shiganosato-gotoの日記

星の巡礼者としてここ地球星での出会いを紹介しています。

俳句「木苺の愛」

俳句「木苺の愛」           <句  後藤實久>
 
木の棘(とげ)に負けじと、真紅に熟れた木苺を摘んで来て、ヨーグルトにのせて野生の味を楽しんだ。口の中でプチプチとすこし酸味の効いた愛をささやいてくれた。
 
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      俳句「木苺の愛」 後藤實久

『 木苺の 熟れごろ摘みし 種の味 』        
『 木苺の 赤きほっぺに 乙女娘や 』
『 木苺の 愛を噛みしむ 渋き味 』
『 木苺の 熟れごろ摘みし 散歩道 』
『 木苺に 遙けきあの日 宿りしや 』
『 木苺や 木漏れ陽浴びし 森の陰 』
『 裏山の 熟るる木苺 猿も喰い 』
『 木苺や イクラ重なる 粒手顔 』
『 誰食べた 木苺の跡 またやられ 』
『 木苺を 含みて苦し 渋き顔 』
『 枝払う 粒の木苺 転がれり 』
『 木苺や 美味ほど早く 奪われり 』
『 ごめんねと 声掛け摘みし 木苺や 』
『 隠れおる 木苺摘みて 笑顔かな 』
『 木苺の 摘みて溢れし わが帽子 』
『 木苺の 潰れし珠も また甘き 』
『 振り返る 木苺の薮も 赤き園 』
『 木苺と 紫陽花競う 睦月かな 』
『 木苺を 摘める手足や 傷の跡 』
『 木苺に 鳥も浮き立つ 黄金色 』
『 雨上がり 木苺まぶし 赤き珠 』
『 木苺も この時生きる おのれ在り 』
『 いのち観る 木苺生きし 星のもと 』
『 木苺も 歓び生きる 力魅せ 』
『 木苺の 白き花吸う 蜂おりて 』
『 木苺を 摘みて廻るや 蝶のよう 』
『 木苺を 摘みてあの日の 君想ふ 』
 
 
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