shiganosato-gotoの日記

星の巡礼者としてここ地球星での出会いを紹介しています。

2019『星の巡礼 ボーイスカウト京都第11団歴史をたどる写真展』 

    『星の巡礼 ボーイスカウト京都第11団歴史をたどる写真展』

 

「故大西孝雄氏スカウト活動追悼写真展」開催ご案内

 

ボーイスカウト京都第11団BS/SS元隊長・京都大学ローバースカウト(青年隊)OB・ 大西孝雄氏(81歳)は、病気療養中のところ、2019(令和元)年12月22日朝、不帰の客となられました。
生前の京都BS11団への情熱と活動、指導にたいし、OBを代表して感謝申し上げ、ご逝去に対し深い哀悼の念を表します。

なお、OB会としては、長年のご指導に感謝し供花をお贈りすると共に、その功績を回顧するためOB参加のブログによる「故太西孝雄氏スカウト活動追悼写真展」をここに開催いたします。

懐かしの写真をお持ちの方は、コメントを添えて下記へ添付送信いただければ幸いです。
写真またはコメント送信先          : sanegoto1941@yahoo.co.jp  
ー追悼写真展ー掲載ブログ先 : <shiganosato-goto.hatenablog>

 

弥栄合掌

BS京都第11団OB会 幹事長      青木  昭
故大西孝雄友人代表 11団OB    後藤 實久

 

        f:id:shiganosato-goto:20200106201043j:plain

           1961 ボーイスカウト日本連盟山中野営場での

               故大西孝雄氏 (享年81歳ー1938~2019)

           世界ジャンボリー派遣団員訓練キャンプ―にて


 

       ------------------------

 

          写真展会場 : ブログ館<shiganosato-goto.hatenablog>

          写真展期間 : 2019(令和元年)12月22日~

          写真出品者 : ボーイスカウト京都第11団関係者 ・OGOB

                  故人を知るボーイスカウト関係者

          写真展構成 : 関係者の出品写真で飾るオープンスペースとし随時展示

                  出品希望者は下記へ写真又はコメントを添付送付願います

          展示方法等 : 受付順の展示を原則としますが、

                  管理者による時系列・重複写真等改編集も可能とします

          写真等送先 : sanegoto1941@yahoo.co.jp

          展示管理者 : Sanehisa Goto

                <最終掲示許可・削除・管理等の権利を展示管理者が有するもの

                   とします>

 

       -------------------------

 

  f:id:shiganosato-goto:20200110131728j:plain

           BS11団OB各位の供花に感謝します

 

 

f:id:shiganosato-goto:20200110132021j:plain

                  故人手作りの机の上にBS11団ネッカチーフ・ホイッスル・ベレー帽などが飾られた

 

 

 

1950~1961の足跡 ボーイスカウト京都第11団少年隊 隊長時代

 

             f:id:shiganosato-goto:20200109214545j:plain

       1958/3 京都連盟指導者講習会にて 大西孝雄氏 (後列右より3人目)と高島昭佳氏(前列右端)

 

f:id:shiganosato-goto:20200109214912j:plain f:id:shiganosato-goto:20200113130527j:plain

   1958/4 復団隊員募集 牛尾山ハイクにて挨拶とカレーライスをサービスする大西隊長       

               高田芳二団委員長(左写真後方)

 

       ボーイスカウト京都第11団の発団(初期登録)は、1950(昭和25)年5月18日である。

      6月10日伏見にあった南浜小学校で結団式が行われ、連盟から認定証が授与された。

       当時伏見の青年団員であった永松迪哉(みちや)氏を隊長に、団委員長 松村清司氏、

               育成会長 今北栄三郎氏を中心に準備隊を発足させた。

 

                    準備隊発足ごろより京都少年義勇軍出身の元団委員長 故高田芳二氏の参加をえて、

       明治天皇陵や伏見城跡を中心とした桃山丘陵宇治川・淀川水域をはじめ、八幡・

       宇治・稲荷方面の自然環境を生かした野外活動を展開、これらの地域から新たな

       スカウトが多く入団した。後に、これらのスカウト達を中心に、宇治1団・京都25団

       などが発団していく。

 

       これらの活動後、当団は一時指導者の欠員により休眠状態に入るが、1958年スカウト

       より育ち大学に進んだ大西孝雄・高島昭佳両氏の指導者昇進により11団は復興し始めた。

 

       f:id:shiganosato-goto:20200106204126j:plain

     1958/8  夏季隊キャンプ  柘植にて 隊付高田善八氏と共に 故大西孝雄隊長(19歳)

 

f:id:shiganosato-goto:20200106202724j:plain

          1958/8 京都キャンポリー 於・下鴨神社糺の森仮装行列を終えて

     後列中央/ BS11隊長・故大西孝雄氏(20歳) 後列右端/副長・故高島昭佳氏(20歳)

 

f:id:shiganosato-goto:20200113131806j:plain

            1958/8 京都キャンポリー 於・下鴨神社糺の森

              11団BS隊キャンポリー参加隊員記念写真

   前列左端・高島昭佳副隊長 / 高田芳二団委員長 と 大西孝雄隊長(中央) / 右端・後藤實久隊付

               後列左3人目・大西秀雄上級班長

 

 

          

f:id:shiganosato-goto:20200110141722j:plain  f:id:shiganosato-goto:20200113103643j:plain

      故 高田芳二 元団委員長                                    故 高島昭佳 

                             元11団BS 副隊長 / 前 団委員長       

 

f:id:shiganosato-goto:20200110134644j:plain

                       小野嘉久 元BS副長

 

復団を目指したBS11団は、団委員長を引き継いだ高田芳二、隊長 大西孝雄、副隊長 高島昭佳(前団委員長)各氏が一丸となって活動周辺の小学校でのスカウト隊員募集デモンストレーションやハイキングを積極的に取組み、30数名のテンダーフット(見習いスカウト)が加入、再建の第一歩を踏み出した。

 

 

f:id:shiganosato-goto:20200106205613j:plain

     1958/5 初期の隊集会 旧隊長宅(桃山正宗)の庭で 手旗信号塔を完成させた隊員たちと 

  

  

     その後、近隣周辺からのスカウトを中心に新しい隊を発足させ、BS11団の最盛期を迎えた。

     また、BS11団の班や隊指導者は次なる新たな団を創設することになる。

 

  1958(昭和33)年、副隊長だった高島昭佳氏は、鳥取医大への進学と共に、米子第6団を創設。
  1959(昭和34)年、BS隊長であった大西孝雄氏は仲間と共に京大ローバースカウト(青年)隊である

            京都第36団を創設。
  1961(昭和36)年、当時BS隊長だった後藤實久氏は、仲間8人と同志社大ローバースカウト隊である

            京都第43団を創設。

  1961(昭和36)年、宇治のスカウトを中心に結成されていたフクロウ班が分離独立し、
            団委員長 平岡博次氏、隊長 広瀬氏として宇治1団が発団した。

 

 

       上記の通り、大西孝雄氏19歳の時、京都大学入学と同時に高田芳二11団委員長の要請を受け、

  高島昭佳氏と共にBS指導者養成講習会に参加して隊長に就任、高島副長と共に京都11団の再興に

  取り掛かる。

   また、大学3年の時、京都大学ローバースカウトを仲間と共に創設された。

  

  一方、高島昭佳氏は、翌年鳥取県医大に進み、米子に新隊を発隊させ、隊長として尽力され、

  高田芳二団委員長亡きあとは、開業医の傍ら京都11団団委員長としてお亡くなりになるまで尽力・

  貢献された。

 

f:id:shiganosato-goto:20200106212006j:plain

      1958/9  ボーイスカウト隊タイガー班(橘班長)の班集会を指導中の大西隊長(19歳)

 

f:id:shiganosato-goto:20200113131156j:plain

       BS隊タイガー班との昼食会  大西BS隊長(奥)と 高島BS副隊長(右手前)

 

 

f:id:shiganosato-goto:20200113105828j:plain

            11団BS隊 隊訓練(於・淀川堤防 三栖公園)

       最後列 左より後藤BS副隊長・大西(孝)BS隊長・大西(秀)BS上級班長

        

 

 1960-1961   ボーイスカウト京都第11団年長隊(シニアスカウト)隊長時代

 

f:id:shiganosato-goto:20200113110929j:plain

                            11団年長隊 SS隊長 大西孝雄・SS副隊長 高島昭佳 任命式

                 および シニアスカウト上進式

           後列左より 高島SS新副隊長・原・溝口・橘・田中・後藤BS新隊長

          前列左より 大西(秀)・河原井・高田団委員長・大西SS新隊長

 

f:id:shiganosato-goto:20200113104037j:plain

         11団年長(シニアスカウト)隊 隊訓練 (於・淀川三栖堤防公園)

           左より、樋口・原・大西(孝)・後藤・高田・田中・大西(秀)各氏   

 

 

f:id:shiganosato-goto:20200113104704j:plain

       11団BS/SSスカウト合同集会 (於・京都教育大付属小学校校庭)

          最後列 シニアスカウト隊員(訪問者 岩城氏を迎えて)

 最後列左より、樋口・橘・原・ 大西SS隊長・ 高田BS副隊長・後藤BS隊長・河原井・溝口・岩城

 

 

f:id:shiganosato-goto:20200106220908j:plain

     1960/7  年長隊富士野営 年長隊派遣隊員 と  大西孝雄派遣隊長(22歳 右端)

    左より、後藤BS隊長・金沢・原・浅井・大西(秀)・鈴木・橘・大西(孝)派遣隊長各氏

 

 

f:id:shiganosato-goto:20200113133425j:plain

               年長隊富士野営 京都派遣隊ゲート前で 

       左より 大西(秀)・大西(孝)派遣隊長・鈴木・後藤・浅井・金沢・原各氏

 

 

f:id:shiganosato-goto:20200106221548j:plain

 1960/7  年長隊富士野営 京都派遣シニア隊員 と 大西孝雄京都派遣隊長(22歳 左より3人目)

 

f:id:shiganosato-goto:20200110134859j:plain

        1960年長隊富士野営 山中野営場に集った代表シニアスカウト達

                                             BS11団派遣年長スカウトは右端3~5列目周辺にいる 

          (大西孝雄派遣隊長は4列目右端の隊杖を持っている人)

 

 

 想い出 :国道1号線(東海道ヒッチハイク

 

いまから約60年前 1960年8月大学1年生のとき、ボーイスカウト京都第11団年長隊(当時シニア
スカウト)ではアドベンチャーハイキングとして国道1号線東海道)を東京に向かうことになった。
京都より東京まで約500キロをヒッチハイクで踏破するのだ。

ペアを組んだのは、ボーイスカウト隊の隊長・大西孝雄氏と副長のわたしである。大西BS隊長は
当時、京大ローバースカウト(青年隊)を立上げ、京都連盟青年指導者層の中核として活躍されて
いた。尊敬する立派な実践派若手リーダーであった。

わたしたちは国道1号線京都伏見、城南宮の国道でヒッチハイクの旅を開始した。ふたりとも初めてのヒッチハイク、恥ずかしさよりも未知への挑戦に興奮していた。当時、東名神高速道路は東京
オリンピックに向けて工事中であったと記憶する。国道1号線が日本の骨格であり、大動脈であった。現在よりも通行量が多かった。

何台目かは記憶がないが、名古屋へ回送される大型トラックの荷台に乗せてもらい西の天下の剣・鈴鹿山脈を越え、高度経済成長にむかって走りかけていた四日市の巨大石油コンビナートの姿に
目を見張りながら第一日目の宿泊地・名古屋の熱田神宮近くの国道1号線で降ろしてもらって、
お世話になったトラックの運転手に感謝の言葉を述べたことをいまなお鮮明に覚えている。

今回の「東海道53次自転車ぶらぶら旅」でも、旧東海道近くにある思い出の地・熱田神宮(名古屋)
に立ち寄って約60年前にツエルト(簡易テント)を張った参道横の樹林に立った。

青年のこころをかきたてたヒッチハイクという冒険旅行の第一夜、パワースポットである境内を懐中
電灯を照らしながら歩きまわったことが懐かしい。一夜のツエルトには訪問者である蚊の大群が押し寄せたが、荷台に揺れて疲れ切っていたわれわれには苦にもならず爆睡、二日目の朝をむかえた。

熱田神宮の樹林から漏れる木洩れ日は、勇み立つ青年たちのこころに静寂と希望の旋律を奏でていた。1日目の体験に自信を持ったわれわれは、「東京方面ヒッチハイク中」という行先を書いたプラカードを胸にかかげ熱田神宮近くの国道1号線に立った。それもボーイスカウト・ユニフォーム姿だからひときわ目立つ。

2日目、東京へ回送される荷台の長いトラックがわれわれを拾ってくれた。次々と現れる太平洋の風景の大パノラマのなか、潮風をあびながら浜名湖を通過し、登呂遺跡のある日本平で降ろしてもらった。そのとき静岡の海岸でとった一枚の懐かしい写真がある。ベレー帽の良く似合う、青春を謳歌する青年たちの若き姿である。 (後藤記  2020年1月21日追記)

 

f:id:shiganosato-goto:20200121201446j:plain

年長隊東海道ヒッチハイク遠征隊ペアー 故大西孝雄BS隊長Bと後藤實久副長(右)

静岡の海岸にて(登呂遺跡のある日本平付近)

shiganosato-goto.hatenablog.com 星の巡礼東海道53次自転車ぶらぶら旅500km』より

 

 

OBとしての後半生 

一般財団法人 京都ボーイスカウト振興会に所属し、京都のスカウト活動を長年支えられた。

 

f:id:shiganosato-goto:20200110215455j:plain

            2008 ボーイスカウト京都第11団OB年次総会 志賀の里にて 大西孝雄氏(前列中央 69歳)

          後列左より 今井氏・岡田氏・西崎氏・青木勉氏・渡辺徹氏・青木昭氏   

              前列左より 蜂矢氏・原氏・大西氏・後藤  

 

 

f:id:shiganosato-goto:20200106223323j:plain

     2015 ボーイスカウト京都11団OGOB年次総会  京都城太陽が丘にて舎営 (大西氏76歳)

      後列左より 島崎氏・篠田氏・岡田氏・浅井さん・・中野さん・・渡辺益男氏

    前列左より 勝村氏・西崎氏・青木昭氏・蜂矢氏・大西氏・後藤・国光氏・小山氏・渡辺徹

                最前列 青木勉氏

 

             <お願い : お名前教えてください―管理者より>

 

 

 

          f:id:shiganosato-goto:20200106230817j:plain

         第2回日本ジャンボリー饗庭野大会 KBS11 キャンプサイト

            ゲート前で インディアンファッションの大西氏(21歳)

                     1959年8月6~10日

 

 

          《永遠のスカウト》作詞作曲 中村 知

 

