shiganosato-gotoの日記

星の巡礼者としてここ地球星での出会いを紹介しています。

熊野古道 小辺路縦走⑧<2日目・大股⇒三浦口⇒二十五丁石>

 
2019星の巡礼 熊野古道小辺路縦走』―老人山行の一考察―⑧
 
 
小辺路縦走2日目  
 
  2日目ルート<△大股バス停⇒萱小屋跡⇒▲桧峠⇒伯母子岳⇒上西家跡⇒水ケ元茶屋跡⇒
           三浦口バス停⇒舟渡橋⇒△露営地・二十五丁石>   12/18km

 
1日目露営地である県道733側の<水が峰登山口>を出発し、県道を川原樋川沿いに右手に下っていくと、立派な公衆便所があり、その前に登山届のボックスが設置されている。
ここが、大股バス停前である。
 
 
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 小辺路2日目出発地点 大股バス停
 
 
 
バス停前にライトグリーンの一人用ドームテントが張られ、縦走者が食事中であった。
軽くあいさつをし、河原樋川(かわらびかわ)にかかった大股橋を渡り、急な坂を左手に回り込みながら上っていくと、背後に雲海を漂わす山々が朝日に照らされ幻想的な風景の中にあった。
 
その素晴らしい峰々を愛でながら質素な朝食にありつく。
 
 
いまだ眠りの中にある村落に山鳩の声が響き渡る。
 
ふと、マチュピッチュに立った日を思い出していた。 山間にひっそりとたたずむ寒村に小辺路というインカ道がとおり、さすらいの旅人がその足跡を残して去る。足跡を残した人生の旅人は、その鼓動と足跡を残してこの世を去っていく。
 
 
なんとロマンチックな輪廻転生であろうか。
 
 
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大股集落の雲海にマチュピッチュを重ねる
 
 
息を切らせながら急登を続けると、少し開けた広場に新築の小さな山小屋に出会う。ここが菅小屋跡であり、昨日であった縦走者のライトグリーンのドーム型テントが張られていた。
 
静かなテントの住人には声をかけずに先行、桧峠に至った。
 
桧峠よりは伯母子峠に向かってなだらかな小道を進むが、伯母子岳分岐に出され伯母子峠付近崩落による<迂回路>の指示に従って        <伯母子岳山頂 1344m>を経由することとなった。
 
 
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伯母子岳山頂 1344mに立つ
 
 
    伯母子岳 1344m360度の眺望があり、三角点をもつ山頂である。
 
山頂より大峰の山々や西にそびえる護摩壇山を眺めながら一服。
 
山頂を離れるとすぐ、左手に伯母子峠への下りの山道が目に入るが、直進の迂回路をくだり左側が崖になっている狭い従来の小辺路縦走路に出る。
 
小辺路の杉木たちの間から、向かいの稜線に、三浦峠方面の景色が目に飛び込んでくる。
 
 
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 伯母子岳尾根より三浦峠方面を望む
 
 

 
こちら側にはロープが張られ進入禁止を告げ、迂回路を指示している。
 
石垣の残る上西家跡を後にして、尾根の急坂を上り下りしているうちに<水ケ元茶屋跡>を経て、
 
おなじく急な坂を上り下りしながら、<待平屋敷跡>をさらに下って県道733に建つ標識
<伯母子岳登山口>に出る。
 
 
 神納川の支流にかかる真赤な三田谷橋を渡って進むと、<三田谷バス停>前に公衆トイレと公衆電話がある。
 
さらに県道733アスファルト道路を進むと、<三浦口バス停>があり、その先の<三浦峠標識>を右に入れば吊橋<舟渡橋>があり、その手前右側にお接待用水場がある。
 
 
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真赤な鉄橋<三田谷橋>
 
 
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神納川にかかる舟渡橋を渡り三浦峠に向かう
 
 
また、県道には民宿もあり宿泊も可能のようである。
 
吊橋である<舟渡橋>を渡り、石畳みの坂を上って行くと、吉村家跡の防風林として植えられた巨木杉が残っている。その巨木杉の息吹とエナジーに圧倒され、巨人に抱きかかえられた赤子のように、ただただ甘えてみた。
 
 
      
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圧倒された吉村家跡に残る巨大杉