shiganosato-gotoの日記

星の巡礼者としてここ地球星での出会いを紹介しています。

熊野古道 小辺路縦走⑦<1日目・高野山⇒大股>

2019星の巡礼 熊野古道小辺路縦走』―老人山行の一考察―⑥
 
小辺路縦走1日目 <高野山大股>
 
1日目小辺路ルート  <高野山大滝口女人堂跡薄峠大滝村水ケ峰集落跡平辻
△1日目露営地・大股バス停付近>    6/17km
 
テントによる露営以外の宿泊先としては、林道を下りたところに民宿、野迫川温泉に旅館、大股バス停付近にも民宿がある。
野迫川温泉は一日目の疲れを癒してくれること間違いなしである。是非、立寄り宿泊してみたい。

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大股・川原樋川に面した<かわらび荘>  素泊4860~ (左右とも公式HPより) 
 
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野迫川温泉<ホテルのせ川>  日帰り温泉600~宿泊9720~   
 
5月30日午前5時30分 1日目露営地 

       大股バス停付近の高野槙(杉)植林地に張ったツエルトにて>

 

 

 ここツエルト(簡易テント)設営の露営地のすぐ下を流れる<川原樋川・かわらびかわ>のせせらぎの音がさらさらと心地よく耳をくすぐる。

 

森はいつもあたたかく私を迎えてくれる。

 

ここは今宵の仮の宿である。今宵お世話になるみなさんに挨拶をし、今夜の露営の許しをもらい、ともに祈り、共に歌って夜の帳(とばり)を迎えるのである。

 

標高620m、やはり真夜中は気温がぐんぐんと下がり、重ね着をしていても腰のあたりに寒さを感じる。

予備の耐寒シートを体に巻き付けたが、通気性がなく己の体からの蒸れにより水滴がシートを濡らす始末、

その不愉快さからギブアップ。

 

ツエルトもまた、アルミ箔をはったプラ製、これまた通気性ゼロ、どうしてもツエルト(簡易テント)の前後を
開けておく必要がある。
夜の冷たい空気が自由にツエルト内を行き来するのである。

 

ご存じのように携行品の減量により、寝袋は最軽量のダウン、重ね着をするほどの枚数も持たず、ただただ朝を
待った。

 

朝ガエルの第一声を耳にしたときは、やっと生き返った気がしたものである。

とはいえ、5日分の食料を重視した計画だけに、寒さを呪うのではなくこうして小辺路を歩けている

 

幸せをかえって噛みしめることになった。

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               小辺路1日目露営地・川樋原川北岸高野槙林にて

 

 

 

 <詩 ああわれいま小辺路大股におりて>

 

 ああわれいま 大股小辺路高野槙の露営地におりて

 

      かわびら川のせせらぎにこころ奪われ

 

              温かき母の胸に抱かれおるをよろこぶ

 

 

 

 山鳩の陽沈みゆくを見送りて 鳴くもの悲しさに

 

     暮れゆく山麓 山の香に包まれ静かに

 

              薄れゆきて 小辺路に帳(とばり)落ちなん 

 

 

 

ああわれいま 熊野古道におりて

 

   いにしえの旅人 願いを背負いて行くは

 

        わが世の尽きし 暮を眺むるがごとし



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                時空を越える小辺路の天空に祈りが響く
 

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につづく
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 











                          小辺路1日目<高野山大股>ルートガイド
                                (拡大:図右下角wpクリック)