              ひとたび スカウトに
              誓いを立てて なりし身は
              いつもいつも スカウトだ

              

              ひとたび スカウトに
              誓いを立てて なりし身は
              いまの今も スカウトだ

              

              ひとたび スカウトに
              誓いを立てて なりし身は
              死ぬ時まで スカウトだ

              

              この世の スカウトに
              命捧げて 仕えなば
              死して後も スカウトだ

 

   先輩 大西孝雄氏は、生涯全身全霊をもってスカウティングを愛されたスカウトの中の

   スカウトであり、われわれスカウトにとって憧れのリーダーであった。

   われわれは、ボーイスカウト運動創始者 ベーテン・パウエル卿の教えに心酔された

   大西隊長から、その精神をわれわれスカウトに教えていただき、ひとり一人の個性を

   生かしながらの集団の在り方、サバイバルの仕方を学んだものである。

   

   とにかくスカウトのユニフォームがよく似合い、スマートなスカウトリーダーであった。

   訓練中の動き一つ一つに洗練されたパフォーマンスが光り、われわれスカウトにも

   スマートさが求められていたことを懐かしく思い出される。

   

   特に、スカウトの基本である挨拶や身だしなみには厳格であった。ハンカチ・ティッシュ

   爪の検査は厳しくチェックされた。

   しかし、時としてきっちり分けらえた七三の頭髪が寝ぐせで乱れていることもあり、

   スカウトもしばしなごむ時間がもてたことをこれまた懐かしく思い出される。

 

   キャンプ(隊野営)では、手鏡を取りだし、髭をそり、髪を七三に整え、スカウトに

   模範を示されていたいたこともよみがえってきた。

        米粒一つも残さず食べること、撤収時の 清掃・感謝など多くの教えが今のわれわれを

        形作っていることに先輩への感謝の念がわいてくるのである。

     

  ここで歌われている《永遠のスカウト》は、亡き先輩と、われわれスカウトの同じ釜の飯を

      食べた仲間内の絆から生まれたといってもよいスカウトソングである。

      われわれは、ボーイスカウト京都第11団という家族の一員であることに、誇りと絆と、

     営火の炎のごとく《永遠のスカウト》たらんとする同じ夢と希望を持てることに感謝したい。

 

         

     

   f:id:shiganosato-goto:20200110142101j:plain

 

 

       現在、BS11団は故高島昭佳 前団委員長の後を引き継いだ渡辺徹団委員長を中心に

       安達満育成会長・高畑政登ビーバー隊長・戸川忠則カブ隊長・里村充俊ボーイ隊長

       により団発展に寄与されていることをお伝えしておきたい。

 

 

     永遠なるスカウトに弥栄(いやさか)を贈る


       

 

        

 

 

 

    現在、2019『星の巡礼 ボーイスカウト京都第11団歴史をたどる写真展』

           ー《故太西孝雄氏スカウト活動追悼写真展》ー

                   を開催中

        出品写真・コメント受付中です。手持ちの懐かしい写真があれば

           お寄せください。またのご来場をお待ちします

                                                  送付先: sanegoto1941@yahoo.co.jp                       

 

                 (掲載管理 責任者 後藤實久 )

   

          

  

 

2019『星の巡礼 志賀の里歳時記』

2019『星の巡礼 志賀の里歳時記』

 

2019/01/01

 

明けましておめでとうございます!
本年もよろしくお願い致します。 2019(平成31)年元日

 

≪ 仰ぎ見し 天地創造 明くる年 ≫  實久
―あおぎみし てんちそうぞう あくるとし―


外海より天地創造たる夕陽を仰ぎ見て、偉大なる神のなせる業に感嘆する
In the dark summer, looking up to the sunset which is the creation of heaven and earth
from Sotome, admire the work which the great God can do.

 

f:id:shiganosato-goto:20191220140611j:plain

 

 

2019/01/01   06:59


志賀の里 びわ湖畔 松の浦浜 の 2019(平成31)年初日の出・・・

≪ 聖なるや 初陽麗し 琵琶のうみ ≫ 實久
―せいなるや はつひうるわし びわのうみ―

 

≪ さざれ石 御世も変わるや 初日の出 ≫ 實久
―さざれいし みよもかわるや はつひので―

Japanese era changed from Heisei to Reiwa.
Watched the first morning sun in new era.

 

f:id:shiganosato-goto:20191220140935j:plain

 

2019/01/08


比良・打見山への新年初登山。雪の世界に乱れる足跡、それは厳しい雪山で食物を獲るための鹿の足跡である・・・

 

≪ 乱れ雪 求めし鹿や 今日の喰 ≫ 實久
ーみだれゆき もとめししかや けふのじきー

Today I have been climbing for the first time to Mts.Hira – Uchimiyama in New Year.
I found footprints that are disturbed in the snowy world, which seems to be a deer's one to get food on a tough snowy mountain.

 

f:id:shiganosato-goto:20191220141354j:plain f:id:shiganosato-goto:20191220141545j:plain

 


2019/01/16


昨秋、 周防大島 白鳥山荘厳寺 白鳥文明老師より贈られたお念仏集「こんにちは」に対する、返礼に添えた短歌である 。写真は、室生寺釈迦如来坐像(国宝)。

 

≪ こんにちは されど応えぬ 秋の空 西陽あたりし 弥陀をのぞくや ≫ 實久
 ―こんにちは されどこたえぬ あきのそら にしびあたりし みだをのぞくや ―

 

目を閉じると、こころ一杯に青空が広がる
そこに坐しているみ仏に「こんにちは」と声をかけてみる
ただそこには、変わらない秋の青空が無限に広がっている
目をあけると、目の前の弥陀の像のお顔に柔らかく温かい西陽があたっている


When I close my eyes, the blue sky spreads out full of heart
Try to say "Hello" to Buddha who is sitting there
But there is only autumn sky unchanged forever
When I open my eyes, soft and warm sunset is hitting
the face of the statue of Buddha in front of me.

 

f:id:shiganosato-goto:20191220141822j:plain f:id:shiganosato-goto:20191220141938j:plain

 

2019/01/29


裏庭に広がる雪景色ー青い空のもと樹木もまた雪化粧に喜びの声をあげている・・・

 

まほらばの 雪踏み行きて 軋む音や 》 實久
  ーまほろばの ゆきふみゆきて きしむねやー

大好きな志賀の里である<まほろば>の新雪を踏み歩くと、キュッキュッと雪が愛らしい声をあげ、語りかけてくるのである。
When walking down the new snow of <Mahoroba> which is the village of my favorite Shiga, snow gives a cute voice and speaks to my heart.

 

f:id:shiganosato-goto:20191220142352j:plain

 

2019/02/02


今朝は一転して春の陽、日向ぽっこする氷の球が居眠りする姿は、時の流れに身を任せ黄泉の国へといざなわれているようである・・・

 

《 うたたねの 日向氷や 黄泉の国 》 實久
 ーうたたねの ひなたごおりや よみのくにー


It turns around this morning to the sun of spring from the frozen day. The sunny ice ball falls asleep by the flow of time and seems to have been driven to the heaven.

 

f:id:shiganosato-goto:20191220142613j:plain

 

 

2019/02/13


人のこころに残る想い出は、幾年たっても消えさらないものである。
雪の降る日に召された彼女の21年目のメモリアル・デー(追憶の日)である・・・

 

《 降る雪に 君をたどりて 幾年や 》 實久
 ― ふるゆきに きみをたどりて いくとしや ―

The memories that remain in the heart of men are something that does not disappear like snow even after a long time.

 

f:id:shiganosato-goto:20191220142946j:plain

 

2019/02/24


今年の志賀の里は、暖冬なのか雪が少なく、うららかな日が続き・・・
冬陽のなか、藪雀のさえずりに耳を傾け、心豊かにさせられる・・・

 

《 主なるもと 恵み嬉しや 囀りて 冬陽楽しむ 藪雀かな 》 實久

 しゅなるもと めぐみうれしや さえずりて ふゆびたのしむ やぶすずめかな

This winter's Shiga no Sato is a warm and snow is small. And also there is a smooth day.
In winter sun, I listen to the twitter of sparrow, and I am rich in heart.

 

f:id:shiganosato-goto:20191220143157j:plain

 

2019/03/11


比良・蓬莱山に登り、雪中一泊野営、東北被災地に向って祈りの一句読んできた・・・

 

《 震災の 影薄れゆく 春霞み 光のどけき いまわの雲や 》 實久
ーしんさいの かげうすれゆく はるかすみ ひかりのどけき  いまわのくもやー

 

東北震災も八年たち、その影も薄れそうな春霞である。
のどかな光の中に、最後の一片の雲が千切れゆくではないか。
悲しみを繰り返したくないものである。
The Tohoku earthquake happened eight years ago, and its shadow is likely to fade away.
In the sunny light, the last piece of cloud seems to break out.
We do not want to repeat sorrow.

 

f:id:shiganosato-goto:20191220143544j:plain f:id:shiganosato-goto:20191220143703j:plain

f:id:shiganosato-goto:20191220143857j:plain

 

2019/03/18


今日は、亡き母の19回目のメモリアル・デーである・・・
彼女の上に豊かなる主の恵みがありますように。
そして私たちの感謝の念を彼女に届けたいと思う。

 

《 人として 愛をそそぎし 一生の 死んでも生きし 春の日向や 》 實久
―ひととして あいをそそぎし いっしょうの しんでもいきし はるのひなたやー

 

Everyone, today is Hatsuko's the 19th Memorial Day.
Pray for the Lord's bless on her,and also we would like to give her our gratitude. <March 18, 2000~2019>. She spent her lifetime in love with others as a person.
Now, in the spring time, she is still living in our hearts.
<John 11:25 Those who believe in me will live, even though they die>

 

f:id:shiganosato-goto:20191220144425j:plain

 

2019/03/30

 

ここ志賀の里は、純白のモクレンの花が満開である・・・

木蓮に たわわや花の 咲きし愛 》

 ―モクレンに たわわやはなの さきしあい―


それはまるで愛の花、純白のウエディングドレスのように咲き乱れています。病床でこの純白のモクレンを見ながら、祈りそして癒されている人々も沢山おられると思います。こころからご回復を祈ります。
Here Shiga-no-Sato, the white magnolia flowers are in full bloom. It blooms like a love flower, a pure white prom dress.
I think that there are a lot of people who are praying and healing while seeing this pure white magnolia in a sickbed. I pray for your recovery.

 

f:id:shiganosato-goto:20191220145248j:plain

 

2019/03/31


志賀の里、わが家の桜も咲きはじめた・・・

イースターの(復活祭) 蘇る姿や 桜咲き 》 實久
 ーイースターの(ふっかつさい)やどるすがたや さくらさきー


毎年、復活祭の間、満開の桜を楽しめるんです。
命が芽吹くなんて、なんと素敵なんでしょう。感謝です。 
The cherry blossoms in my house have also begun to bloom.
I enjoy full bloom every year during Easter.  
How wonderful life sprouts is.

 

f:id:shiganosato-goto:20191220145544j:plain

 

2019/04/02


元号令和≫が発表された。なんと柔和な美しい響きであろうか・・・
小学校4年生の姪がさっそく、筆をとり新元号令和》を書いてくれた。
大切な宝である。

 

月や 風らぎて 香る梅 》 實久
 ―れいげつや かぜやわらぎて かおるうめー


よき月というものは、かすかな風に乗って、匂いくる梅の香のようなものである。
A beautiful moon is like an incense of plum that smells like a faint wind.
The new era issue «REIWA-令和» was announced in Japan.
How gentle and beautiful it sounds.

 

f:id:shiganosato-goto:20191220145842j:plain f:id:shiganosato-goto:20191220150316j:plain

 

2019/04/03

蓬莱山頂の雪原が朝焼け・モルゲンロートに染まり、幻想的である・・・

 

《 朝焼けや しるす足跡 名残雪 》 實久
―あさやけや しるすあしあと なごりゆき―

It is fantastic like the morgenroth that the snowy field at the top of Mt.Hourai.
<ブログ『星の巡礼・ 比良蓬莱山頂雪景色』に掲載中>
    BLOG : < shiganosato-goto.hatenablog.com >

 

f:id:shiganosato-goto:20191220150747j:plain

 

2019/04/14


この冬、厳寒のびわ湖一周自転車ひとり旅に出かけ、野に臥して句作を楽しんできた・・・

 

《 雁背負う 月もみだるる さざれ波 》 實久
 ―がんせおう つきもみだるる さざれなみ―

 

北帰行する雁の群れが満月を背によぎるとき、びわ湖に映る残月もさざれ波に揺れ、みだるることよ。
This winter, I went on a trip around Lake Biwa by bicycle, which was extremely cold, and I slept on the field and enjoyed the HAIKU.
When a flock of moth going to the north go back over the full moon, the remaining moons reflected on Lake Biwa are shaken and waved by waves.
<ブログ旅日記 : 2019『星の巡礼 びわ湖冬景色・老人自転車ひとり旅』>
    BLOG : < shiganosato-goto.hatenablog.com >

 

f:id:shiganosato-goto:20191220151153j:plain

 

2019/04/30


日本の年号、平成から令和へ・・・

 

≪ 時流れ 平らに成りし 日の本の 令と和してや 代を創りなば ≫ 實久
― ときながれ たいらになりし ひのもとの れいとわしてや よをつくりなば ―

 

時をはぐくみ 平和を愛でる 国となり、希望の花を咲かせる 日本を創りたいものである
Japan's New Period issue will change from May 1, 2019.
<from “HEISEI” to “REIWA”>
Japan that grows time, became a country that loves peace.
We want to create a flower of hope that will make bloom.

 

f:id:shiganosato-goto:20191220151410j:plain f:id:shiganosato-goto:20191220151549j:plain

 

2019/05/02


元号令和>になってからの 初陽が、木漏れ日となって姿を見せた・・・

<2019-令和元年5月2日午前5時48分・志賀の里>
比良の峰々もモルゲンロート(朝焼け)に慶んでいる。

 

≪ 初陽見ゆ 令和なるかな 木漏れ日の 比良も祝いて 朝焼けせしや ≫ 實久
 ― はつひみゆ れいわなるかな こもれびの ひらもいわいて あさやけせしや ―

 

The New Reiwa-era in Japan, the first sun of the era became a sunbeam and appeared.
The peaks of Hira are also grateful to Morgenroth.

 

f:id:shiganosato-goto:20191220155543j:plain

 

2019/05/10


母の日に寄せて・・・


《 母忍び 捧ぐる感謝 姫射干の 挿花嬉しき わが母の日や 》 實久
 ―ははしのび ささぐるかんしゃ ひめしゃがの そうかうれしき わがははのひや―


母の日に、母を偲んで日陰にひっそり咲く姫射干を添える喜びは、幾つになっても感謝の気持ちとして変わらないものよ。

On Mother's Day, the joy of grabbing the mother and adding the Himeshaga<Iris gracilipes>
in the shade will not change as a gratitude.

