皆子山<京都北山>登山考―報告書2/反省点
0:40pm 巨大な栃の木の樹下で昼食とする (昼食:インスタントカレーライス 420Kcal>
0:55pm ようやくツボクリ谷本流(右)と支流(左)の谷分岐に到達 7626歩
左右の谷沢に入り込まないこと、ルート目印に従うこと <登り最終沢水補給地点>
1:28pm 谷から沢水が消える、谷そのものがルートとなる
1:45pm 谷を左に離れ胸突き八丁の急登 <落葉多くルート不明確、目印少なく不安>
2:05pm 稜線にでて、左へ進む <直登に両足太もも悲鳴、痙攣を起こす> 7903歩
『レスキューポイント皆子2』
3:45pm スギ林急下り、谷沢にでて、何度も渡渉を繰り返し、半壊山小屋にでる 10727歩
<暗さが増してきた、不安がよぎる、ルートサインの視認、サングラス外す>
3:54pm 『KITWWワンゲル小屋』への分岐標識 <飛び石伝いに渡渉-要注意> 11050歩
4:15pm 『寺谷登山口』下山、百井川に架る丸太橋あり、整備された林道に出る 11553歩
4:43pm 『京都バス平』バス停にゴール 14667歩
■皆子山(京都北山)トレッキングにおける反省点とルートの特殊性
1)ヘッドライト・ラジオ・BACKTRACK・携帯電話・カメラ等の電源電池の作動確認
<今回の失敗:ヘッドライトのスイッチ破損により、ビバーグを断念-遭難に対応しえず>
2)ガイドマップ上の所要時間と自己所要時間のギャップの認識
<従来の自己所要時間=ガイド時間x 1.5倍だったが、70才台は約2倍が必要なようだ>
<ガイドブック-4 1/2 H 今回の所要時間-8 H =約2倍>
3)食糧の置き忘れ < 従来、休憩後必ず忘れ物チェックをするのだが、糒(ほしいい・
味付け乾米)2食分とチョコレート1袋を休憩時置き忘れてしまった-ボケは危険だ>
4)渡渉多く転倒危険大 <崩落個所多く、滑落の危険度が高い。特に沢の渡渉には滑りによる転倒に注 意・ヘルメットが必要、ストックはバランスをとるのに必携、今回はタオルを 登山靴に結索>
5)直登多く両脚太もも内側の痙攣・こむら返りによる歩行困難・激痛 <登山前の歩行訓練の不足が原 因、土手の斜め歩きを実行したい>
6)午後3時過ぎの『寺谷ルート』は薄暗くなり、サインの見落としや渡渉の困難をともなう
8)ルート上のサイン(赤色テープ)が少ない <補完として〇印ペンキサインが必要>
9)「くの字橋」の流失のように目印となる建造物そのものが無くなっている個所もある
10) 水場は豊富なルートである <沢水が枯れるまでにボトルを満たしておきたい>
11) 迷い場所が多い <意識して現場と地図のダブルチェック、標識・サインの確認後前進>
12) 雨後の水量増が予想される <登山はもちろん沢歩きさえも中断延期すべき-流岩石・流木あり>
13) 単独行としては中級経験者以上のルートといえる。 <グループ行ではルート熟知の指導者必要>
14) このルートでは、暗くなれば(季節により異なるがサインの視認できない状態)行動をひかえ、
ビバーグ(露営)を勧める <夜間行動からくる滑落・転倒・入水・道迷い・遭難ほ かを防止>
■皆子山登山考 総論
<推奨理由>
1. 谷・沢のぼりに難易および距離の長短があること
2.今回のルートAは、上りの谷・沢が長く、支流の多いことから迷い込みの頻度が増すといえる。
一方、ルートBは下り谷・沢が短く、自然と本流を下ることとなり支流への迷い込みを防げる。
ただし、下り谷沢の目印サイン(ほとんど上り誘導サインとなるので)の確認は困難である。
皆子山<京都北山>ルート写真1
につづく