中山 月明かり」 
(なかやまや こしじもつきは またいのち)   (いのちみつ こしのなかやま つきあかり)
「月のみか 雨に相撲も なかりけり」    「名月や 源平戦も 喰らいしや」     
 (つきのみか あめにすもうも なかりけり)   (みいげつや げんぺいせんも くらいしや)
「月いづこ 鐘は沈める うみのそこ」 金前寺・ 「沈鐘の 鳴き怨霊や 磯焚火」      
(つきいづこ かねはしずめる うみのそこ) 金ケ崎城跡  (ちんしょうの なきおんりょうや いそたきび)
「国々の 八景更に 気比の月」 文化センター前 「仕舞い来て 手水揺れにし 気比の月」 
(くにぐにの はっけいさらに けひのつき)   (しまいきて ちょうずゆれにし けひのつき) 
「小萩ちれますほの小貝 小盃」 本隆寺・色ケ浜 「三日月に 盃をかさねし 夏の風」
(こはぎちれ ますほのこがい こさかずき)   みかづきに はいをかさねし なつのかぜ)
「衣着て 小貝拾わん いろの月」 本隆寺・色ケ浜 「酔いにけり 朧月夜の 砂の影
(ころもきて こがいひろわん いろのつき)   (よいにけり おぼろつきよの すなのかげ)
寂しさや 須磨に勝たる 濱の秋 本隆寺開山堂 「夏の浜 潮騒歌う 開山堂」
(さびしさや すまにかちたる はまのあき)   (なつのはま しおさいうたう かいざんどう)
「浪の間や 小貝にまでる 萩の塵」 色ケ浜 「潮染むる 白雲揺れし 浪の華」        
(なみのまや こがいにまでる  はぎのちり)   (しおそむる しらくもゆれし なみのはな)
「名月や 北国日和 定めなき」   旅籠出雲屋で 「月白く 出会い寂しき 北の国」        
(めいげつや きたぐにびより さだめなき)   詠む (つきしろく であいさびしき きたのくに)
 
 
芭蕉  「月清し 遊行のもてる 砂の上 」   (つききよし ゆぎょうのもてる すなのうえ)
  解説: 気比神社、社頭は神さびて、松の木の間越しに月がこぼれ入る。社頭の前の白砂はまるで霜を
            置いたように白い。
            その昔、遊行二世上人、大願を発起して、自ら草を刈り、土石を運び、ぬかるみを乾燥させて、
            参詣者の往来の便を図った。この古い言伝えは今も守られていて、その後、代々の遊行上人も
            神前に真砂を運び入れているという。
            「これを遊行の砂持と言うんやでぇ」とは亭主の説明だ(奥の細道より)

芭蕉  「なみだしくや 遊行のもてる 砂の露」   (なみだしく ゆぎょうのもてる すなのつゆ)


芭蕉  「中山や 越路も月は また命」   (なかやまや こしじもつきは またいのち)
  解説 :その昔、佐夜の中山で西行は「命なりけり」と詠ったが、いま私もこの美しい越の中山の月を
            見ていると、思わず「命なりけり」の感慨をもよおすことだ


芭蕉  「月のみか 雨に相撲も なかりけり」   (つきのみか あめにすもうも なかりけり)
  解説 : 北国の秋は天気が変わり易い。案の定雨。名月が見えないだけじゃない、浜で予定されていた
             相撲大会もこれでできなくなってしまった。踏んだりけったり。残念無念


芭蕉  「月いづこ 鐘は沈める うみのそこ」   (つきいづこ かねはしずめる うみのそこ)
  解説 : 仲秋の名月は「北国びより定めなき」で雨にたたれてしまって見えない。そんな夜、主から聞いた
            話では、鐘ヶ崎というところでは鐘が海底に沈んでいるという。月明りもなく、鐘の音もない十五夜


芭蕉  「国々の 八景更に 気比の月」   (くにぐにの はっけいさらに けひのつき)
  解説 : 近江八景などというように美しい景色を愛でる名所は山ほどもあるが、ここ気比の月もこれに加え
             なくてはいけない