 

垂乳根の 母作りおる 惣菜を 子らみな笑顔 頬張りしおり 》 實久
―たらちねの ははつくりおる そうざいを こらみなえがお ほおばりしおり―


子供たちが、みな高齢となり、在りし日の老母が作ってくれた温かい惣菜を思い出し、みな笑顔をこころに宿して懐かしんでいることよ。

All the children are old and remember the warm side dishes made by their old mother, and they all have her smiles in their hearts.

 

f:id:shiganosato-goto:20191220161303j:plain

 

2019/05/13

奥伊根に遊ぶ・・・


奥伊根温泉の湯船や、厠で出会った花たちで一句、

《 奥伊根の 都忘れや 湯るる哉 > 実久

 ―おくいねの みやこわすれや ゆるるかなー


奥伊根温泉の湯船につかり、ひっそり置かれた花<都忘れ>に、我を忘れて見入ってしまった。
「我独人 貴女独人 仏哉」 静かにうれしい、湯るるな時間が深まっていくではないか。

I forgot about me in Miyakowasure< Gymnaster> where I was caught in a bath at Okuine Hot Spring.

She is talking to me “I am a lonely flower, you are lonely man too, we both are same Buddha” 

 

《 雪ノ下 日陰に香る 厠かな 》 實久
 ―ユキノシタ ひかげにかおる かわやかなー


夜も更け、旅籠の厠にたった。 目の前のおぼろげな、真っ白な<雪ノ下の花>(ユキノシタ)が
静かに語りかけてくるではないか。無の風に混ざってかすかなる香りを添えて・・・なんと素敵な
世界だろうか。
When I was just the using of toilet at late night, a whitish Yukinoshita <Strawberry Geranium>in front of me just speaks quietly. Blending with no wind and add a faint scent ... how wonderful Is it the world !

 

f:id:shiganosato-goto:20191220161556j:plain f:id:shiganosato-goto:20191220161741j:plain 

                          Miyakowasure< Gymnaster> 都忘れ                         Yukinoshita <Strawberry Geranium>

 

2019/06/03


大学時代のサークル仲間、懐かしき友との半世紀ぶりの再会を果たした・・・

The first reunion in half a century with a nostalgic circle friend from university.

 

《 睦まじき 友なる顔に 時刻み 老いたる姿 朽つも変わらじ > 実久
 ―むつまじき ともなるかおも とききざみ おいたるすがた くつもかわらじー

 

大学を卒業して以来、半世紀近く実現できなかった夫婦そろっての懇親会をもつことができた。
それぞれの人生物語を終えようとするいま、いかなる過程であっても、自身が納得し、それぞれの人生を美化しながら幕を引けたら良いのではないかと思っている。
また、いかなる人生であっても、この世での終着駅はみな同じであるということの意味をかみしめたいと思う。

Since graduating from university, I was able to have a social gathering with couple that could not be realized for nearly half a century.
Now that I am trying to finish each life story, I am convinced that whatever process is going on, I think I should be able to conclude each beautifying life.
I also want to make sense of the fact that the end stations in this world are the same in any life.

それぞれの人生経験は貴重であって、お互いその経験を尊重し、尊敬しあうところに人間としての魅力と尊厳があるのだといえる。
これからは、一人一人のもつ魅力という花、お互いを認め合う尊厳という花を、お互いますます大きく咲かすことを願うばかりである
嬉しくも、楽しい寄り合いであったと感謝している。
友というのはいいものである。苦しさを思い出に、そして懐かしさに、さらにのろけに、自慢話に代えられるのだから、親友はいい・・・

 

f:id:shiganosato-goto:20191221070827j:plain

 

2019/05/31


熊野古道小辺路縦走第一日目露営地で・・・高野槙樹林に囲まれながら天空を仰ぐ・・・


  <詩 ああわれいま小辺路におりて> 實久

       

      ああわれいま 大股小辺路の露営地にて
          かわびら川のせせらぎにこころ奪われ
             温かき母の胸に抱かれおるをよろこぶ

                山鳩の陽沈みゆくを見送りて 鳴くもの悲しさに

                  暮れゆく山麓 山の香に包まれ静かに

                     薄れゆきて 小辺路に帳(とばり)落ちなん 

                        ああわれいま 熊野古道におりて

                           いにしえの旅人 願いを背負いて行くは

                              わが世の尽きし 暮を眺むるがごとし

 

     Ah, now, at the outpost of Omata Koheji<Kumano-kodo>
     Deprived by the murmur of the Kawarabi River
     Happy to be held in the warm mother's chest
     Mountain pigeon is in the sadness of the crying out of the sun setting
     The foot of the mountain, It is fading and falling into Koheji.
     Ah, now, I am on Kumano-Kodo.
     An ancient traveler who carries his wishes on his back
     Looking out at the end of my world

 

f:id:shiganosato-goto:20191220175036j:plain

 

2019/06/17


世界遺産熊野古道>の巡礼路、小辺路を歩いてきた・・・
高野山から熊野本宮大社までの巡礼路、3泊4日65㎞の縦走路である。

 

《 峰重ね 霞む水墨 小辺路かな 》 實久
 ―みねかさね かすむすいぼく こへじかな―


I have walked the pilgrimage route, Koheji, a world heritage site "Kumano- Kodo".
A vertical road from Mt.Kouya-san to Kumano-Hongu-Taisha, a pilgrimage road of 3 nights & 4 days, 65 km long.
The Koheji that piles up the peaks is like a sumie (ink painting). What a wonderful view.
小辺路縦走に関する日記・記録は下記のブログに載せている。
BLOG : <熊野古道 小辺路縦走> shiganosato-goto.hatenablog.com

 

f:id:shiganosato-goto:20191220175636j:plain f:id:shiganosato-goto:20191220175846j:plain

f:id:shiganosato-goto:20191220180052j:plain f:id:shiganosato-goto:20191220180228j:plain

 

2019/06/23

 

ここ志賀の里の我が家に旧友の夫妻を招きバーベーキューを囲んで久闊を叙した・・・

I invited my old friend and his wife to my home here in Shiga-no-Sato, and surrounded the barbecue.

 

 《 老いもよし 山梔子匂ふ 志賀の里 焼肉囲み 夫婦善哉 》 實久

―おいもよし くちなしにおふ しがのさと やきにくかこみ めおとよしかな(めおとぜんざい)―

 

老ゆるということもいいものだ。クチナシ匂う山里で 焼肉をかこむのもまた 夫婦円満で善いではないか。

It's also good to be old. In the mountain village smelling gardenia, it's also good for a couple to eat grilled meet<Yakiniku>.

 

《 君匂ふ 今日の山梔子 気品満ち 夫支えし 妻気高きや 》 實久
―きみにおふ けふのくちなし きひんみちち おっとささえし つまけだかきやー

 

君の匂い漂う山梔子(クチナシ)さん、今日は一段と気品に満ちてましたね。まるで 夫を支える 貴女のように気高く輝いてましたよ。

Mrs. Kuchinashi-san< Cape jasmine> who smells of you, was full of elegance today.

It was as bright as a lady supporting thier husbands.

 

f:id:shiganosato-goto:20191220185904j:plainf:id:shiganosato-goto:20191220185904j:plainf:id:shiganosato-goto:20191220185904j:plain

 

2019/06/23

足利の友人よりサクランボの便りが届いた・・・

A letter with cherries arrived from Ashikaga's friend……

 

《 梅雨空に 笑顔を飛び込む サクランボ 遠き友より 便り嬉しや 》 實久
   ―つゆぞらに えがをとびこむ さくらんぼ とおきともより たよりうれしやー

A cherries is coming under the rainy season with smell of cherry &  note of friend  from a distance.

 

f:id:shiganosato-goto:20191220184349j:plain

 

2019/07/06

飲み会で、NPO法人を立ち上げボランティアで悩める家庭の助け人をしている友人に出会った・・・
社会奉仕に捧げる姿の高貴さにいつも心打たれるものである。

At a drinking party, I met a friend who started an NPO and also who was helping a troubled family by a volunteer.
I am always impressed by the nobility of being devoted to community service.

 

《 君匂ふ 今日の山梔子 気品満ち 迷える子らに 光当てにし 》 實久
   ―きみにおふ けふのくちなし きひんみち まよえるこらに ひかりあてにし―

 

君の匂い漂う山梔子(クチナシ)さん、今日は一段と気品に満ちてたよ 
親の勝手で迷える子らに 手を差し伸べ光当てる君の姿が重なるというものだ

Ms. Kuchinashi-san<Cape jasmine>, who smells of you, was full of elegance today. *
It is like you are reaching out to the children who are lost by their parents.

 

f:id:shiganosato-goto:20191221072039j:plain

 

 2019/06/30

同志社ローバー仲間、桂茂樹君が堀川病院で永眠したとの訃報が飛び込んできた・・・
孤独を愛し、孤独に生きた仲間を偲び短歌を捧げた。

Doshisha Rover Scout friend, Shigeki Katsura, jumped into the news that he slept in Horikawa Hospital ...
Loved loneliness, sang a lonely friend and dedicated a TANKA(Japanese poem).

 

《 旅路終え 遥けき天に 往く君の 残せし陰に 香り遺すや 》 實久
    ―たびじおえ はるけきてんに ゆくきみに のこせしかげに かおりのこすやー

 

《 永遠の スカウト誓い なりし君 溢れし命 喜び満つらん 》 實久
   ―えいえんの すかうとちかいし なりしきみ あふれしいのち よろこびみつらんー

 

若き日、アメリカ・ニュージャージの我が家へ立寄り、飲み明かした日々を懐かしく想い出される。

On his young day, he visited my home of an American New Jersey and remembered the days I swallowed.

 

f:id:shiganosato-goto:20191220202555j:plain f:id:shiganosato-goto:20191220202358j:plain 

       doshishascout’s diary HPより

 

2019/07/11

弥次喜多中山道69次を、てくてく歩いた時の日記をまとめてみた・・

I compiled a diary when we walked through the 69th of Nakasendo as Yaji-Kita.


弥次喜多の 熱き想いを 背負いつつ 越えし逢坂 京に入るらん 》 實久
 ―やじきたの あつきおもいを せおいつつ こえしあうさか きょうにいるらんー

 

We entered Kyoto from the Ausaka Pass, where we put the passion of Yaji-Kita on the back.

BLOG: <中山道徒歩旅行1 shiganosato-goto.hatena.com>

 

f:id:shiganosato-goto:20191220205151j:plain

 

2019/07/21

同志社ローバー60/61期生有志家族会である第3回朋友青春会(ぽんゆうあおはるかい)が、朽木栃生イタリアン<パラディゾ>でもたれた・・・

The Doshisha Rover 60/61 party, the 3rd Ponyu Aoharukai meeting was held by Italian Restrante<Paradiso>

at Tochio- Kuchiki in Japan.

 

《 朽木なる 老いしパスタに 鯖の味 青春語る 悪餓鬼共や 》 實久
 ―くつきなる おいしぱすたに さばのあじ せいしゅんかたる わるがきどもやー

Old evil boys are talking about youth while eating crab dishes.

 

《 夫なる 悪しきあれこれ 伝えあい 悪態つきて 姦し嬉し 》 實久
―おっとなる あしきあれこれ つたえあい あくたいつきて かしましうれし―

The wives are talking about their husband’s bad habits and they are blossoming with it.

 

 f:id:shiganosato-goto:20191220211807j:plain

 

2019/07/29  18:18

 まだ50歳という人生半ばで癌にたおれ、夢を追いかけロマンに満ちた素敵な男が旅立って逝った・・・
彼は、仲間と共に2006年にNPO法人<じぶんみらいクラブ>を設立、子供の将来のためにすべてのエネルギーを捧げてきた。

He was still in my middle life at the age of 50, and he had a wonderful man full of romance, chasing hus dream.
He established an NPO <Jibunmirai Club> in 2006 with his friends and has dedicated all the energy for the future of the child.

悩み、苦境にあったとき、笑顔一つでそのすべてを取り除いてくれる温かく柔和な心をもった紳士であった。虹を愛した天使のような大野高史君を生涯忘れることはできない。
ご冥福を祈る。

When I was in trouble, he was a gentleman with a warm and gentle heart that would remove all of them with a angel smile. I can't forget the life of Takashi Ohno, an angel who loved the rainbow. I wish you all the best.

 

《 穏やかに 御手に眠るや 君の笑み 秘めたるこころ 花の姿や 》 實久
     ―おだやかに みてにねむるや きみのえみ ひめたるこころ はなのすがたや―

You who sleep gently in the hand of God, have a hidden spirit and are as refreshing as a smiling flower.

 

f:id:shiganosato-goto:20191220214023j:plain

                             from Mr. Sano's Facebook

 

2019/07/30-7/31

末弟の子、後藤一(はじむ)君が第40回文部科学大臣賞少年少女囲碁大会全国大会小学生の部で優勝したと

日本棋院から発表があった・・・

慶事である。

The younger brother's child, Hajimu Goto, won the 40th Minister of Education, Culture, Sports, Science and Technology Award Boys and Girls Go Tournament National School Elementary School Division
There was an announcement from Nihon-in. It was a good news.

 

《 幽玄(の間)で 熱き戦い 地をまとめ 攻防激し 碁を征するや 》 實久
     ―ゆうげん(のま)で あつきたたかい ちをまとめ こうぼうはげし ごをせいするや―

Won a hot battle at the “Yugen-no-Ma” in Nihon-Go-In, which has won many winners.

 

f:id:shiganosato-goto:20191220215525j:plain

 

2019/08/18

難病で長年病床に伏しておられる先輩の奥さんを見舞った・・・

I visited a senior wife who had been in bed for many years because of an intractable disease.


50数年ぶりの再会である。ブラジルへ旅立った時も神戸港埠頭に先輩と一緒に見送っていただいたことを懐かしく思い出し、お礼を述べた。訪問後、南極の笑顔たっぷりのアザラシのスケッチを添えた短歌を贈った。
神のご加護がありますように・・・

This is the first reunion in 50 years. When I had Immigrated to Brazil, I remembered nostalgia that the Kobe Port Pier was sent off with my senior, and thanked me. After the visit, I gave her a TANKA-Japanese Poem with a sketch of an Antarctic - smiled sea lion .
May God bless you ...

