わたしの野帳ノートには、山行中のあらゆる情報が書き込まれる
もちろん、花や山並みの観察も休憩をかねてスケッチにとどめる
山々の息遣いが聞こえてくるわたしの野帳の一部にご招待したい・・・
ここでいう野帳とは、山行(登山やトレッキング)の記録ノートのことをいう
<スカウト式野帳記入方法>
1) 野帳は手書き記入を基本とする
2) ノートの下辺を出発点とし、上辺をゴール・通過地点とする
3) 野帳には観察したあらゆるものをメモとして記帳する
① 分岐点、方角(方位)、所要時間(出発と到達)、距離(地図と万歩計利用)、
② 全ルートの標高と距離縮図表
③ 標高、気圧、天候記録
④ ルート上の観察物、遭遇した事故や怪我、体調、食事、水場情報、耳情報
⑤ ビューポイント(地図上の確認・スケッチ・山並み情報・位置確認)
⑥ 出会った登山者観察(人数・行先・年齢層・男女比ほか)
⑦ ルート状況(登降・難易・ガレ場・クサリ・ハシゴほか)、道迷箇所詳細、危険個所
⑧ 個人情報(血圧型・病名と薬名・病院と主治医・住所・TEL・緊急連絡先・
自動車免許証写・保険証写・山岳保険・歩幅cmほか)を野帳に張り付けておく
⑨ 非常携行品リスト(水食糧・行動食・ビバーグ用品・救急用品・遭難伝達用品ー
笛・反射鏡・防水マッチほか)の野帳添付
⑩ 登山届の縮小コピー(日程・エスケープルート再確認)
⑪ ルート研究情報(遭難情報・お花畑の情報・バス時刻表・山小屋情報・長期天気予報ほか)
⑫ 軍資金と経費支出欄
⑬ そのほか感想
などを野帳に記入することにしている。
野帳作成に必要なものをあげておく、トライしてみてほしい
あたらしい山の世界が拓けることを期待したい
4) 野帳作成に必要な携行品
① B罫A6ノート(セリア発売 100円3冊)を使用ー必ずチャック付ポリ袋
に入れる
② 油性ボールペン黒赤各1本(予備黒1本)ー雨天時対策
③ 2万5千分の一地図・登山ガイド地図・磁石・時計(高度計・気圧計・
温度計・磁石付)
④ デジタルカメラ・万歩計・GPS(現在地の確認-私の場合、
デジカメについている)
⑤ 高山植物エリア図鑑(があれば重宝)
⑥ 水彩用具一式(帰宅しての着色の場合は必要ない)
⑦ ヘッドランプ(万が一夕暮れ・夜間行軍時に必要)
以上は、あくまでスカウト式自己流の野帳作成方法である。
それぞれで工夫改良されることを期待する。
そして、野帳はあくまで現場・現地でのメモである。
帰宅後、野帳をもとに山行記録・山行日誌を仕上げておくことをおすすめする。
並べられて燦然と輝いている。
わたしの勲章だ。
何ものにも代えがたい、かけがえのないわたしの汗や愛の結晶である。
進行方向(北より南へ)左側(東)方向にある裏銀座の船窪岳・不動岳を意識しながら大雨濃霧の中を歩いたことがわかる。
アップ&ダウン、岩場・ガレ場おおくヘルメットを着用している。
雨に濡れた岩場はスリップに注意が必要である。 強風に立っていられない状態だったとある。
一番閉口したのは小さい無数の虫、たぶんブヨだろう、目や鼻や耳に侵入して刺しまくり血を吸うんだから参ったことを思いだす。
すでに下山後の亀谷温泉の情報が書かれているではないか。
左手(南西)の雲海に顔をだしている白山のその優雅な姿に感嘆している。
ずい分と急いで下山したが、始発バス8:30amに乗れず(8:37amに下山)、約2時間をバス停で待った悔しさも知ることができる。
いつもお花達と話しをし、その美しさと優しい言葉に慰められたものである。
お花たちはわたしの永遠なる恋人であり、マドンナである。
立山連峰縦走 鳶山よりのパノラマ概念スケッチ
「当日は、あいにくの大雨・霧で、その容姿を知りえなかったが、この概念スケッチにより、その立ち位置、方角、高さを予測することができたことはありがたい」
とある。
出発前に地図や情報から山稜のパノラマ概念予想スケッチ図を画いておくと
濃霧や大雨の中でも心の目で見ることができるので落胆を最小限にとどめることができる。
また天気な日はその山々の位置状況や山名や標高を把握しやすいメリットがある。
立山連峰縦走 スゴ乗越小屋でも一晩中大雨であった。 このスケッチも小屋にある写真や
地図参考に概念スケッチを画いてみた。
槍ヶ岳の位置関係がわかる。
日本海を望見したスケッチ
雪渓や地熱による噴煙・硫黄の匂いが目や鼻をついきた。
日本海を眺められるそのスケールの大きさを堪能した。
天気に恵まれ、富士山や槍まで見渡せた。
北アルプスの峰々を堪能した。
満足である。
野帳に挑戦してみてほしい。
新鮮な目線で峰々をみなおし、新しい山の世界が展開してくるかもしれない。
完