shiganosato-gotoの日記

星の巡礼者としてここ地球星での出会いを紹介しています。

2021登山道情報<比良山系・蓬莱山登山道-金ピラ峠ルート>

2021登山道情報<比良山系・蓬莱山登山道-金ピラ峠ルート>

        ルートファインディング Route finding

        

 

比良山をこよなく愛する多くの山友より、登山道の様子について問い合わせがあった。約3年前の台風による倒木被害により通行止めになっている金ピラ峠経由蓬莱山に至る『びわ湖バレー山麓登山口』の現状を知りたいとのこと。さっそく出向いて登山口より少し登ってみた。『いまだ倒木手つかずで、見通し立たず』との状況報告をした。悲しいことだが、京都北山や比叡比良山系では倒木被害がそのまま山の衰退につながっており、修復には時間がかかりそうである。

山も愛情をもって手入れしないと、人間を受け付けないものである。

 

Many mountain friends who love Mt. Hira inquired about the state of the mountain trail. They want to know the current status of the "Biwako Valley foothills trailhead" that leads to Mt. Horai via the Kinpira Pass, which was closed due to fallen trees caused by a typhoon about three years ago. I went out and climbed a little from the trailhead. I reported the situation, saying, "The fallen tree is still untouched and the outlook is uncertain." Sadly, in Mt.Kitayama, Kyoto and the Hira Mountains, the damage caused by fallen trees directly leads to the decline of the mountains, and it seems that it will take time to repair them.

Mountains will not accept humans unless they are cared for with love.

 

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    蓬莱山金ピラ峠経由 山麓駅登山ルートの倒木による通行禁止の現状

 

 

① びわ湖バレーロープウエー山麓駅(標高304m)より蓬莱山を望む。

JR志賀駅よりびわ湖バレーへのバスが走っているので、山麓駅登山口は、蓬莱山への最短ルートとして利用する登山者も多かった。

その<金ピラ峠経由蓬莱山ルート>が倒木による通行禁止が続いているので、現状を確認するため<山麓駅登山口>に向かった。

 

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② 山麓駅バス停(終点)より舗装道を先に進むと、

「ご案内 ATTENTION このさき登山道へはお進みいただけません。P11駐車場奥のキタダカ道をご利用ください。

There is no trail beyond this point. Please come to KITADAKA Trail at Parking No. 11 in order to go to the summit on the trail.」との案内標識が出ている。

理由は書かれていないが、もちろん倒木による通行不能・通行禁止の案内である。

(標高326m付近) 

幸運にも、蓬莱山・打見山へのメインルートであるキタダカ道は、各位の整備努力、維持により通常通りの登山が可能である。

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③ <至金ピラ峠・蓬莱山>標識に張られた「立入禁止」マーク(標高390m)

木戸川の河原(ダム)の向こう岸より登山道に入る。

 

ダムにある登山口からルート(登山道)上の山腹を観察してみると、

ルートが巻いている船越山(標高614m)の東西山腹の杉林の倒木被害が甚大であることが分かる。現在、東側の倒木は片づけられたが、西側であるルート上(標高578m)付近の倒木はそのままの状態で放置されたていることが見て取れる。

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④ 登山入口(標高383m)は、現在標識はなくロープが目印になっている。

谷川(ダム)を渡って、左に巻いて山に入る。

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⑤ 標高420m地点より、約20mの巨大杉が縦横に倒れ、行先をはばむ。

リュックを背負っての倒木をくぐるのは困難を極め、乗り越えていくにも幾重もの障害物が続き、体力的限界がある。倒木以来、だれ一人入った様子は見られない。ただ、倒木に残された風化した赤いリボンサインだけが目に入ってくる。

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⑥ 標高496m地点の倒木-これより先進めず断念し、下山。

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⑦ルート探索(ルート・ファインディング)を終えて下山途中、木戸川北側堤(標高233m)で休憩

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2018年9月4日九州北部豪雨をもたらし、近畿をも直撃した大型台風18号は、京都北山や比良比叡山系はじめ近畿山域に倒木による甚大な被害をもたらした。

あれから2年半が過ぎ徐々だが登山路の回復を見てきたが、いまだ手つかずの倒木地帯が残されているのが現状である。

今なお原状回復の半ばだが、まだまだ時間がかかりそうである。

今回は、居住地であるびわ湖バレーのロープウエー山麓駅を登山口とする、金ピラ峠経由の<山麓駅登山口>からの倒木情況を報告した。

 

写真説明にもある通り、2021年1月19日現在、<金ピラ峠経由蓬莱山ルート>の内、「びわ湖バレー山麓登山口」ルートは、今なお《倒木による通行禁止》である。

もう一つのJR蓬莱駅よりの金ピラ峠経由「蓬莱登山口」は、金ピラ峠付近の1か所の迂回路を除けば、倒木被害もなく蓬莱山への登山は可能である。

ただ蓬莱山直下の下山口には、<通行禁止>のロープと警告表示があることを申し添えておきたい。

この下山路は、昨年3月に蓬莱山での雪中キャンプをしたとき、強風による緊急下山をしたときに使用させてもらった。金ピラ峠での分岐<びわ湖バレー山麓ルート>は通行禁止の札がかかっていたので、金ピラ峠分岐を右折し、蓬莱駅へ向かって下山したが、問題はなかった。

 

以上、金ピラ峠経由での蓬莱登山を計画される場合の参考にしていただければ幸いである。

(報告者 後藤實久記)

 

 

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