 

《 われひとり あなたも一人 神の子や 言葉なくとも 愛語かわせし 》 實久
 ― I am alone, you are also alone but we are a child of God.
  Even without words but we exchanged love words each other-

 

f:id:shiganosato-goto:20191220220144j:plain

 

2019/08/16

深夜の暴風雨。屋根瓦にあたる雨滴音が天地を揺るがし、朝を迎えているのだろうかカジカ蛙の大合唱である・・・

周防大島からの《荘厳寺だより》の白表紙に浮かぶ一瞬を切り取った無垢なる稚児の顔、そこに添えられたアレンジされた詩<最後のとき>、その表紙の訴えている世界に埋没した。<すべてに時がある>ことに感謝したい。
台風が周防大島付近を通り、日本海に抜けたという。心配である。

Late night storm. It is a great chorus of Kajika whether the raindrop sound hitting the roof tiles shakes the sky and greets the morning. The face of an innocent child who cut out a moment from the white cover of “Shougen-ji Temple Newsletter” from Suo-Oshima, the arranged poem <the last time / Saigo-no-Toki> attached to it, buried in the world appealing to that cover . I want to thank you for having time for everything.
A typhoon passed through Suou-Oshima and went to the Sea of Japan. I am worried about it.

 

《 瀬戸内の 周防に浮かぶ 荘厳寺 時を結びし 夢路だよりや 》 實久

   ―せとうちの すおうにうかぶ そうげんじ ときをむすぶし ゆめじだよりやー

 

f:id:shiganosato-goto:20191220225600j:plain

 

2019/09/23
同志社ローバーOGOB宇多野ユースホステル舎営キャンプに参加、その風景を詠んで見た・・・

I participated in Doshisha Rover OGOB - Utano Youth Hostel Camp.

 

《 無の風の 竹林揺らす 鳴滝に 老兵並び 残心遺せし 》    實久
―むのかぜの ちくりんゆらす なるたきに ろうへいならび ざんしんのこせしー

Old boys gathered at YH in Narutaki-Utano where bamboo forest shakes, leaving a merciless heart<Zanshin>.

 

《 都なる 歴史揺れにし 宇多野にて 老兵集い 青春せしや 》   實久
―みやこなる れきしゆれにし うたのにて ろうへいつどい せいしゅんせしやー
 
《 じじばばの 久闊を叙し おいおまえ 薬片手に 自慢話や 》 實久
―じじばばの きゅうかつじょし おいおまえ くすりかたてに じまんばなしやー

 

《 遥けきや 血潮躍りし 青春の 隣りの鼾 老いの秋かも 》 實久
―はるけきや ちしおおどりし せいしゅんの となりのいびき おいのあきかもー

 

f:id:shiganosato-goto:20191220231141j:plain

 

2019/10/05

旧友と久闊を叙すに、青春の面影残す老体に、過ぎ去りし栄光という勲章を胸にさげ、まるで沈みゆく夕日の残り陽に向かって、哀愁に満ちたラッパを吹いているかのような思いである・・・

As I talk with my old friend, he gives a medal of glory to himself who leaves the remnants of his youth, as if he is blowing a melancholy trumpet towards the rest of the setting sun.

 

《 栄光に 勲章提げし 老兵の 遠き夕日に 喇叭吹きしや 》 實久
  ―えいこうに くんしょうさげし ろうへいの とおきゆうひに ラッパふきしや―

 

f:id:shiganosato-goto:20191221083440j:plain

 

2019/10/10 

今日はわが人生に寄り添い、歴史のページに花を添えていただいた先輩の五回忌である。
天に遊ぶ亡き先輩に感謝の意を捧げたい。

 

《 仕込み杖 鎧被りし もののふ(武士)の 情に涙す 浪花節かな 》 實久
 ―しこみつえ よろいかぶりし もののふの じょうになみだす なにわぶしかなー

 

仕込み杖をもち、 鎧をかぶった 武士そのものであった先輩であったが、こころは人情に涙する 浪花節のよく似合う人であった。
Today is the fifth anniversary of a senior who snuggled up in my life and added flowers to my life history page.
I want to thank my deceased seniors who play in heaven.
He was a senior samurai who had a training cane and wore armor, but his heart was a person who looked good on Naniwabushi(one of Japaneze sentimentality song).

 

f:id:shiganosato-goto:20191221084617j:plain

  <東の鯖街道>縦走時、八丁平で出会った鳥兜(トリカブト)の群生

 

2019/10/10

山に魅せられた男、その生きざまに共鳴した山友である山歩会々長・大渕朋幸君が逝った・・・
世界一周船旅で、山を愛した君に出会えて感謝、何時も変わらない心温かい友情、うれしかったよ!

A man who was fascinated by the mountains, a mountain friend who resonated with his way of life, Mr.Tomoyuki O-buchi, the chief of the mountain walk, died ...
I was grateful to meet you who loved the mountains on a cruise around the world, and I was glad that you always had a warm heart .

 

《君往きて 山の彼方の 嶺巡り 会えて嬉しや 山の神々》  實久

 -きみゆきて やまのかなたの みねめぐり あえてうれしや やまのかみがみー

You will be happy to return to God, walk on the peaks of the mountains, and meet the gods of the mountains.


《旅路終え 遥けき天へ 往く君の 愛せし山に 薫り遺すや》 實久

 -たびじおえ はるけきてんへ ゆくきみの あいせしやまに かおりのこすやー

You have finished your journey and have gone to the far heavens.  Have you left your incense in the mountains you love, haven't you?

 

f:id:shiganosato-goto:20191221091713j:plain

                                大渕君の大好きだった北アルプス・表立山連峰の峰々

 

2019/10/12

病床に伏す友を見舞い、回復を祈りつつ・・・

Visiting a friend lying on the bed and praying for recovery ...

 

《 木洩れ日に 忘我の病床 遊びおり 落葉に埋もれ 天に舞いしや 》 實久
―こもれびに ぼうがのびょうしょう あそびおり おちばにうもれ てんにまいしや―

 

病床の君を見舞ったとき、木洩れ日の射し込む森で我を忘れて遊んでいるような姿は、落葉に埋もれて天を舞っているように見えるではないか。

When I visit you on the sickbed, I saw you are playing in the forest where the sun shines through the trees. It seems as if you are buried in the fallen leaves and flying in the heavens. 

 

f:id:shiganosato-goto:20191221093401j:plain

 

2019/10/23

病床の友に短歌を贈る・・・

 

《 行き過ぎて 金木犀の 残り香に ふと病床の 友想いしや 》 實久
―いきすぎて きんもくせいの のこりがに ふとびょうしょうの ともおもいしや―

 

秋風に乗って金木犀の香がつつむ季節を迎えた。
早朝の散歩に出かけ、あれこれと夢想しながら歩いていると、
大好きな香がするので、振り返ると悲しげに金木犀が語りかけて
くるではないか。
<そんなにむつかしい顔して何を考え込んでるの、
わたしを愛でることなく行き過ぎるなんて、悲しいなー>

 

The season when the incense of fragrant olives wrapped in the autumn breeze was reached.
Going for a walk in the early morning and walking while dreaming of this and that,
My favorite incense smells, so when I look back, the fragrant olives speaks sadly.

<What are you thinking about with such a difficult face?
It’s so sad to go too far without loving me!>

 

f:id:shiganosato-goto:20191221095229j:plain

 

2019/10/19


同志社ローバースカウト仲間、田中祥介君一周忌墓参
中山道てくてくラリーに弥次喜多コンビを組んで歩いた亡き友を偲んだ・・

We visited our fellow's tom for the first anniversary.

I remembered my deceased friend who walked in a rally on the Nakasendo-Rally as a Yaji Kita combi.

 

《 君背負い 越えし峠や 中山道 見果てぬ君の 夢を求めて 》   實久
―きみせおい こえしとうげや なかせんどう みはてぬきみの ゆめをもとめてー

ーCarrying You, Crossing the Pass and Nakasendo, In Search of Your Unseen Dreamsー

 

《 ふるさとの 田原に眠る 君なれど 日々忙しや 天にありても 》 實久
―ふるさとの たはらにねむる きみなれど ひびいそがしや 天にありても―

ーYou are sleeping in your hometown -Tahara, now. However,you're busy every day and even in heavenー

 

一周忌墓参には、霧雨に熟し柿も身を輝かすなか、生駒の田原の里、小高い丘の中腹にたたずむ墓に、

多くの仲間が参集した。

Many fellows gathered at the first anniversary to visit the tomb standing on the side of a small hill on the hillside of Tahara, Ikoma.

 

f:id:shiganosato-goto:20191221102503j:plain

                               生駒 田原の里 (昭和56年秋 栄永大治良画)

 

 

■2019/10/23

船友であり、同好の友である関本拓司氏より、東京・福岡での個展を終え、作品集『水彩画による自分史』が贈られてきた・・・

 

《 無の風や 同行二人 結びあい 愛語交わせし命 満つらん 》 實久
  ―むのかぜや どうこうふたり むすびあい あいごかわせしいのち みつらん―


友の心の目に映る仮の世の姿を描いた、心穏やかな、童謡の世界のひろがる愛らしい作品に心和まされ、うれしかった。
それは「歩き遍路の自画像」にある友の慈愛に満ちた笑みに見ることができる。
今後、さらに愛とメルヘンの世界を描かれるであろう友の作品に期待するものである。 感謝

It can be seen in the compassionate smile of a friend in the Self-portrait of the Walking Pilgrimage-“Shikoku 88 Pilgrimage” .
In the future, a friend who will draw the world of love and fairy tales.
It is what you expect from your work. Thanks!

 

f:id:shiganosato-goto:20191221104513j:plain f:id:shiganosato-goto:20191221135229j:plain

 

2019/11/2


慈愛に満ちた義母が、ほほえみを残して旅立った・・・
真言宗に帰依していた信仰深き義母の声明はいまも耳に残っている。

The benevolent mother-in-law left with a smile・・・
Chant of a religious mother-in-law who relied on the Shingon still remain in my ears.

 

《 南無のなか 声明ひびく 義母の声 帰依三宝や 弥陀にいだかれ 》 實久

 ーなむのなか しょうみょうひびく ははのこえ きえさんぽうや みだにいだかれー

In the heart of the Buddah, the sound of the chant, the voice of the mother-in-law.


《 慈愛満つ 義母の微笑み 優しきて 野菜育てし ぬくもりの手や》 實久

 ーじあいみつ ははのほほえみ やさしきて やさいそだてし ぬくもりのてやー

I am in full of charity with my mother-in-law's smile and kindness, and she has grown vegetables with her warm hands.

 

 

f:id:shiganosato-goto:20191221151425j:plain

           弥勒菩薩

 

2019/11/14

哀しい日である、朋友がこの世を去った・・・

What a sad day, my best friend has passed away ...

 

《 安らかに 遊びし天に 眠れやと 溢るる涙 拭きて哀しや 》 實久

 -やすらかに あそびしてんに ねむれやと あふるるなみだ ふきてかなしやー

When I am remember you who sleeping & playing peacefully in the heavens, overflowing tears.

 

f:id:shiganosato-goto:20191221152036j:plain

 

《 燃え尽きて この身捧げし とんぼ玉 光と遊び 露に宿るや 》 實久

 -もえつきて このみささげし とんぼたま ひかりとあそびし つゆにやどるやー


《 渋柿の 渋を変えてや 甘を生み 労苦重ねて 神技磨きし 》 實久

 ーしぶがきの しぶをかえてや あまをうみ ろうくかさねて しんぎみがきしー

  奥深い 京瑠璃のこころを 玉に託する技に磨きをかけた君の修練を讃える>

    We praise your training which refined technique to entrust deep heart of Kyo-Ruri-Tama.

 

f:id:shiganosato-goto:20191221154214j:plain

 

《 団栗の 背比べ楽し スカウトの 友を送りて 落日寂し 》 實久

 ーどんぐりの せくらべたのし スカウトの ともをおくりて らくじつさびしー


《 せせらぎに 夢を託せし 紅葉船 旅を終えてや 一息つきし 》 實久

 ーーせせらぎに ゆめをたくして もみじぶね たびをおえてや ひといきつきしー


   <君の安らぎの顔を見るに、やりつくした男を見る思いである>

   When I see your peaceful face, I saw a man who has reached out.

 

f:id:shiganosato-goto:20191221155103j:plain

 

《無の風に 戯れ遊ぶ 雲遮月 悲しみ深き 君の旅たち》 實久

 -むのかぜに たわむれあそぶ うんしゃげつ かなしみふかき きみのたびたちー

 
《嬉しいな 心の友と 呼べる君 握りし手をや 握り返せし》 實久

 ーうれしいな こころのともと よべるきみ にぎりしてをや にぎりかえせしー

 I'm so glad you can call me a friend of my heart. when I held your hands, you held back my hands.

 

f:id:shiganosato-goto:20191221160050j:plain

 

《 風そよぎ 白雲浮かぶ 秋日和 聖なる君や 天に召さるる 》 實久 

 ーそよかぜの しろくもうかぶ あきびより せいなるきみや てんにめさるるー


《 君去りて さすらうままに 日は暮れて 悲しみふかし 我胸のうち 》 實久

 ーきみさりて さすらうままに ひはくれて かなしみふかし わがむねのうちー

  As you leave in the sun goes down, my wandering trip is in sorrowful.

 

f:id:shiganosato-goto:20191221161241j:plain

 

《 永遠の ローバースカウト 天に往き 湖畔に沈む 夕日静けき 》 實久

 ーえいえんの ろーばーすすかうと てんにいき こはんにしずむ ゆうひしずけきー

 When you, eternal Rover Scout left to Heaven, the sunset is sinking by the lake side.

 

f:id:shiganosato-goto:20191221162226j:plain

 


《 君去りて 姿変しや 沢蟹の 愛語交わせし 森の木陰で 》 實久

 ーきみさりて すがたかえしや さわがにの あいごかわせし もりのこかげでー

When you left, you changed a river crab. I exchanged love words with you in the shade of the forest .

 

f:id:shiganosato-goto:20191221162432j:plain

 

 

 

《 友往きて 香りのこせし 白菊の 想いて哀し 君の残像 》  實久

ーともゆきて かおりのこせし しらぎくの おもいてかなし きみのざんぞうー

My closest friend left to be leaving the incense of white chrysanthemum < Shiragiku>. I remember his afterimage and sadness is coming up.

 

f:id:shiganosato-goto:20191221164700j:plain

          さらば友よ!
        Good by, my friend !

          See you soon !

 

 

2019/11/27


この初秋、亡き後輩の遺影と同行三人、若狭小浜から京都出町柳までの<東の鯖街道>76㎞を3泊4日かけて歩いてきた。道中、リュック滑落紛失というハプニングに見舞われたが、秋風に吹かれながら無事縦走をなし終えた。まずは、東の鯖街道の起点・小浜市いづみ商店街をスタートし、針畑峠を越えて小入谷(おにゅうたに)までを紹介した。

In the early autumn, I and two companies (2 photo copies) who left to heaven walked 76 km on the <East Saba Kaido> from Wakasa Obama to Demachiyanagi in Kyoto for three nights and four days.

