⑮山寺を詣でる―2
左へ上って行くと納経堂、開山堂と続き、舞台造りの五大堂、そこからの眺望に声をあげた。蓬莱の世界を眺めているようだ。
納経堂(中央)と開山堂
五大堂からの絶景
山寺 奥ノ院(如法堂・大仏殿)
おおくの老若男女、特にたくさんの修学旅行生がメモ帳を片手に駆け回っている姿に、山寺も賑やかであった。
芭蕉はここ山寺で、何をこころにとめたのであろうか。 そのこころが「閑さや 岩にしみ入る 蝉の声」を生んだのであろう。
「閑さや」の読み方に二通りあるのだ、①「しずけさや」と②「しずかさや」。 わたしの場合は、「閑さや」の句を詠むシチュエーション、すなわちその時・場所・場合(TPO)と己のこころの在り方で①②の読み方が異なるような気がする。
しかし、わたしのなかでは①②は、無意識に使い分けているといっていい。どちらの響きも好きだからだ。
山寺の景観 ① 沢山の仏さんの声明が木霊する
山寺の景観 ② 巌窟に修行の厳しさを見る
山寺の景観 ③ 奥ノ院
山門を出て一方通行に従い、立谷川にかかる「芭蕉橋」を渡り、お土産屋「えんどう本店」の駐車場に戻った。
商店街では、お土産を購入すると、駐車場が無料になるサービスシステムを導入している。
約70km、3時間のドライブである。
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芭蕉が、ここ山寺で詠った句「閑さや 岩にしみ入る 蝉の声 」の蝉の種類について論争が起こったことがある。
⑯新庄・最上川舟下り
につづく