徒歩巡礼》 8月23日
◎80大門王子(だいもんおうじ) < 80大門王子▲564m ⇒ 83近露王子▲290m>
距離約1.8km 所要シニア時間 : 45分
開かれた空間に距離道標#11と大門王子跡碑、大門王子社、押印台がある。
ここから本格的な山道(古道)に入る。人家がないので道の駅「牛馬童子ふれあいパーキング」まで連絡が取れない。注意して歩きたい。
ここは山中の要地で、大きな鳥居があったらしい。いまでも大門王子社の奥に石造りの笠塔婆がある。
石畳みを上り下りをくりかえし杉木立をすすむと十丈王子に着く。手前に休憩所があり、緊急電話、トイレ・水汲み場が備わっている。
中辺路の苔むした石畳み・ 杉木立の木漏れ陽がいい
大門王子跡解説板と押印台と 80大門王子社
◎ 81十丈王子(じゅうじょうおうじ) < 81十丈王子▲593m ⇒ 82大坂本王子▲388m>
D: 距離約3.8km H:所要シニア時間 :2時間20分
大門王子より約1.5km先に「十丈王子」と距離指標#14がある。 その手前に休憩(避難)小屋があり、緊急電話が備わっている。杉林の登り坂の途中、左手に「小判地蔵」があり、 その先に大坂峠(標高620m)がある。
ここから約3km、上り下りをくりかえし林道を横切ると大坂本王子にでる。
十丈王子手前の休憩所 81 十丈王子碑
81 十丈王子跡全景
「 ああわれいま熊野古道にありて」
詩 後藤實久
ああわれいま熊野古道中辺路におりて
天と語り 地と語りわが内なる人と語る
わが心をみつめるに深く息を吸いて吐き
大宇宙われに満ち大自然にわれを帰す
生きるとは 日常を繰り返すことにありて
生かされるとは天に従いその教えを乞う事なり
ああわれいま神に見守られ大地を歩き
熊野の鼓動にあわせわが歩み確かなり
ああわれいま
木漏れ陽なる天使の階段を駈け上がるや
◎ 82大坂本王子(おおさかもとおうじ) <82大坂本王子▲388m⇒83近露王子▲290m>
D:距離約4km H: 所要シニア時間:2時間25分
ここ大坂本王子跡の真下に国道13号線の新逢坂トンネルが横切っており、国道が今までの左手から右手にかわる分岐点である。大坂本王子の名前は、ここ大坂峠(逢坂峠)の麓にあることから名づけられたらしい。
逢坂峠は近露側から登ると大変な急な坂であることから、昔から大坂(逢坂)と呼ばれていたとある。
82 大阪(大坂)本王子碑 82 大坂本王子跡全景(奥に押印台)
大坂本王子より杉林の高低差200mの急な下りを駈けおりると国道311号線を挟んで「道の駅 牛馬童子ふれあいパーキング」に出る。
中辺路の数少ないバス停の一つ「牛馬童子口」がある。水の補給、トイレ、電話連絡、食事など必要な案件を処理しておきたい。
国道を渡り中辺路の古道にもどり、牛馬童子(800m先)へ向かう。
一里塚(和歌山より26里X4km=104km地点)近くに箸折峠があり、歌碑が立っている。
「望郷の 箸折峠 ゆりかおる」 (作者名欠落)
そして牛馬童子像が近露宝塔と並ぶ場所に出る。
ここより竹林をすぎ、休憩所を左に見ながら石畳みを下り近露の里に出る。
牛馬童子像と近露宝塔
竹林を過ぎ、石畳みを下ると近露の郷である。
徒歩巡礼》 につづく