ブログ :東の鯖街道<針畑越えルート> 縦走日記①配信中

BLOG:shiganosato-goto.hatenablog.com

 

f:id:shiganosato-goto:20191221191459j:plain

     地図上のグリーン(緑)のラインが<東の鯖街道

 

 

2019/12/02

続いて、鯖街道縦走③<小入谷から花脊峠まで>のルート案内をアップした。
花脊峠での露営では、漢詩 頼山陽作《 不識庵機山を撃つの図に題す》
を高吟し、最後の夜を楽しんだ。

At the Hanase-Touge Pass,  I had loud singing a Chinese poem Rai-san-you, entitled “Fushikian Shooting Kizan”
And enjoyed the last night.

昨夜は花脊峠(標高759m)で、夜空が広がり星座を楽しむことができた。
真夜中に起きだして星と語り合いながら、高吟した。
腹から染み出る魂の声が星に届いたのであろうか、星たちが一斉に歌いだした。

森の黒いのっぽたち(樹木達)も、陰のマントを揺らしながらハミングで参唱。
ここ露営地が、豊かな音楽会場に様変わりした。
最後の野営の夜を楽しんだ。
露営の楽しみは、自然との共生・共遊にある。


《 詩吟 不識庵機山を撃つの図に題す》  頼山陽
  
鞭聲粛々夜河を過る       べんせいしゅくしゅくよるかわをわたる
暁に見る千兵の大牙を擁するを  あかつきにみるせんぺいのたいがをようをすうるを
遺恨十年一剣を磨き       いこんじゅうねんいっけんをみがき
流星光底長蛇を逸す       りゅうせいこうていちょうだをいっす

 

声をからせている間に朝を迎えた。

f:id:shiganosato-goto:20191221192508j:plain

 

2019/12/04

この9月初め、<東の鯖街道76㎞>を3泊4日という老人ペースで歩き切り、最終地である京都出町柳近くの升形商店街に無事到着した・・・

<East Saba Kaido 76km> was walked by the old man's pace of 3 nights and 4 days. We arrived safely at Masugata Shopping Center near Demachiyanagi, Kyoto, the final destination.


亡き友二人の声援に支えられて、共に踏破できたことを喜んでいる。
また老体を最後まで見守って下さった神に感謝したい。
漢詩《酔月酒》を詠じて、鯖街道踏破を祝った。

I am delighted to have been able to cross together, supported by my friends.
I would also like to thank God for watching me to the end.
I wrote a Chinese poem "Drunk Moon" and celebrated the passing on the Saba Kaido.


  《酔月酒》 漢詩五言絶句 實久作

月下初冬凛          凛として 月下の初冬      
独酌美酒酔          独り酌み 美酒に酔ふ
濡頬落流星          落ち来る 流星頬濡し
了鯖道共仏           仏と共に 鯖街道了る

りんとして げっかのしょとう            Midnight, early winter under the moon
ひとりくみ びしゅうによふ               Drinking alone, drunk with sake
おちくるりゅうせい ほほぬらし        Falling meteor, cheek wetting
ほとけとともに さばかいどうおえる Saba Kaido completed with Buddha

 

         満月を愛でつつ 鯖街道踏破を祝う
              志賀の里弧庵にて

 

f:id:shiganosato-goto:20191221211606j:plain

 

2019/12/10
周防大島の荘厳寺・白鳥文明老師が手塩にかけた蜜柑たちがここ志賀の里にやってきた・・・

A mandarin orange have been sent from Old Priest Shiratori in Suo-Oshima・・・


瀬戸内の豊かな太陽光と潮風に育まれた蜜柑たちは、手作りジャムとして「瀬戸内ジャムガーデン」で提供されている。

 

《 み仏の 深き慈愛に いだかれて 潮騒蜜柑 自然の味よ 》 實久
―みほとけの ふかきじあいに いだかれて しおさいみかん じねんのあじよー

What a natural taste of the mandarin orange embraced by the Buddha's love.

 

f:id:shiganosato-goto:20191221212650j:plain

 

 

2019/12/18

まだまだ多くの歳時を載せきることが出来なかったが、健康で穏やかな一年を過ごさせていただいたことに感謝である。

皆さんのご多幸を祈ります。

 

f:id:shiganosato-goto:20191221213846j:plain

                  Merry Christmas  &  Have A Happy New Year

                                                                 2019-2020

 

                                                              Sane. Stan. Goto

                                                                       JAPAN

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鯖街道<針畑越えルート> 縦走日記④

2019『星の巡礼 鯖街道踏破』
鯖街道<針畑越えルート> 縦走日記―④
同志社ローバースカウト仲間の追悼縦走>

 

<4日目を迎えた>

 

f:id:shiganosato-goto:20191202171215j:plain

             比良山系に朝日が昇る

 

昨夜は花脊峠(標高759m)で、夜空が広がり星座を楽しむことができた。
真夜中に起きだして星と語り合いながら、高吟した。
腹から染み出る魂の声が星に届いたのであろうか、星たちが一斉に歌いだした。
森の黒いのっぽたち(樹木達)も、陰のマントを揺らしながらハミングで参唱。
ここ露営地が、豊かな音楽会場に様変わりした。
最後の野営の夜を楽しんだ。
露営の楽しみは、自然との共生・共遊にある。

 

                    《 詩吟 不識庵機山を撃つの図に題す》 漢詩 頼山陽
  
    鞭聲粛々夜河を過る       べんせいしゅくしゅくよるかわをわたる
  暁に見る千兵の大牙を擁するを    あかつきにみるせんぺいのたいがをようをすうるを
  遺恨十年一剣を磨き         いこんじゅうねんいっけんをみがき
  流星光底長蛇を逸す                         りゅうせいこうていちょうだをいっす

 

声をからせている間に朝を迎えた。
今日は最終日、花脊峠を出発、鞍馬から京都市内を縦断し、出町柳の近くにある<鯖街道口 升形商店街>へのゴールを目指す。途中、一部歩道のないところもあるので車に特に注意が必要である。
いよいよ<京への>入洛である。


同行三人、慈しみ深き導きに感謝しつつ花脊峠を後にした。

 

 

G)花脊峠出町柳・升形商店街> 鯖街道口ゴール案内

 

f:id:shiganosato-goto:20191203064704j:plain

花脊峠出町柳・升形商店街> 鯖街道口ゴール解説

 

f:id:shiganosato-goto:20191202221650j:plain f:id:shiganosato-goto:20191203065144j:plain

花脊峠より国道477を左折し鞍馬へ向かう    ①花脊峠に建つ標識<鯖街道

 

f:id:shiganosato-goto:20191203065643j:plain f:id:shiganosato-goto:20191203070210j:plain

         先年の台風による北山杉の倒木の惨状に心が痛む

 

f:id:shiganosato-goto:20191203070929j:plain

② <百井分岐>左手より下ってきて国道477はここで左折するが、

  鯖街道は県道38を南下直進する

 

f:id:shiganosato-goto:20191203071433j:plain f:id:shiganosato-goto:20191203071803j:plain

北山の杉並街道を下っていくと      ③<くらま温泉>にたどり着く

 

f:id:shiganosato-goto:20191203072230j:plain

          ⓸鞍馬本町の古き街並みを下って鞍馬寺へ向かう

 

f:id:shiganosato-goto:20191203072716j:plain

         ⑤鞍馬寺山門を右手にしながら貴船口

 

f:id:shiganosato-goto:20191203091028j:plain f:id:shiganosato-goto:20191203091300j:plain

叡電叡山電車鞍馬駅>で WC/水が利用できる。   ⑥鞍馬の天狗がお出迎え

 

f:id:shiganosato-goto:20191203092001j:plain f:id:shiganosato-goto:20191203092250j:plain

貴船口を通過後、      ➇鯖街道は<二ノ瀬トンネル>の右手の旧県道に入る

 

f:id:shiganosato-goto:20191203092840j:plain f:id:shiganosato-goto:20191203093016j:plain

  叡山電車の高架をくぐり、⑨市原交差点を直進し、鞍馬街道である県道40に入る

 

f:id:shiganosato-goto:20191203093553j:plain f:id:shiganosato-goto:20191203094141j:plain

⓾県道40<鞍馬街道>を進み、長代川にかかる橋の手前を右折して深泥池に向かう

(迷い道あり、標識に従う)

 

f:id:shiganosato-goto:20191203094720j:plain f:id:shiganosato-goto:20191203095025j:plain

鯖街道と並走する<鞍馬街道>は圓通寺を左に、⑪狭い坂を越えて深泥池へ下っていく

 

比叡山を借景とする雄大な庭園を持つことで有名な臨済宗妙心寺派の「圓通寺/円通寺(えんつうじ)」を左に見ながら、狭い坂を越えて深泥池に向かう。今回は歩きだけで精一杯なので、またぜひ訪ねてみたい。
深泥池に近づくにつれて、細い路地的な小道を歩くことになるので、道迷いに注意。

 

f:id:shiganosato-goto:20191203100210j:plain f:id:shiganosato-goto:20191203100419j:plain

北山通りを直進し、⑬北大路通り交差点で、正面の細い道<下鴨中通り>に入って行く

 

f:id:shiganosato-goto:20191203100857j:plain f:id:shiganosato-goto:20191203101130j:plain

⑭<下鴨中通り>の景観を楽しみながら、<御影通り>に向かう

下鴨中通り>は、加茂川の流れに並行するように市内を斜めに葵橋に向かっている。

 

f:id:shiganosato-goto:20191203102034j:plain f:id:shiganosato-goto:20191203102402j:plain

     ⑮御影通りに出ると、正面に下鴨神社の<糺の森>が目に入る。

 

 f:id:shiganosato-goto:20191203103743j:plain 

下鴨本通りを進み加茂川にかかる葵橋を渡ると、東の鯖街道の京の起点<升形商店街> に到着する。

 

f:id:shiganosato-goto:20191203104651j:plain

f:id:shiganosato-goto:20191203104917j:plain

 

f:id:shiganosato-goto:20191203104151j:plain

  ⑰われわれ同行三人は<東の鯖街道―針畑越え(根来坂)76㎞>を3泊4日で踏破、
         ここ鯖街道京起点・升形商店街に無事ゴールした。

 

 

鯖街道の終着点に立ちて>

 

若狭街道は、江戸時代には、日本海で取れた鯖(さば)を都に運ぶために使われたことから、鯖街道の名で知られている。 京の出町柳は、鯖街道の終着点であり、加茂川にかかる出町橋西詰には<鯖街道口 従是洛中>の石碑が建っている。

われわれ同行3人は、石碑<鯖街道口>に迎えられ、東の鯖街道終着点である升形商店街、入口歩道に埋め込まれている<さば街道・升形モール>のプレートにタッチして、3泊4日の<東の鯖街道―針畑越え/根来坂ルート76km踏破>を祝った。

道中、リュック滑落紛失という事故もあったが、鯖街道を歩きたいという長年の夢と亡き友二人の声援に支えられて、共に踏破できたたことを喜んでいる。
また老体を最後まで見守って下さった神に感謝したい。

 

 

           

     f:id:shiganosato-goto:20200730104732p:plain 

            鯖街道口 従是洛中>加茂川出町橋西詰

 

 

 

           凛として 月下の初冬

           独り酌み 美酒に酔ふ

           落ち来る 流星頬濡し

           同行三人 鯖街道終し

           われ独り 君も又仏哉

 

          下弦の月を愛でつつ 鯖街道踏破を祝う

                  志賀の里弧庵にて

 

 

 

 

               

 

           



 

 

 

 

 



 





                       


    



     

 






  
  




 

 


   









     


                                         

 

 

鯖街道<針畑越えルート> 縦走日記③

2019『星の巡礼 鯖街道踏破』

鯖街道<針畑越えルート> 縦走日記―③
同志社ローバースカウト仲間の追悼縦走>

 

C) 鯖街道<小入谷バス停 ➡ 久多の里>ルート案内

 

    f:id:shiganosato-goto:20191202230722j:plain

 

前日のリュック滑落紛失により、一時<鯖街道歩き>を中断して帰宅、再パックしてここ小入谷バス停に戻ってきた。
今日は引き続き、久多の里まで県府道の舗装道歩きである。
針畑川と連れ添って、坊村への分岐である川合橋まで少し狭い道の景色を楽しみながら南下することになる。
そして久多川に架かる川合橋を右折し、川に沿って久多の里に向かう。

 

f:id:shiganosato-goto:20191129194118j:plain

(表記訂正:上記ルート案内説明㉓における<ネゴロ坂・峠>は<オグロ坂・峠>に訂正・置き換え願います)

 

 

<小入谷バス停 ➡ 久多の里>ルート解説

 

f:id:shiganosato-goto:20191129194531j:plain f:id:shiganosato-goto:20191129194853j:plain

➀ 小入谷バス停に戻って再スタートする ②小入谷集落を後に県道781に向かって歩き出す

 

f:id:shiganosato-goto:20191129195521j:plain f:id:shiganosato-goto:20191129195757j:plain

⓷県道781に出ると<山帰来>の標識がある          ④<山帰来>に立寄る

④針畑郷山村都市交流館<山帰来>(さんきらい)TEL:0740-38-5120
 インフォーメーション/喫茶軽食/WC/水/宿泊予約可

 

f:id:shiganosato-goto:20191129200322j:plain f:id:shiganosato-goto:20191129200531j:plain

⓹県道に戻ってすぐ右側に<大宮神社>がある   ⑥<中牧>バス停を通過      

⑥<中牧集落>には朽木西小学校もある

 

f:id:shiganosato-goto:20191129200913j:plain f:id:shiganosato-goto:20191129201143j:plain

⓻<針畑診療所>を過ぎると<古屋集落>に入って行く  ⑧<古屋集落>        

⑧<古屋集落>近くに<古屋簡易郵便局>もある

 

f:id:shiganosato-goto:20191129201723j:plain f:id:shiganosato-goto:20191130095822j:plain

⑨杉林の中を進むと<桑原集落>に出る      ⑩<桑原集落>を通過

 

f:id:shiganosato-goto:20191130100135j:plain f:id:shiganosato-goto:20191130100508j:plain

⑪針畑川の桑原橋を渡ったところに立派な<観光トイレ>がある    

⑫<小川集落>に入るところに<鯖街道>の標識を見つける

 

f:id:shiganosato-goto:20191130100931j:plain f:id:shiganosato-goto:20191130102211j:plain

⑬<小川集落>を通過すると    ⑭公衆電話が店先にある山本酒店(休業中)に出る

 

f:id:shiganosato-goto:20191130104125j:plain f:id:shiganosato-goto:20191130104347j:plain

⑮<川合集落>にある床鍋橋を過ぎると、渓流釣り場あたりから京都府に入り、 

⑯久多川にかかる<川合橋>を渡る。久多の里は右折。

 <川合橋を左折すれば、梅ノ木・坊村に向かう>

 

