shiganosato-gotoの日記

星の巡礼者としてここ地球星での出会いを紹介しています。

2017『星の巡礼・ 比叡比良全山大縦走 』 2

2017『星の巡礼・ 比叡比良全山大縦走 』 2 

星の巡礼・比叡比良全山大縦走ルート案内』 ②
     ― 34日老人てくてくトレッキング―

                                                         
<比叡比良山系大縦走ルート上の給水ポイント>

 
比叡比良山系大縦走では、水の確保が最重要である。
 今回は、次の4カ所で給水・補水した。

1.叡山・山王院堂横のご接待流水、ほか多数
スタート時点での給水を終えているので問題はないが、途中越え給水ポイントまでを考えると補水しておきたい

2.途中越え麓・還来神社横公衆トイレ(水道水)
公衆トイレの水道水を拝借することになるが、大縦走中の一番消毒された水でもある。水道水使用に当たっては、大切に扱い感謝したい。

3.打見山・天命水
水枯れを見たことがない不思議な水場であり、清浄を感じる。また力が与えられるような気がする。
この水場は、比叡比良修験道の聖地でもある。付近に御堂があり「行満波切不動尊」が祀られている。
古くからの道はびわ湖バレー・スカイウオークなどの施設のためロープで立ち入り禁止となっている。出入口はロープウエー山頂駅の南側のテラス横の鉄柵扉を開閉して下っていける。現在、なぜか「天命水」の水場はロープが張られているので注意願いたい。
数年前まで、天命水の源泉が打見山のロープウエー山頂駅の出入口、向かって左側にあった。現在、水枯れし、給水することができないのは残念である。いつの日か、清らかな天命水の源泉が湧き出ることを祈っているひとりである。

4.中峠から発するヨキトウゲ谷
金糞峠を西へ下ると坊村・明王谷に流れ込む清流がいくつも集まっている。安曇川の支流の一つでもある。
峠より、比良縦走ルートを少し西側に下るだけで最高の給水ポイントに出会える。
忘れず給水したい。

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   1回目給水 :  山王院堂横のご接待流水にて

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2回目水道水給水    :     
国道477号線の途中越え麓にある還来橋を渡った左側 ・ 還来神社横手洗い所にて
 
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3回目給水 
打見山・天命水にて     (びわ湖バレー山頂駅南側テラス横鉄扉より下る)

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4回目給水 
金糞峠西下るすぐの沢水 又は 中峠から発するヨキトウゲ谷の沢水(ルート最終)


このほかに次の比良縦走緊急給水ポイントをあげておくので、探索してみていただきたい。
①比良岳・レスキューポイント縦走#19手前付近の沢水
②滝谷ケ頭手前のポポフダ峠の左手(尾根西側)の沢水
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①木戸峠より比良岳に近づくと沢のせせらぎが聞こえてくる (未確認)
 
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②滝谷ケ頭手前のポポフダ峠の左手(尾根西側)の沢水 (未確認)
 
「比良山系の給水ポイントは、比良縦走尾根西側の沢に集中している」ことを覚えておきたい。
 
 
あえて比良縦走東側の緊急給水ポイントをあげるとしたら、

 

荒川峠を東へ約15分下った左(北)側に水場がある
 
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 荒川峠を東に下った水場 (2016/6/28撮影)

2.金糞峠を東へ下り青ガレ付近(正面谷)までいけば立派な沢が流れている(難点35分かかる)

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金糞峠東下る青ガレ付近の水場(2016/6/23撮影)



<比叡比良山系 9月のツエルトにおける寒さ考察>


今回の比叡比良縦走の季節は9月後半<2017/09/19~22>である。
以外にも、老体に寒さ忍び寄るツエルトの夜となった。
体力に配慮して携帯品の重量を極力抑えるしかなかったので、寒さに耐えなければならなかった。
やはり、1000m級での露営である。
比良山系を侮ることはできない。


食糧と飲料水の携行は、削ることができない。
どうしても、衣服や宿泊・設営関係品の切り捨てに手を染めることになる。


1000m級の比良山系での露営をイメージして携行品を絞った。
9月といえども深夜寒さに震えた。
夜間の寒さには、重ね着で対処することにしていた。
予備Tシャツ、行動Tシャツの裏返し、ロングスリーブシャツ、ウルトラライトシェルジャケット、
ウインドショーツ、厚手タイツ、予備靴下、登山靴下、ニット帽、防虫ネットを着込んでゴアテックス
の寝袋カバーにもぐり込む。


ツエルトによって朝露、風雨、獣の目をさけ、床には厚目のナイロンシートを敷き、その上にNASA耐寒シート、そしてエアーマットを置いた。


超軽量ツエルトはゴアテックスではない。
入口を解放しておかなければ、呼吸による水滴が住空間を悪くする。
冷たい外気は、体温を奪い、ツエルトを自由に吹きぬけていくことになる。


これこそ露営(ツエルト寐)の醍醐味でもあるのだが・・・朝方、寒さに震えたことは確かである。


ツエルトは風雨に弱い。あくまで非常用であることを自覚しておくべきである。
一人用テント1400gに対し、ツエルトは165gという軽量であることに魅力があるが、残念ながら
強度はない。
体力があれば一人用テントを携行し、快適なテント生活をおくり、寒さに怯えず安眠をむさぼりた
かった。


しかしツエルトの良さは充分に味わった。
解放感あふれるツエルトからは、遠くに揺れている大津市の夜景を楽しんだり、蟻の襲撃を受けたり、真近に鹿の訪問をうけたり、夜空の星たちと語らったり、獣の遠吠えに唱和したりと露営の魅力を充分楽しむことができた。


 
<比良登山ルート情報>
 
◎ びわ湖バレ―麓駅―金比羅峠―蓬莱山ルート、およびJR蓬莱駅金比羅峠―蓬莱山ルートは工事中に付き通行止めである。>
 
◎ 打見山―クロトノハゲ-木戸峠ルートは崩落のため立入禁止である。 ジャイアント・コースを下ることになる。2017/09/20現在)


◎ 蛇谷ケ峰―いきものふれあいの里X―朽木温泉ルート2017/09/22現在)


 「この先、カツラの谷へ下るルートは、いきものふれあいの里跡地の手前で登山道が崩落して
 通行できません。このルートを下る場合は柏(かせ)集落まで直進してください」の標識に従う。
 すなわち朽木温泉「てんくう」に抜けることができない。

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 金比羅峠工事中により通行止(2017/9/20現在)

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クロトノハゲー木戸峠崩落立入禁止(2017/9/20現在)

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蛇谷ケ峰―いきものふれあいの里X―朽木温泉ルート (2017/09/22現在)




               『星の巡礼・比叡比良全山大縦走ルート案内』 ③
                       ― 34日老人てくてくトレッキング―

                   
                                   <高齢に対する重量負担と軽減>
                                                        につづく