shiganosato-gotoの日記

星の巡礼者としてここ地球星での出会いを紹介しています。

2019『星の巡礼 びわ湖冬景色・老人自転車ひとり旅』⑩

 

びわ湖冬景色―近江の歴史をたどる老人自転車ひとり旅』 ⑩
                                                                

■ 4日目びわ湖一周のルート案内 Ⅱ   (2019219日)
     
  <▲ 姉川手前湖岸緑地公園 ⇒ 西浅井 大浦浜 30km>


<旧塩津海道を通りぬか 今晩の露営地・大浦浜に向う>

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静まり返った塩津旧海道の街並みを走る
 
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「塩津海道」の石標


 
<国道8号線の信号交差点「塩津」を左折、国道303号線にて「JR永原駅」へ向かう>
 
国道303と県道512の分岐に以下の看板が出ているので注意。

≪奥琵琶湖パークウエイ 一方通行規制中自転車も通行不可 この先進入できません≫


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奥琵琶湖パークウエイ(県道512)進入禁止の標識

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西浅井バイパスの坂の途中で雨宿り、昼食をとる。
 
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ランチタイム <ビーフカツバーガー+牛乳=576Kcal
 

国道303号線西浅井バイパスにある<岩熊第二トンネル>の手前に長い坂が続く。
雨はさらに激しさを増してきた。
ガレージの軒下を借りてランチ休憩。
 
 

<ビワイチ・チェックポイントJR永原駅  WC/水補給

 

大雨の中、ビワイチ・チェックポイント・JR永原駅にある観光案内所に立ち寄って、所在を確認する。

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 ビワイチ・チェックポイント・JR湖西線永原駅」 と クイズ


 
JR永原駅より県道557で今晩の露営地・西浅井町大浦に向う> 水&WC
 
チェックポイントJR永原駅より県道557を南へ下るとびわ湖岸に突き当たるが、その手前の大浦信号を右折し、県道557に曲がると、湖岸沿いの400m先に「大野墓地園」に接して東屋がある。

まだ午後2時であったが、空も暗く、大雨がやみそうもない。
低体温を避けるため東屋に逃げ込み、テントを張り、寝袋に潜り込んだ。

雪でないのが幸いである。

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西浅井町大浦のびわ湖岸県道557にある東屋
 
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 西浅井町大浦のびわ湖岸県道557

 

西浅井町大浦のびわ湖岸県道557にある東屋で露営することにして、読書・夕食・句作・詩吟と時間を楽しむ。

東屋の屋根を打つ雨音が激しさを増してきた。

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寒さを避け寝袋に潜りっこんでの読書はいいものだ

 ロシア文豪ドストエフスキー著「貧しき人びと」を読み終える。

誰でも一度はかみしめたであろう、ほろ苦い恋の味。 愛する人に迷惑をかけたくないと行動する
体弱き乙女ワーレンカと善良な小官吏マカールの不幸な恋の物語である。 
時間を忘れて読書に没頭、雨音に夕暮れを気づかされたほどである。
空腹を覚える。チョコレートをかじり、赤ワインをなめ、湖の波の音、風の音を聴きながら、
テントのなかに広がり始めた闇の中で目を閉じた。
 
 
      《ああわれいま湖北におりて》
          詩 後藤實久
 
ああわれいま 湖北大浦浜の荒波来るを聴き
   寝袋に臥して 闇を感じつ静かに目を閉じるに
     波 荒磯にぶちあたりて われ轟音に怯える
 

激しき雨 強風に重なりて東屋の茅茨をたたき  (茅茨―ぼうし:屋根)

   テントしなりて わが体をも圧して恫喝をなす
     ああわれいま 寝袋に潜りて懐炉を握るや
 
 
この荒天の状況に漢詩太田道灌蓑を借るの図に題す 作者不詳>を思いだし、
寝袋の中で風にあわせて吟じた。
 

 

孤鞍雨を衝いて    茅茨を叩く

少女為に遺る       花一枝

少女は言わず       花語らず

英雄の心緒乱れて 糸の如し

こあんあめをついて ぼうしをたたく

しょうじょためにおくる はないっし

しょうじょはいわず はなかたらず

えいゆうのしんしょみだれて いとのごとし


 

 『びわ湖冬景色―近江の歴史をたどる老人自転車ひとり旅』 ⑪

 (2019年2月20日) 早朝 2℃ ・ 雨のち曇り <▲ 西浅井 大浦浜 ⇒ JR志賀駅           

    につづく