△2日目露営地―針畑川と久多川合流中洲あたりで設営し、露営する。

 

f:id:shiganosato-goto:20191130105100j:plain f:id:shiganosato-goto:20191130105424j:plain

 ツエルトの中も快適。 しかし翌朝、昨日の県道(舗装道)歩きで疲れたのか寝坊する。 

 

3日目、晴天のもと久多川の露営地を出発し、オグロ坂登山路が始まる久多の里に向かう。

 

f:id:shiganosato-goto:20191130191032j:plain      f:id:shiganosato-goto:20191130191329j:plain

⑰川合橋を渡り右折<久多の里>に向かう ⑱<久多川>の流れを楽しみながら久多の里へ
 橋を左折<梅ノ木・坊村>方面へ

 

f:id:shiganosato-goto:20191130191904j:plain f:id:shiganosato-goto:20191130192409j:plain

⑲<大黒谷キャンプ場>を過ぎて20分程で赤い橋に出る     

⑳赤い橋を渡ると、その先右手に<自然環境活用センター>がある

 

f:id:shiganosato-goto:20191130192826j:plain f:id:shiganosato-goto:20191130193118j:plain

㉑<自然環境活用センター>には<京都市観光トイレ>が備わっている  

㉒センターより道なりに進み、<八丁平登山道>に向かう

 

f:id:shiganosato-goto:20191130193431j:plain 

③この看板<久多の里遊歩道>が<八丁平登山道>の入口である。

 

ここから鯖街道は、オグロ坂峠を越え、八丁平を経て、ニノ谷管理舎に至る登山道となる。特に八丁平の標識分岐を正しく進み、目的地にたどり着きたい。また林道との交差地点ではわずかながら道のずれがあるので細心の注意が必要である。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

D)<久多の里➡オグロ坂越え➡八丁平➡二ノ谷管理舎>ルート案内

f:id:shiganosato-goto:20191130195410j:plain

 

<久多の里➡オグロ坂越え➡八丁平➡二ノ谷管理舎>ルート解説

 

 久多川にかかる赤い橋を渡り、その先にある<自然環境活用センター>を過ぎて道なりに左カーブウィを曲り直進すると、未舗装の林道が続き、案内板<久多の里遊歩道>に出る。

 

 

f:id:shiganosato-goto:20191130192409j:plain f:id:shiganosato-goto:20191130192826j:plain

①久多やまびこの里へ左折・橋を渡ると ② 自然環境活用センター(WC/水補給)を通過し

 

f:id:shiganosato-goto:20191130193431j:plain 

③看板<久多の里遊歩道>がある<八丁平登山道>の入口に至る

 

<八丁平登山道>は、この標識<久多の里遊歩道>から始まる。
杉林に囲まれた静寂の登山道は、久多川支流を遡りながら荒れた林道を行く。
林道の突当りにロープが張られ、その先は通行が不能であるとの告知がなされている。
ここ左側からオグロ坂が始まり、標識に従って杉林と落葉樹林を縫いながら急な坂を上ってオグロ峠へ上って行く。

 

f:id:shiganosato-goto:20191130215145j:plain f:id:shiganosato-goto:20191130215330j:plain

③ これより古い<鯖街道>道標に出会う      ③火の用心/熊注意/登山届OK?

 

f:id:shiganosato-goto:20191130215722j:plain f:id:shiganosato-goto:20191130222414j:plain

④ 杉林の八丁平登山道(林道)を往く     ④八丁平登山道の左手に水場あり

 

f:id:shiganosato-goto:20191130222750j:plain f:id:shiganosato-goto:20191130223054j:plain

⑤登山道に倒木が目立ち始める      ⑤林道も雑草に覆われ不鮮明となってくる

 

f:id:shiganosato-goto:20191130223403j:plain f:id:shiganosato-goto:20191130223638j:plain

⑥堰堤で林道は崩壊・消滅、ここより左手の標識に従ってオグロ坂へ入る

 

f:id:shiganosato-goto:20191130223935j:plain f:id:shiganosato-goto:20191130224221j:plain

⑤ 左手登山口<オグロ坂峠>へ上って行く(矢印に従う)   

⑥ここより直進の林道<久多尾越線>は通行止標識

 

f:id:shiganosato-goto:20191130224605j:plain f:id:shiganosato-goto:20191130224849j:plain

     7)急登の<オグロ坂ー八丁平>登山道をジグザグに上りきる

 

f:id:shiganosato-goto:20191130225356j:plain f:id:shiganosato-goto:20191130225634j:plain

    ⑧ ブナ林のオグロ坂を上ってくるとオグロ坂峠に着き、八丁平に下っていく

 

       f:id:shiganosato-goto:20191130230237j:plain

              オグラ坂峠に到着

 

<オグロ坂峠>は、八丁平と坊村4.4㎞とのエスケープルートとしての重要な分岐でもある。

 

f:id:shiganosato-goto:20191130231715j:plain

                     鯖街道オグロ坂峠にて亡き友人たちと

同行三人のオグロ坂峠通過記念を写真に残す。

 

f:id:shiganosato-goto:20191201193023j:plain f:id:shiganosato-goto:20191201193747j:plain

 ⑧オグロ地蔵尊(峠を下ったすぐ左)   峠を下った④⑤の間、左側に水場あり

 

f:id:shiganosato-goto:20191201194513j:plain f:id:shiganosato-goto:20191201194831j:plain

八丁平登山道の右手に八丁平が広がる    至・中村への分岐標識を直進する

 

f:id:shiganosato-goto:20191201195606j:plain 

            八丁平の湿原地帯を愛でながら進む   

 

f:id:shiganosato-goto:20191201195946j:plain

鯖街道は、この標識とベンチのところの分岐を<八丁平周回路>へ右折する
 なお分岐を直進すると林道に出て<二ノ谷管理舎>に至る

 

f:id:shiganosato-goto:20191201200732j:plain f:id:shiganosato-goto:20191201201111j:plain

 ⑫小川の木橋をわたり直進、鯖街道は突当りを左折する(右折は八丁平周回路)

 

f:id:shiganosato-goto:20191201201434j:plain 

⑬フナ坂への途中、トリカブトの花園に出会う 

 

f:id:shiganosato-goto:20191201201726j:plain f:id:shiganosato-goto:20191201202059j:plain

            東の鯖街道はフナ坂を越える

 

f:id:shiganosato-goto:20191201202628j:plain f:id:shiganosato-goto:20191201202937j:plain

 ⑭フナ峠を下り、林道を左折80m先の標識に従って谷側<二ノ谷>方面へ下る

 (標識「二ノ谷10㎞・尾越28㎞」を谷側へ下る)

f:id:shiganosato-goto:20191201203954j:plain

谷側の杉林の登山道を下っていくと、

 

f:id:shiganosato-goto:20191201204236j:plain f:id:shiganosato-goto:20191201204611j:plain

再び林道に出て左折、その先の標識に従ってさらに谷側へ下っていく。

下山道が不鮮明なため注意を要する(標識先5m右の谷道に下る)

 

f:id:shiganosato-goto:20191201210144j:plain f:id:shiganosato-goto:20191201210522j:plain

 ⑯谷に下り、標識に従い板橋を渡ると、二ノ谷管理舎に出る

 

f:id:shiganosato-goto:20191201211634j:plain f:id:shiganosato-goto:20191201211918j:plain

 ⑰二ノ谷管理舎と水場            ⑰奥にWCがある

 

f:id:shiganosato-goto:20191201212322j:plain

                         ⑰二ノ谷管理舎前にある閉ざされたゲート

 

 

 

ここ二ノ谷管理舎より、尾越町をへて大見町へ舗装道が続き、<大見尾根縦走路>に入って行く。

 

 

 

E)<二ノ谷管理舎 ➡ 大見集落分岐>ルート案内

 

f:id:shiganosato-goto:20191202192842j:plain

 

<二ノ谷管理舎 ➡ 大見集落分岐>ルート解説

 

f:id:shiganosato-goto:20191202194649j:plain f:id:shiganosato-goto:20191202194912j:plain

⓵ 休憩後、二ノ谷管理舎ゲート前を出発  ②二ノ谷管理舎ゲート左手の広場で設営可能

 

f:id:shiganosato-goto:20191202195319j:plain f:id:shiganosato-goto:20191202195548j:plain

鯖街道(舗装道)の側を芦火谷川が流れる      ④尾越集落に入って行く

 

f:id:shiganosato-goto:20191202200036j:plain f:id:shiganosato-goto:20191202200314j:plain

⓹尾越集落の坂越え手前にある<尾越地蔵尊> ⑥坂は<芦火谷川>の源流に沿って越える

 

f:id:shiganosato-goto:20191202200713j:plain f:id:shiganosato-goto:20191202200955j:plain

⑥ 坂(分水嶺)を越え、<大見川源流>に沿って下り大見集落に向かう  

⑧坂を下りきると<大見地蔵尊>が出迎えてくれる

 

f:id:shiganosato-goto:20191202202946j:plain f:id:shiganosato-goto:20191202201415j:plain

⑨ <大見地蔵尊>前の三叉路分岐を右手に入って行く  ⑩<大見尾根ルート>入口

  三叉路左手は<百井集落>へ向かうので注意。      

⑩旧鯖街道は大見集落にて<大見尾根ルート>に入って行く。

 

 

F)大見集落➡大見尾根➡杉の峠/花脊峠(標高758m)ルート案内

 

f:id:shiganosato-goto:20191202211136j:plain

大見集落➡大見尾根➡杉の峠/花脊峠(標高758m)ルート解説

 

大見地蔵尊に縦走安全を願い、大見集落を抜け、小川を渡ると<大見尾根ルート>の登山路(林道)が始まる。林道だけあってルート途中まで電線が通っている。途中には標識<鯖街道>もあり、安心感を持って歩けるルートである。

<大見尾根>は比良山系の西側に併走しており、尾根から比良の山々を一部眺めながらの縦走となる。途中、標高876mの滝谷山の右側を巻いて杉ノ峠に至り、ここから始まる舗装路を、3日目の露営地である花脊峠へ向かう。

 

f:id:shiganosato-goto:20191202202946j:plain f:id:shiganosato-goto:20191202200955j:plain

①②大見町三叉路の<大見地蔵尊>前の分岐を右折して、<大見尾根縦走路>に入り花脊峠に向かう

f:id:shiganosato-goto:20191202213136j:plain f:id:shiganosato-goto:20191202213626j:plain

③大見町の集落より電柱の立つ林道に入り    ④右手に小さい社を見ながら

 

f:id:shiganosato-goto:20191202214017j:plain f:id:shiganosato-goto:20191202214313j:plain

⑤標識<鯖街道>に従って大見尾根を目指す。    ⑥ 標識<鯖街道>があり安心

 

f:id:shiganosato-goto:20191202215013j:plain f:id:shiganosato-goto:20191202215315j:plain

    ⑦地蔵さんに励まされ          ⑧大見尾根の杉林を行く。

 

f:id:shiganosato-goto:20191202215711j:plain f:id:shiganosato-goto:20191202220139j:plain

     ⑪ 大見尾根の峠を越え           ⑩雑木林を進む

 

f:id:shiganosato-goto:20191202220526j:plain f:id:shiganosato-goto:20191202220749j:plain

⑪尾根は比良山系と並走しながら南下する     ⑫滝谷山876m登山口をへて、

 

f:id:shiganosato-goto:20191202221111j:plain f:id:shiganosato-goto:20191202221316j:plain

  ⑬泥粘土の小径に苦戦しながら、       ⑭杉ノ峠の分岐に着く。

 

f:id:shiganosato-goto:20191202221650j:plain f:id:shiganosato-goto:20191202221902j:plain

⑮ △3日目の最終地・花脊峠に到着し、近くで露営する

いよいよ明日は最終日である。すこし高揚しているのであろうか、寝られそうもない。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

<4日目を迎えた>

 

f:id:shiganosato-goto:20191202171215j:plain f:id:shiganosato-goto:20191201213244j:plain

      比良山系に朝日が昇る            朝食で体を温める

 

昨夜は花脊峠(標高759m)で、夜空が広がり星座を楽しむことができた。
真夜中に起きだして星と語り合いながら、高吟した。
腹から染み出る魂の声が星に届いたのであろうか、星たちが一斉に歌いだした。
森の黒いのっぽたち(樹木達)も、陰のマントを揺らしながらハミングで参唱。
ここ露営地が、豊かな音楽会場に様変わりした。

最後の野営の夜を楽しんだ。
露営の楽しみは、自然との共生・共遊にある。

                                   《 詩吟 不識庵機山を撃つの図に題す》
  

       鞭聲粛々夜河を過る       べんせいしゅくしゅくよるかわをわたる
  暁に見る千兵の大牙を擁するを  あかつきにみるせんぺいのたいがをようをすうるを
     遺恨十年一剣を磨き       いこんじゅうねんいっけんをみがき
     流星光底長蛇を逸す                       りゅうせいこうていちょうだをいっす


声をからせている間に朝を迎えた。

今日は最終日、<花脊峠>を出発、鞍馬から京都市内を縦断し、出町柳の近くにある<鯖街道口 升形商店街>へのゴールを目指す。途中、一部歩道のないところもあるので車に特に注意が必要である。

いよいよ<京への>入洛である。

同行三人、慈しみ深き導きに感謝しつつ花脊峠を後にした。

 

 

 

次回は、花脊峠より<鞍馬街道>を経て、加茂川の出町橋にある石碑<鯖街道口>近くにある最終地<升形商店街>までを案内したい。いよいよ最終回である。

 

 

につづく

 

                       

 

 

    

 

 

 


 

 

     

 

 
 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

  

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 

 

 


 

 

 

 



   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     

 

 

 

 

 



                                         

鯖街道<針畑越えルート> 縦走日記②

2019『星の巡礼 鯖街道踏破』


鯖街道<針畑越えルート> 縦走日記―②
同志社ローバースカウト仲間の追悼縦走>

 


いくつかある鯖街道

鯖街道は、若狭国小浜藩や高浜藩領内と都のあった京を結ぶ街道の総称であることはすでに述べた。下記<鯖街道イラストマップ>に4っの主要ルートが示されている。

鯖街道の由来> 「若狭街道は海を持たない京都の人々が鮮魚を得るために不可欠な道が若狭街道であった。若狭から運ばれた物資の中で特に鯖が有名で鯖街道の別名がある。鯖街道と呼ばれてはいるが、鯖のほか、アマダイ(グジ)、イカ、カレイも運ばれた。」 (若狭熊川宿にある<鯖街道ミュージアム>解説版より)

