2017『星の巡礼・ 比叡比良全山大縦走 』 2
『星の巡礼・比叡比良全山大縦走ルート案内』 ②
― 3泊4日老人てくてくトレッキング―
<比叡比良山系大縦走ルート上の給水ポイント>
比叡比良山系大縦走では、水の確保が最重要である。
今回は、次の4カ所で給水・補水した。
1.叡山・山王院堂横のご接待流水、ほか多数
スタート時点での給水を終えているので問題はないが、途中越え給水ポイントまでを考えると補水しておきたい
2.途中越え麓・還来神社横公衆トイレ(水道水)
公衆トイレの水道水を拝借することになるが、大縦走中の一番消毒された水でもある。水道水使用に当たっては、大切に扱い感謝したい。
3.打見山・天命水
水枯れを見たことがない不思議な水場であり、清浄を感じる。また力が与えられるような気がする。
古くからの道はびわ湖バレー・スカイウオークなどの施設のためロープで立ち入り禁止となっている。出入口はロープウエー山頂駅の南側のテラス横の鉄柵扉を開閉して下っていける。現在、なぜか「天命水」の水場はロープが張られているので注意願いたい。
数年前まで、天命水の源泉が打見山のロープウエー山頂駅の出入口、向かって左側にあった。現在、水枯れし、給水することができないのは残念である。いつの日か、清らかな天命水の源泉が湧き出ることを祈っているひとりである。
4.中峠から発するヨキトウゲ谷
峠より、比良縦走ルートを少し西側に下るだけで最高の給水ポイントに出会える。
忘れず給水したい。
1回目給水 : 山王院堂横のご接待流水にて
2回目水道水給水 :
国道477号線の途中越え麓にある還来橋を渡った左側 ・ 還来神社横手洗い所にて
3回目給水
打見山・天命水にて (びわ湖バレー山頂駅南側テラス横鉄扉より下る)
4回目給水
金糞峠西下るすぐの沢水 又は 中峠から発するヨキトウゲ谷の沢水(ルート最終)
このほかに次の比良縦走緊急給水ポイントをあげておくので、探索してみていただきたい。
①比良岳・レスキューポイント縦走#19手前付近の沢水
②滝谷ケ頭手前のポポフダ峠の左手(尾根西側)の沢水
①木戸峠より比良岳に近づくと沢のせせらぎが聞こえてくる (未確認)
②滝谷ケ頭手前のポポフダ峠の左手(尾根西側)の沢水 (未確認)
「比良山系の給水ポイントは、比良縦走尾根西側の沢に集中している」ことを覚えておきたい。
あえて比良縦走東側の緊急給水ポイントをあげるとしたら、
1.荒川峠を東へ約15分下った左(北)側に水場がある
荒川峠を東に下った水場 (2016/6/28撮影)
2.金糞峠を東へ下り青ガレ付近(正面谷)までいけば立派な沢が流れている(難点35分かかる)
金糞峠東下る青ガレ付近の水場(2016/6/23撮影)
<比叡比良山系 9月のツエルトにおける寒さ考察>
今回の比叡比良縦走の季節は9月後半<2017/09/19~22>である。
以外にも、老体に寒さ忍び寄るツエルトの夜となった。
体力に配慮して携帯品の重量を極力抑えるしかなかったので、寒さに耐えなければならなかった。
やはり、1000m級での露営である。
比良山系を侮ることはできない。
食糧と飲料水の携行は、削ることができない。
どうしても、衣服や宿泊・設営関係品の切り捨てに手を染めることになる。
1000m級の比良山系での露営をイメージして携行品を絞った。
9月といえども深夜寒さに震えた。
夜間の寒さには、重ね着で対処することにしていた。
予備Tシャツ、行動Tシャツの裏返し、ロングスリーブシャツ、ウルトラライトシェルジャケット、
の寝袋カバーにもぐり込む。
ツエルトによって朝露、風雨、獣の目をさけ、床には厚目のナイロンシートを敷き、その上にNASA耐寒シート、そしてエアーマットを置いた。
超軽量ツエルトはゴアテックスではない。
入口を解放しておかなければ、呼吸による水滴が住空間を悪くする。
冷たい外気は、体温を奪い、ツエルトを自由に吹きぬけていくことになる。
これこそ露営(ツエルト寐)の醍醐味でもあるのだが・・・朝方、寒さに震えたことは確かである。
ツエルトは風雨に弱い。あくまで非常用であることを自覚しておくべきである。
一人用テント1400gに対し、ツエルトは165gという軽量であることに魅力があるが、残念ながら
強度はない。
体力があれば一人用テントを携行し、快適なテント生活をおくり、寒さに怯えず安眠をむさぼりた
かった。
しかしツエルトの良さは充分に味わった。
解放感あふれるツエルトからは、遠くに揺れている大津市の夜景を楽しんだり、蟻の襲撃を受けたり、真近に鹿の訪問をうけたり、夜空の星たちと語らったり、獣の遠吠えに唱和したりと露営の魅力を充分楽しむことができた。
<比良登山ルート情報>
◎ 打見山―クロトノハゲ-木戸峠ルートは崩落のため立入禁止である。 ジャイアント・コースを下ることになる。2017/09/20現在)
◎ 蛇谷ケ峰―いきものふれあいの里―X―朽木温泉ルート(2017/09/22現在)
「この先、カツラの谷へ下るルートは、いきものふれあいの里跡地の手前で登山道が崩落して
通行できません。このルートを下る場合は柏(かせ)集落まで直進してください」の標識に従う。
すなわち朽木温泉「てんくう」に抜けることができない。
金比羅峠工事中により通行止(2017/9/20現在)
クロトノハゲー木戸峠崩落立入禁止(2017/9/20現在)
蛇谷ケ峰―いきものふれあいの里―X―朽木温泉ルート (2017/09/22現在)
『星の巡礼・比叡比良全山大縦走ルート案内』 ③
― 3泊4日老人てくてくトレッキング―
<高齢に対する重量負担と軽減>
につづく