shiganosato-gotoの日記

星の巡礼者としてここ地球星での出会いを紹介しています。

潜伏キリシタンの里探訪 自転車巡礼 日記―㉗

2018『星の巡礼潜伏キリシタンの里 自転車の旅630km』 日記㉗
 
                         
■<星の巡礼潜伏キリシタンの里 自転車の旅 18日目―②>  20189月18
    ― 久賀島・旧五輪教会 ⇒  福江港 ―           走行距離   20km

 

<旧五輪教会をあとにして、福江港へ向かう>

旧五輪教会堂を後にして蕨集落に戻り、蕨漁港から奈留島へ直接小舟で渡れないかと調べてみた。
なぜなら、わたしのようなサイクリストにとって、奈留島に渡るには一度、福江港に戻ってから渡るしか
方法がなく、時間短縮を図りかったからである。

しかし、漁港関係者によると現在観光用海上タクシーが運行されており、ここ蕨漁港からは残念ながら渡船はないとのことであった。やはり奈留島へは、福江港からのツアーグループ参加か、個人的に海上タクシーを予約するか、いったん福江港に戻ってフェリーで渡る方法しかないようである。

<旧五輪教会へのルート・マップ>

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      <久賀島・田ノ浦港  ⇔  旧五輪教会 >  サイクルルート10KM


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          天地創造      対岸の奈留島に架かる鱗雲久賀島・蕨漁港より)


福江港には今日中に戻りかったので、復路の船便シーガル号17:05久賀島・田ノ浦港発)に間に合うように
自転車を走らせる。

残念ながらシーガル号への乗船に間一髪間に合わず、直後に福江島・奥浦港へ向かう大型フェリー「ひさか」
に飛乗る(17:20)こととなった。
奥浦港には17:45着、乗船券490円と自転車420円であった。

奥浦港からは昨日と同じ県道162号線を夕やみ迫る空に浮かぶ鱗雲をみながら南下、テント連泊となる福江港1830無事帰着した。

イメージ 3
 
帰りは大型「フェリーひさか」にて、奥浦港に向かう

 
 
▲18日目露営地        福江島五島市  福江港ターミナル<五島港公園>にて露営  テント2連泊


福江の夕焼けを楽しんだあと、早やめの就寝となった。
明日は、奈留島の江上天主堂を訪問することにしている。


 イメージ 4
             天地創造    福江港の夕暮れ


 
隠れキリシタンに関する考察>


世界遺産として、「潜伏キリシタンとその集落」は認定されても、「隠れキリシタン」に関する認定は対象外で
あったと知らされている。当初、このキリシタンの里への探訪自転車の旅を計画した時点では、
隠れキリシタン」の世界遺産認定対象外であることに違和感を持ったことは確かである。なぜなら教科で
学んだ「隠れキリシタン」の知識と記憶が圧倒的であったからである。


歴史的実証性、正当性からして「潜伏キリシタンの集落」の世界遺産としての認定基準は、現在の弾圧迫害
から蘇ったカトリック教会の歴史的存在、立場からして当然なのかもしれない。


しかし、一方キリシタンが「隠れキリシタン」として、その形を変え潜伏のまま現在にその変形信仰と信仰の形
を遺している、いわゆる土着化した日本的隠れキリシタンが存在するということも、カトリックの一種の亜流と
しての信仰形態の歴史としては研究対象としてとらえることができるのではないだろうか。仮に、潜伏時代に
カトリックの確かな隠れ宣教師などによる指導があればともかく、宣教師や伝道者のいない長い年月に、
己たちだけで迫害に耐え、信仰を隠しその教えを守ろうとした隠れキリシタンの想いも大切なカトリック
遺産というか、カトリックの宝であってもよいと思うひとりである。


もちろん、潜伏キリシタンから復帰したカトリック信徒からすれば、いささかの異論もあろうが、全世界の
カトリックの中には色々な歴史的背景、とくに迫害から逃れて身を隠した知られざる多くのキリシタン
信仰継承者が、現在も独自の信仰のもと、風前のともしびとしてほそぼそと存在していることは確かである。


その代表的なのが、長崎や天草の隠れキリシタンのみなさんなのであろう。いまなおパライソを信じ、マリア
を敬慕する姿を継承されていると聞く。



                          
星の巡礼潜伏キリシタンの里 自転車の旅 19日目
2018年9月19日 ― 福江港ターミナル ⇔ 奈留島・江上天主教                                                        
につづく
 

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