 

 f:id:shiganosato-goto:20191126123821j:plain

  鯖街道ミュージアムにある<鯖街道イラストマップ>

 ① 左ルート・鯖街道周山街道国道162号線

 ② 中ルート・鯖街道(針畑峠超え・鞍馬街道
 ③ 右ルート・鯖街道(朽木・途中越え) 国道367号線
 ④ 淡海路ルート・九里半越え/船旅(今津港―湖上経由―大津港)/陸路逢坂越え

 

<丸子船による鯖街道

往時の鯖街道の中で、最も多くの物や人の往来があったのは意外にも、小浜から熊川宿を経て近江今津に至る<九里半街道>(国道303号線)であるという。日本海側の小浜から<九里半街道>を歩き、琵琶湖にある今津から丸子船という舟運を利用して大津に至り、陸路逢坂山を越え、京に入ったルートであった。

 

f:id:shiganosato-goto:20191126131427j:plain

  琵琶湖博物館に展示されている丸子船のレプリカ

特に、国道303号線(九里半街道)沿いにある道の駅<熊川>の裏に延びる、宿場としての熊川宿の景観は、当時の賑わいを見る思いである。宿場・熊川宿をのんびりと散策することをお勧めしたい。
このルートは陸路距離が最短で、先ほども述べたが今津港からの丸子船を利用し大津港に至る労力が少なくて済み、老若男女はもちろん、商業ルートとしても流通が盛んであった。

f:id:shiganosato-goto:20191126131833j:plain

       鯖街道の宿場・熊川宿の景観

また、わが家の裏、比良山系の西側には現在の鯖街道としてにぎわう若狭街道国道367号線)が朽木集落を中心に南北に走っており、多くの観光客を楽しませている。

西の鯖街道と呼ばれるもう一本の大動脈が、高浜より周山街道国道162号線)をへて京に至っている。 この周山街道は、わがハーレダビットソンと共に幾度か走ったツーリング街道でもある。
美山のかやぶきの里が懐かしい。 いつかまた歩いてみたい。

 

 

鯖街道<針畑峠越えルート>案内

まず、<針畑峠越えー鯖街道>の全ルートをA)~G)の7エリア区分に分けてルート案内をすることにする。
ここで使用する地図は不鮮明なため、各自<地理院地図>をPC画面に表示したうえで、ルート案内にしたがって<東の鯖街道>を研究していただくことをお勧めする。


鯖街道―針畑越え(根来坂)ルート地図 エリア区分>

A)<鯖街道起点/小浜市泉商店街➡根来坂峠登山口>舗装道ルート
B)<根来坂峠登山口➡小入谷バス停>登山ルート
C)<小入谷バス停➡久多の里>舗装道ルート
D)<久多の里➡二ノ谷管理舎>登山ルート
E)<二ノ谷管理舎➡大見集落分岐>舗装道ルート
F)<大見集落分岐➡花脊峠>登山ルート
G)<花脊峠出町柳・升形商店街>起点ゴール・舗装道ルート

―――――黒点線 舗装道ルート
―――――赤点線 登山道ルート

f:id:shiganosato-goto:20191126132712j:plain

A) 起点スタート<小浜市泉商店街 ➡ 根来坂峠登山口>ルート案内
  
この間のルートA)は国道・県道の舗装道を歩く。

林道や登山道はなく、歩行難易度ゼロといっていい鯖街道である。
ただ車に注意し、各分岐での正しい道選びさえ正しければ目的地の<根来坂峠登山口>に到着する。
では地理院地図と写真を見ながら<東の鯖街道>を歩き始めることにする。

f:id:shiganosato-goto:20191126133328j:plain

 

起点スタート<小浜市泉商店街 ➡ 根来坂峠登山口>ルート解説

鯖街道>起点・泉商店街をスタートする

f:id:shiganosato-goto:20191126134516j:plain f:id:shiganosato-goto:20191126110151j:plain

鯖街道起点 小浜いづみ商店街をスタート  《写真同行の亡き仲間と共に》

 

       f:id:shiganosato-goto:20191126110348j:plain

          ②<さば街道起点>プレートを後にする

 

f:id:shiganosato-goto:20191126135149j:plain f:id:shiganosato-goto:20191126135352j:plain

② <さば街道起点>いづみ商店街に今なお残る鮮魚店「加福」        

③<鯖缶>を並べるお店も

 

f:id:shiganosato-goto:20191126135742j:plain f:id:shiganosato-goto:20191126135951j:plain

③  お店に吊るされた鰯・烏賊・甘鯛の一夜干し   ③いづみ商店街の紹介

 

<いづみ商店街> 
「一塩して、若狭から運ばれた鯖(サバ)が京に着く頃には、ちょうどよい塩加減になったといわれ、京都の食文化の中に今も若狭の魚がいきています。この地は『鯖街道の起点』」として知られています。」

 

f:id:shiganosato-goto:20191126140421j:plain f:id:shiganosato-goto:20191126140655j:plain

④ いづみ町商店街前に沿って立ち並ぶ商人街   ⑤ 最初の信号を左折<住吉交差点>

 

f:id:shiganosato-goto:20191126141048j:plain f:id:shiganosato-goto:20191126141315j:plain

 ⑥陸橋前の信号を右折<神田交差点>       ⑦最初の交差点左折 

 

f:id:shiganosato-goto:20191126141630j:plain

 ⑧蓮如上人建立の立光寺にて偈に学ぶ(⑦を左折すぐ、左側に建つ

 

f:id:shiganosato-goto:20191126142136j:plain  f:id:shiganosato-goto:20191126142327j:plain

 ⑨JR小浜線踏切を渡る     ⑩国道27号線を横断(角にコンビニ)

 

f:id:shiganosato-goto:20191126143328j:plain f:id:shiganosato-goto:20191126143551j:plain

  ⑪国道の裏道を道なりに進む       ⑫カラフルなお地蔵さんがお見送り

 

f:id:shiganosato-goto:20191126143955j:plain f:id:shiganosato-goto:20191126144306j:plain

 ⑬国道27に架かる南川<湯岡橋>を渡る   ⑭暑い<舞鶴若狭自動車道>橋下で休憩

 

f:id:shiganosato-goto:20191126144647j:plain f:id:shiganosato-goto:20191126144939j:plain

    ⑮R27<北国街道>より旧鯖街道右に入る    ⑯ゆるやかな検見坂を越える

 

f:id:shiganosato-goto:20191126145330j:plain f:id:shiganosato-goto:20191126145612j:plain

          ⑰<遠敷昔絵図>看板を右折・県道35に入る

 

f:id:shiganosato-goto:20191126153445j:plain f:id:shiganosato-goto:20191126153311j:plain

⑱若狭姫神社に参って旅の無事を祈る    ⑲日本遺産<鯖街道―根来坂越え>歓迎幕

 

f:id:shiganosato-goto:20191126154008j:plain f:id:shiganosato-goto:20191126154233j:plain

      ⑳若狭彦神社を経て        ㉑お水送りの神宮寺山門に至る

 

f:id:shiganosato-goto:20191126154750j:plain f:id:shiganosato-goto:20191126155034j:plain

   ㉒お水送りの<鵜の瀬>  資料館にはWCもあり、名水百選の水も豊富である

 

<鵜の瀬> 「お水送り」神事の日、夕闇迫る頃になると、神宮寺の大護摩から松明にもらい受けられた火が、ここ上流の鵜の瀬まで松明行列として続くのである。遠敷川の河原で大護摩が焚かれ、神宮寺住職が川に御香水を注ぎ込み、東大寺二月堂のお水取りの神事へと引き継がれていく。

 

f:id:shiganosato-goto:20191126155441j:plain f:id:shiganosato-goto:20191126155654j:plain

鯖街道は遠敷川に沿って南下する(下根来) ㉔<谷口地蔵尊>の声援を受け上根来へ

 

f:id:shiganosato-goto:20191126160210j:plain f:id:shiganosato-goto:20191126160344j:plain

㉕遠敷川は美しい渓谷に変わってくる     ㉖中の畑集落を守る<中の畑地蔵尊

 

f:id:shiganosato-goto:20191126160936j:plain f:id:shiganosato-goto:20191126161035j:plain

㉗<中の畑集落>を通過          ㉘上根来集落の入口に建つ標識<鯖街道

 

f:id:shiganosato-goto:20191126161908j:plain f:id:shiganosato-goto:20191126162011j:plain

 ㉙上根来集落を守るお地蔵さんたち   ㉚上根来を経て<根来坂登山口>に向かう 

 

f:id:shiganosato-goto:20191126162315j:plain f:id:shiganosato-goto:20191126162430j:plain

<根来坂登山口> 林道右手より登山道に入る  ㉛<根来坂峠/針畑峠>に向かう

<根来坂登山口> 
「日本遺産である鯖街道は、奈良時代以来の古道であり、根来坂峠(針畑峠)までに海と都をつなぐ若狭の往来文化遺産群として<ゴザ岩>や<池の地蔵>などの史跡が残っている。
起点である若狭小浜・いづみ商店街から京・桝形商店街へ向かう最短の道であり、最古の道であることで知られている。」


<針畑越えー鯖街道は三峠の登山道越えとなる>

鯖街道・針畑越えルート>は、全長76㎞のうち、3分の2にあたる57㎞が国・県道の舗装道であり、ルート上の歩行踏破に問題はないといえる。
登山道と林道からなる峠越えの最初の登山ルート・B)<根来坂峠=針畑越え峠ルート>を次に案内する。

f:id:shiganosato-goto:20191126163710j:plain

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

B) <根来坂峠=針畑越え峠> (標高833m)ルート案内

 

このルートは<東の鯖街道>の中でも一番山歩きを楽しめるコースである。今回も山中の暗闇のなか、鹿の遠吠え(仲間との交信)を聴きながら露営を楽しんだ。

また、2日目このルート上でリュックを滑落紛失するという経験することとなった。

 

f:id:shiganosato-goto:20191126164820j:plain

 

 

<根来坂峠=針畑越え峠>(標高833m)ルート解説

 

f:id:shiganosato-goto:20191126173913j:plain

                    鯖街道起点看板> ➡<根来坂峠>➡<小入谷>ルート地図 

      赤線ー根来坂峠(針畑峠)ルート /  黒線ー林道  /  黄線ー登山道

 

f:id:shiganosato-goto:20191126162315j:plain f:id:shiganosato-goto:20191126195655j:plain

①根来坂<鯖街道>登山口より峠へ向かう       ② 根来坂峠へのルート風景

 

f:id:shiganosato-goto:20191126200624j:plain f:id:shiganosato-goto:20191126200831j:plain

         ② 根来坂を重いリュックを担いで上って行く

 

f:id:shiganosato-goto:20191126201318j:plain f:id:shiganosato-goto:20191126201421j:plain

        ③ 根来坂登山道より南方(八ケ峰)方面の雲海を楽しむ

 


 △1日目露営地  ピーク567付近で露営

針畑越え峠の手前、地図にあるピーク567付近の雑木林で簡易テント(ツエルト)を張って、露営することにした。

f:id:shiganosato-goto:20191126203646j:plain f:id:shiganosato-goto:20191126203747j:plain

④ ピーク567付近のブナ林で1日目の露営  ⑤ アルミフイルム製超軽量ツエルト150g

 

f:id:shiganosato-goto:20191126204312j:plain f:id:shiganosato-goto:20191126204426j:plain

      翌朝、リュックとパックした携行品一切を滑落で失うことになる

 

<2019年9月1日 2日目を迎えた>

 

f:id:shiganosato-goto:20191126215200j:plain

早朝4時30分起床し、暗闇の中で撤収作業を終え、朝日を待たずに根来坂峠/針畑峠に

向けて出発した。

 

f:id:shiganosato-goto:20191126220135j:plain f:id:shiganosato-goto:20191126220442j:plain

    東の空が明るくなってきた       朝が明けきらないうちに林道に出る

 

f:id:shiganosato-goto:20191126220903j:plain f:id:shiganosato-goto:20191126221259j:plain

再度<鯖街道>の旧道に入る       旧道(登山道)は今なお暗い

 

f:id:shiganosato-goto:20191126221809j:plain f:id:shiganosato-goto:20191126222048j:plain

  <池の地蔵>と<古井戸>を過ぎると、旧街道は不鮮明になってきた

 

f:id:shiganosato-goto:20191126224411j:plain f:id:shiganosato-goto:20191126224657j:plain

   <根来坂峠 833m>に到着       峠の地蔵堂は台風で崩壊

 

峠は<高島トレイル>との交差点でもある。

峠にあった経堂は先年の台風で壊滅、針畑地蔵尊は風雨に晒されていた。

一日も早い再建と安置を望みたい。

 峠での一服をすませ、小入谷へ下山開始。
しばらくするとルート上にブナの大木が倒れ、登山道をふさいでいる現場に出くわした。
登山中によく出くわす障害物であり、いつもの通りリュックをおろし、枝の隙間からリュックを倒木の向こう側の道に落とした。その瞬間、谷間に転がり落ちていくリュックの音が耳に響き、一瞬にして谷間に消え、静寂が戻った。

 

<リュック滑落・紛失>

リュックが消えたという現実にも、意外と落ち着いて行動をとっていたことを覚えている。
谷への途中で木に引っかかっているかもしれないと、崖を下りてリュックを探してみたが発見できず、これ以上の探索は身に危険をおよぼすと判断し、もとの登山道に戻り下山を決断した。
下山中、まず小入谷バス停より高島市コミュニティバスにて帰宅し、再度準備し、縦走を続けることにしたのである。
食料・水ほか一切を失ったので、下山中の滑落や遭難、道迷いをふせぐため慎重の上に慎重を期して行動した。
途中、岩の窪みに溜まった雨水の美味しかったこと、天の恵みに感謝したものである。

 

f:id:shiganosato-goto:20191127110631j:plain f:id:shiganosato-goto:20191126230352j:plain

百里ケ岳手前の針畑谷に消えたリュックを探索後、登山道に這い戻って安堵する

 

f:id:shiganosato-goto:20191127111842j:plain f:id:shiganosato-goto:20191127112217j:plain

⑧ リュック滑落現場より林道に出る    ⑧ 林道に出ると焼尾地蔵尊に迎えられる

 

f:id:shiganosato-goto:20191127112727j:plain 

⑩ 林道より焼尾地蔵尊先登山道左へ下り<小入谷>に向かう

 

f:id:shiganosato-goto:20191127113032j:plain f:id:shiganosato-goto:20191127113208j:plain

⑩小入谷下山路        ⑩飲み水一切を滑落させ、窪みにたまった雨水を飲む

 

f:id:shiganosato-goto:20191127122802j:plain f:id:shiganosato-goto:20191127124049j:plain

⑪小入谷登山口に下りてくる         ⑫針畑川にかかる橋が崩壊

 

f:id:shiganosato-goto:20191127124423j:plain f:id:shiganosato-goto:20191127124805j:plain

