『第23回世界スカウトジャンボリー<23WSJ>見学隊に参加して』 Ⅰ
≪第23回世界スカウトジャンボリー探訪記 其の一≫
山口県きらら浜
2015年7月31日~8月2日
後藤實久記 (同志社ローバスカウトOB会 60期生)
《 同志社ローバー OGOB会のみなさま こんにちは。
谷口です。いつもお世話になっています。
私が団委員長をしている京都第42団では今年開催される第23回世界スカウトジャンボリーの
見学を予定しています。 バス旅行の2泊3日です。
まだ、20席ほどの空席があります。おそらく二度と日本で見ることのできない世界ジャンボリー
をこの目で見に行きませんか?
案内を添付しますのでご確認の上、ご参加ください。なお、集合解散場所は42団の都合の良い
場所になっていることと宿泊や食事は修学旅行レベルであることはご了解ください。
締め切りは6月14日ですができるだけ早くご連絡いただけるとありがたいです。
よろしくお願いします。 連絡は谷口までお願いします。
谷口平八朗 (1997年度卒業) 》 (92期生)
過去の第20回・第21回世界スカウトジャンボリー日本派遣団ワッペン
わたしが23WSJ <The 23 rd World Scout Jamboree - 第23回世界スカウトジャンボリー> に興味を持ち、見学隊に参加を決意した動機は、谷口平八郎君(92期生・京都第42団 団委員長)の一通のメールにあった。
わたしは、この世界ジャンボリー見学参加隊が出発する直前まで5泊6日の立山連峰縦走に出かける予定を立てていた。 これはわたしにとって年齢上最後の縦走山行になるであろうというロマンの集大成と関係者への迷惑をかけるかもし知れないという悲壮な覚悟をもっての挑戦であった。
見学隊参加を申込むにあたって、まず縦走下山後の体調を心配していた。
しかし危惧は、世界スカウトジャンボリー見学というこれまた老スカウトの集大成としての情熱によって吹っ飛んでいた。
みなさんに迷惑をかけることなく、炎天下の世界スカウトジャンボリーを見学してきた。 ここに第23回世界ジャンボリー見学の写真レポートをお届けする。
今回もまた田中祥介君(79期生)の写真を持参し、世界スカウトジャンボリーを味わってもらった。
田中祥介氏も写真参加した 京都第42団世界スカウトジャンボリー見学参加バッジ
京都より世界スカウトジャンボリーに出かける見学隊は、2隊だそうだ。 その1隊が京都42団を主体とする34名である。
■第一日目 2015年7月31日 快晴
朝7時に京大正門前の吉田神社第一鳥居前に集合することになっている。
ジャンボリー見学に目を輝かせた42団のビーバーと保護者、カブと保護者および指導者24名と、参加呼びかけに応じた29団スカウト1名、68団4名、82団3名、43団(同志社RS)1名ほか1名の総計34名である。
京大正門前の吉田神社第一鳥居に集合
全行程バスで移動する
第23回スカウトジャンボリーでは、平和を体験するプロジェクトとして世界遺産である「原爆ドームと原爆資料館」を訪れることになっている。われわれは広島にあるもう一つの世界遺産である「神の島・宮島にある厳島神社」にまず立ち寄った。
スカウトにその国の歴史遺産を紹介し、文化の相互理解を図ることはジャンボリーの普遍的テーマといえる。
<宮島の大鳥居> 当時干潮
午後6時、今夜より連泊の宿泊先である「旅館 魚光」(広島市中区東千田町)に投宿した。
夕食の席上、谷口団委員長より参加者に「Join inJamboree Programme Certificate」参加証が交付された。
いよいよ明日は、きらら浜で開催されている「第23回世界スカウトジャンボリー」会場で各国参加スカウトとの交流や展示コーナーや催し物に参加できるのだ。見学スカウトや保護者たちの興奮が伝わってくるようだ。
大広間でご馳走(夕食)に舌鼓を打ち、大浴場で汗を流し、明日に備えての早めの就寝となった。
お世話になった「旅館 魚光」
豪華な夕食に満足した
世界スカウトジャンボリー見学参加証 第23回世界スカウトジャンボリーシンボルマーク
■第二日目 2015年8月1日 快晴
午前8時 「旅館 魚光」前にはすでにバスが迎えに来ていた。
汗が吹きだす。 今日も猛暑になりそうだ。
<第23回世界スカウトジャンボリーのテーマ :和 a Spirit of Unity>
世界ジャンボリーの運営は、テーマに従ってなされる。
23WSJ実施要項によると,
《 第23回世界スカウトジャンボリーのテーマは「和(Wa) : a Spirit of Unity」です。 日本の持つ和の精神と、「和」という漢字の持つ「調和や平和、ハーモニーや協調」を表しています。
第23回世界スカウトジャンボリーは、世界中からのたくさんのスカウトの積極的な参加のもと、様々な伝統と最新技術の融合、平和への取り組み、環境や防災について、体験をしながら学ぶことができる小さな世界となります。
一生に一度の大会の後には、世界中から集まったスカウトが世界中のスカウトとの連帯感を胸に、それぞれへの国へと戻り、平和の使者となります。》
とある。
2015 2013
23WorldScoutJamboree PreWorldScoutJamboree
二年前、同じ会場で同じ組織で、日本ジャンボリーとして予行演習がなされたいた。
いい方をかえれば、ジャンボリー会場は34000人の国際スカウト村と言っていいであろう。
バスを誘導するスカウトも、バスを降りた見学スカウトや保護者を会場へ案内し、説明するスカウトも多国籍である。
待ちにまった第23回世界スカウトジャンボリー会場へのビジターデーである。
快晴である。 会場には長蛇の車の列である。
参加164カ国や地域の旗が世界スカウト旗や第23回世界スカウトジャンボリーの幟旗に交じって海風にその姿をきらら浜になびかせている。
整然と並んだテント群、その中を行き交うスカウト達、いやがうえでも見学隊のこころを昂ぶらせる。
われわれのバスが誘導スカウトにより指定の場所に駐車した。
ISTという奉仕スカウトが乗車してきて、訪問者は見学許可書を首にかけたあと、イングランドスカウト(ITS)により英語による会場案内をするという。
そうだ、会場は日本に設けられているが、運営は世界スカウト連盟が主体でなされるからすべて英語でなされているのである。(ほかにフランス語が公用語) われわれを出迎えてくれた英国のスカウト(リーダー)はスティーブとイエーンといい、英語での案内そのものがもう日本ではなくなっているのだ。日本人であるわれわれスカウトがもてなされているのだから、まずわれわれが国際人となることから始めなければならないのである。 これが世界ジャンボリーなのだ。
ここ世界ジャンボリーにおいて、われわれは国際人、地球人いやスカウトとして平等なのである。
では第23回世界スカウトジャンボリー会場をみてまわろう。
ウエルカム センターでビジター入場登録をする
ビジター登録証を首に吊るする (登録料 2000円)
Welcome アーチと Activity ドームに迎えられて入場
英国スカウトリーダー・スティーブの案内で会場をまわる
参加各国の旗がなびくジャンボリー会場
スカウト居住区(ビジターは進入不可)
<第23回世界スカウトジャンボリー探訪記 其の二 に続く>