芭蕉  「小萩ちれますほの小貝 小盃」   (こはぎちれ ますほのこがい こさかずき)
  解説 : 種の浜辺に咲き乱れる小萩よ。いま渚で小盃に拾い集めたこの美しいますおの小貝の上に、
             はらはらと散りかかれよ


芭蕉  「衣着て 小貝拾わん いろの月」   (ころもきて こがいひろわん いろのつき)
  解説 : ここ種の浜には、尊敬する西行法師も訪れているという。私もいま墨染めの衣を着てこの浜に
            立っている。 さあ、ますほの小貝を拾おう。丁度今宵は名月の夜、種の浜の種の月だ


芭蕉  「寂しさや須磨に勝たる 濱の秋」   (さびしさや すまにかちたるはまのあき)
   解説 : 浜は海人の家などもわずかにあるばかりで、侘しい法華寺が一軒あるのみ。ここで茶を飲み、
             酒を温めて、秋の夕暮れの浜の寂しさを心行くまで堪能した


芭蕉  「浪の間や 小貝にまでる 萩の塵」   (なみのまや こがいにまでる  はぎのちり)
  解説 : 波は引いて砂浜の砂が現れる。そのとき砂の中にますほの小貝に混じって色とりどりの萩の
             花びらが見える


芭蕉  「名月や 北国日和 定めなき」   (めいげつや きたぐにびより さだめなき) 
  解説 : その夜、月は殊の外晴れ渡った。「これなら明日はよい月見の晩になるのでは」と言えば、この家
             の主人「ほやけど、北陸路のことやさけん、まさに十五夜の天気ははかり難しやでのぉ」という


恐れながらわたしも一句


實久  「夕顔や 色ケ浜飾る 厚化粧」   (ゆうがおや いろがはまかざる あつけわい)
  意味 : 夕やみ迫るころ、厚化粧した夕顔たちが色艶やかに色が浜を彩っているではないか


實久  「沈鐘の 鳴き怨霊や 磯焚火」  (ちんしょうの なきおんりょうや いそたきび)
  意味 : 気比の海深く沈んだ陣鐘が磯の焚火と相唱和し、おどろおどろ鳴いていることよ


實久  「仕舞い来て 手水揺れにし 気比の月」   (しまいきて ちょうずゆれにし けひのつき)
  意味 : わたしの奥の細道も最終地・大垣に近づき、気比神宮の手水に映りし月も揺れ、しまい旅を祝っ
            てくれている


實久  「酔いにけり 朧月夜の 砂の影   (よいにけり おぼろつきよの すなのかげ)
  意味 :おぼろ月が東の空に姿を現すと、太陽のもとの砂影よりもくっきり見えるのは、酒にでも酔って
           いるからだろうか


實久  「潮染むる 白雲揺れし 浪の華」   (しおそむる しらくもゆれし なみのはな)
  意味 : 白雲が潮の流れに(映って)揺れているさまは、まるで波の花のように美しい


 
2017年5月16日16:30 色が浜を折り返し、気比神宮の駐車場に向かう。
<色が浜⇒気比神宮>は15km/1.5Hの快適なサイクリング・コースである。


18:15 敦賀のやさしい磯の匂いに見送られて大垣へ向かう。
国道8号線、国道361号線、国道21号線を車で、約80km、3時間のドライブである。
途中、国道361号線にある「姉川温泉」で「わたしの奥の細道」最後の汗を流す。


その先の「道の駅・浅井三姉妹の郷」で設営し、つくね・ソーセージ・チキンフライ・赤ワイン、とコーヒーで最後の晩餐、無事最終地・大垣直前にいることを祝った。


あすはいよいよ芭蕉翁と共に奥の細道最終の地、大垣に着く。興奮に酔い、眠れない夜になりそうである。
「月笑ふ となりは大垣 五月床」  實久


敦賀まで芭蕉を 出迎えた門人の露通は、終着の大垣まで馬の旅を共にした。



                                 奥の細道むすびの地・大垣を自転車で巡る
                                                   につづく