⑫針畑川上流方面を望む(針畑谷入口)       ⑫針畑川下流方面を望む

 

f:id:shiganosato-goto:20191127125102j:plain f:id:shiganosato-goto:20191127125618j:plain

⑫針畑川の支流を渡ると、小入谷集落に入って行く

 

f:id:shiganosato-goto:20191127125908j:plain f:id:shiganosato-goto:20191127130221j:plain

  ⑬ダルマサンガ/朽木學道舎     ⑭高島市営(コミュニティ)バス<小入谷>バス停

 

根来坂付近で倒木迂回中に小入谷へリュックを滑落させ、紛失した。
携行品再パックのため一時帰宅することにする。
<小入谷バス停>より、高島市コミュニティバスで朽木、安曇川経由し一時帰宅する。
翌朝、同じルートで新しい携行品をもって<小入谷バス停>に戻り、2日目のルートを再スタートさせた。

 

<参考:「リュック滑落に関する事故報告書」>

<リュック滑落に関する事故報告書及び遺失届>を警察に提出し、小入谷(渓谷)でのリュック発見時の遺体捜索への未然防止を願って報告した。 参考までに<事故報告書/遺失届>をサンプルとして取り上げておくことにする。
この場合、県警への電話による口頭報告と、居住先の駐在所に対して書類による届を提出した。

 

f:id:shiganosato-goto:20191127131033j:plain

 次回は<小入谷➡久多の里/オグロ坂登山口>ルートを紹介したい。

 

 

につづく

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   

 

 

 

 

 

 


 
    

 

 

 

 

 

 

 

        

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鯖街道<針畑越えルート> 縦走日記①

2019『星の巡礼 鯖街道踏破』

鯖街道 針畑越えルート縦走日記―
同志社ローバースカウト仲間の追悼縦走>

 

<針畑峠越えー鯖街道>を歩く

鯖街道は、日本海側の若狭の小浜や高浜より都があった京都へ上るいくつかの道をいう。
特に、若狭街道は険しい山や峠が少なく、老若男女が歩きやすい街道であり、宿も整っていた。現在でも、国道27・33・367が走り、若狭と京都を結ぶ幹線道路の一つとして利用されている。
今回は、鯖街道のうち、険しい峠をいくつか越えるが、距離や時間にして最短コースである「針畑峠越え鯖街道」を縦走してみた。
「針畑峠越え鯖街道」は、小浜をスタートし、丹後街道との分岐である遠敷(おにゅう)の集落から、直線的に真南に京都へ向かって下る。
鯖街道イラストマップ>の緑のルートが、今回歩いた「針畑峠越え鯖街道・針畑峠越えルート」である。
<針畑峠越え鯖街道>というロングトレイル縦走コースは、距離にして76㎞、老人の歩みで3泊4日の踏破であった。
まず、行程表から<針畑峠越え鯖街道ルート>を紹介しておきたい。

f:id:shiganosato-goto:20191124201728j:plain f:id:shiganosato-goto:20191124201907j:plain

<SABAKAIDO 日本遺産>     緑色のルートが<鯖街道ー針畑峠越え>

 

鯖街道・針畑峠越えルート断面図―高低表>

<針畑峠越え鯖街道ルート>は、小浜市いづみ町商店街を出発し、北国街道を別れ、針畑越え峠を経て、ネゴロ坂峠につづく八丁平を歩き、花脊峠から、鞍馬街道を南下し、出町柳近くの升形商店街に至るルート76kmの行程である。
この<鯖街道・針畑越え峠ルート>は、標高800m級の三峠を越えなければならないが、距離的にはいくつかある鯖街道のうち陸路最短(76km)のルートである。

このブログでは、三峠の登山道である鯖街道歩きを中心に案内している。
登山道以外の国道・県道と並走する鯖街道は<鯖街道ガイドマップ>(若狭おばま観光協会発行)を参考にさせていただいた。

① 針畑越え峠(根来坂峠・標高833m) ― 高島トレイルとの交差地点
② オグロ坂峠(標高869m) ― 坊村への分岐地点
花脊峠(標高804m) ― 国道477<広河原―百井>との交差地点

 

             <鯖街道ー針畑峠越え>ルート縦走断面図>

f:id:shiganosato-goto:20191124203219j:plain

 

            鯖街道―針畑峠越えルート行程表>

f:id:shiganosato-goto:20191124202743j:plain

 

<行程表の読み方>
上記行程表は、ボーイスカウト野帳記入方式を基本に作成した。
<スタート地点>をベースとして時系列に、目的地に向かって進みながら記入している。
ここ針畑峠越え鯖街道では、北端の福井若狭・小浜を南に縦走し、南端の京都・出町柳近くにある<桝形商店街>に向かって記帳した。
行程表では、ボトム(底辺)からアップ(上辺)に向かって記入しているので、ここでは北から南に向かって逆行することになる。
スカウト式野帳の特徴は、進行方向にむかって歩きながら記入することにより、左右の対象物や目標物を正確に明記することができ、後日の追跡が容易である。
今回のように南方向への縦走を野帳に記入する場合、東西が逆になるので注意が必要である。

鯖街道・針畑越峠ルート里程表>

往時の距離は、1里=約4㎞で表しており、《京は遠ても十八里》と言われていた。
現在でいう、小浜の泉商店街より、京の升形商店街までの鯖街道は、当時、18里即ち約72㎞であったことがわかる。

今回の全行程76kmの内、約57㎞が国道や県道の舗装道路であり、そのほとんどを本数は少ないが路線バスが走る。
道路沿いには、宿や休憩所、公衆便所もあり、老体のエスケープ・ルートとしては安心安全のロングトレイル(縦走路)でもある.

f:id:shiganosato-goto:20191124232154j:plain

f:id:shiganosato-goto:20191124233830j:plain

f:id:shiganosato-goto:20191124234202j:plain


鯖街道―針畑峠越え―ルート>での歩きスタイル

縦走スタイルは、登山行と同じくテント(ツエルト)をかつぎ、体力に余力のあるうちに設営して、夜を過ごした。
午前4時30分起床、パッキング、朝食を済ませ、まだ暗いうちに露営地を出発、午後3時ごろには目的地に到着し、設営後、夕食をすませ寝袋に潜りこみ、十分な睡眠をとって疲れをとることを心掛けた。

今回の装備についても述べておきたい。
登山道は全行程(76㎞)の1/4(19㎞)に過ぎず、あと57㎞は舗装道を歩くことになるのでハイキングシューズ(軽登山靴)はじめ、軽装備に徹した。

食料品は、通常登山に比べ温食に配慮し、ガスバーナーやコッフェルを持参した。 
また非常食等もコンビニや商店・飲食店などルート上での調達が可能なので最小限にとどめることができた。
重量的に問題となる飲料水も、登山道での湧水・流水・谷水等の確保も容易であり、登山道以外の県道・国道でも水道栓・川水に恵まれた。行動用ボトル0.7Lと緊急予備用タンク1Lの重量1.7kgの水を補充しながら踏破することができた。

全行程を、総重量11.8Kgを背負っての縦走となったが、高齢を考慮しての限度ではなかったかと思う。
もちろん、日毎に食料は消費されていくので、最終日には7Kg近くに落ち着いた。
携行リストを参考までに書き記しておきたい。

 

f:id:shiganosato-goto:20191125213528j:plain

これらの携行品の入ったリュックを2日目の針畑峠越えで谷に落下させ紛失することになる。
一旦帰宅し、再パック後、引き続き鯖街道を縦走することになった。

 

f:id:shiganosato-goto:20191124235934j:plain f:id:shiganosato-goto:20191125000140j:plain

             携行した主要食料と水

 

<生活の道>としての鯖街道

今回もまた、わたしの中での<星の巡礼路>の一つである<鯖街道>を歩けることに感謝するものである。
宇宙の中の小さな一つの命が、大きな夢と希望をもって、与えられた使命を顧みる時間と道を歩んでいることの喜びをかみしめられるからである。
いまここ鯖街道にあるすべての命と共鳴しあえるおのれの命が存在することの偶然性に大きな驚きと、いや我を中心にして動く時の流れにあって、ここ鯖街道という一筋の道を歩んでいること自体に驚嘆するのである。

道中、出会った八丁平に群生するトリカブトの花との歓喜の交歓を忘れることができない。
当時の鯖を運んだ行商飛脚は、背追っ子に漢方薬の素となるトリカブトを摘み取って納めたことであろうか。
これまた生活の糧・知恵であったかもしれないと想像するだけで楽しくなる。

 

f:id:shiganosato-goto:20191125221450j:plain

         トリカブトの群生になごむ ―フナ峠付近にてー

 

針畑峠越えの<鯖街道>もまた、多くの庶民の生活を支えた<生活の道>でもあった。
その生活の糧を支えた、一本の道にも汗の臭いがただよい、一服したであろう石が私にもお休みあれと呼びかけてくる。
当時は、一昼夜で新鮮な鯖を18里、約72㎞離れた京の都に届けるために夜も眠らず踏破し続け、星空を眺めてこの世の美しさに感嘆したことであろう。
いまこの道を4日もかけて、時代を逆行するように一歩一歩を踏みしめ、かっての生活の道を踏みしめているのである。
ブナの木陰で木漏れ日を浴びながら、背中に回した風呂敷から女房の作ってくれたオニギリを頬はっている姿や、竹筒に入れたまだぬくもりが残っている番茶をすすっている姿が見えてくるようである。

鵜瀬のせせらぎを愛でながら、ガスバーナーでお湯を沸かしインスタントラーメンを口に運び、湧水を口にするとき、鯖街道の風景に飛び込んでいる現実に、当時の行商飛脚や旅人の姿を己に重ねるのである。

一昼夜の行商飛脚便であろうと、命を懸けての難儀な道であったことは、道中にたたずむ旅の安全・安寧を祈る地蔵菩薩のお顔が物語っているようである。
街道を往来する行商飛脚や旅人はもちろん、現代のハイカーもまた、今日一日の旅の安全を願って地蔵尊に手を合わせ、拝礼するのである。
道中の安全を見続けてくれた地蔵尊を紹介しておきたい。

 

f:id:shiganosato-goto:20191125222800j:plain f:id:shiganosato-goto:20191125223109j:plain

台風で倒壊した<針畑峠地蔵尊>           焼尾地蔵尊    

 

f:id:shiganosato-goto:20191125223833j:plain f:id:shiganosato-goto:20191125224152j:plain

      谷口地蔵尊               中の畑地蔵尊

 

f:id:shiganosato-goto:20191125224608j:plain f:id:shiganosato-goto:20191125224840j:plain

    オグロ地蔵尊(峠南側)            尾越地蔵尊

 

f:id:shiganosato-goto:20191125225513j:plain f:id:shiganosato-goto:20191125230128j:plain

        大見地蔵尊             大見尾根地蔵尊

 

亡き友との同行三人

今回は、亡きローバースカウトの二人の友・桂茂樹君と田中祥介君との写真を携え、日本海若狭・小浜より陸路、針畑の峠を越え<鯖街道>を都のあった京まで歩くのである。
この鯖街道縦走中(出発した翌日9月1日)に、桂茂樹君を偲ぶ会がもたれ、多くの同志仲間が京都平安ホテルに集まり、孤高を愛した同君を賑やかに見送ったという報を帰宅してからいただいた。
出発前に偲ぶ会幹事に届けた短歌を載せて、同君への哀悼の言葉としたい。


      孤独を愛し、孤独に生きた桂茂樹君を偲んで鯖街道縦走を共にした

 

         f:id:shiganosato-goto:20191126104317j:plain

            鯖街道縦走に写真同行の亡き桂茂樹君
             <2011/5 中山道踏破隊到着式で>

 

        《 旅路終え 遥けき天へ 往く君の
             残せし陰に かおり遺すや 》 
           
         ―たびじおえ はるけきてんへ ゆくきみの 

                 のこせしがげに かおりのこすや―

 

       《 永遠の スカウト誓い なりし君
              溢れし命 喜び満つらん 》
       
         ―とこしえの すかうとちかい なりしきみ 

                あふれしいのち よろこびみつらん―

 

 

また7年前、同志社ローバースカウト創立50年を記念して共に歩いた<中山道てくてくラリー>の相棒・喜多さんこと田中祥介君の一周忌がやってくる。今回も彼の写真を携えて一緒に歩かせてもらった。

 

           同志社ローバー田中祥介君一周忌を迎えて
      豪放磊落にして繊細緻密な亡き友を偲びながら鯖街道縦走に挑んだ

 

         f:id:shiganosato-goto:20191126105240j:plain

                                         鯖街道縦走に写真同行の亡き田中祥介君
               <2011/5 中山道踏破隊到着式で>


        《 君背負い 越えし峠や 鯖街道 
                                            見果てぬ君の 夢を求めて 》
            
                                ―きみせおい こえしとうげや さばかいど 

                                                         みはてぬきみの ゆめをもとめてー

 

                       《 ふるさとの 田原に眠る 君なれど 
                                           日々忙しや 天にありても 》

                                -ふるさとの たはらにねむる きみなれど 

                                                           ひびいそがしや てんにありともー

 

f:id:shiganosato-goto:20191126110151j:plain f:id:shiganosato-goto:20191126110348j:plain

           鯖街道起点・小浜いづみ商店街出発にあたって、両君と記念撮影

 

f:id:shiganosato-goto:20191126110820j:plain f:id:shiganosato-goto:20191126111103j:plain

                     鯖街道終点・出町柳升形商店街到着にあたって 両君と共に

 

鯖街道起点である小浜・泉商店街をスタートし、北国街道を進むと、JR小浜線の踏切を渡る手前に蓮如上人建立の立光寺がある。

山門横に掲げられている偈に次のように書かれていた。

      「亡き人のため」という思いは、

      「私がいかに生きるか」という問いに轉換される 


この鯖街道歩きのテーマである亡き友二人との同行三人を考えさせられる偈である。

 

             f:id:shiganosato-goto:20191126111513j:plain

                      蓮如上人建立の立光寺 <山門の偈>に学習する

 

 

次回は、<小浜・いづみ商店街 ➡ 根来坂登山口>ルートを案内したい。

 

 

 

 につづく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブログ移行通知

ブログ移行完了通知     
 
2019年12月のYahoo Blog の閉鎖終了に伴い、2019年9月9日に Hatena Blogに移行完了
いたしました。

ライフワークである『星の巡礼』を、徒歩・自転車・オートバイ・車・バス・船等によって、
巡礼地探訪・登山・ロングトレイル縦走・船旅・露営・サイクリング・カヤッキングや、
スケッチ・詩・俳句・短歌・漢詩等で続けていきたいと思っています。

引き続きフォローいただければ幸いです。  

感謝  shiganosato-goto

イメージ 1
     星の巡礼・ニュージランド縦断自転車旅行 キーサミットの峰々    by Sanehisa Goto