shiganosato-gotoの日記

星の巡礼者としてここ地球星での出会いを紹介しています。

2001『星の巡礼 ネパール紀行』

星の巡礼 ネパール紀行』

 

  霊峰ヒマラヤに宿る神々の国に枕し、

  山村に生きる人々の暮らしに触れ、微笑みに迎えられながらのトレッキンング、

  時の流れに身をまかせ、天地の出会いに身を沈めながら、ネパールの人々の愛にひたる旅に

  出かけた時の<つれづれ日記>である。

 

               リクシャに乗って、カトマンズの街を散策

 

 

このネパールの旅を、<心のジャーニー>にしたい・・・

 

意識して心の目を覚ませていたい

出会うすべてに神仏を見いだしたい

霊峰ヒマラヤの神々に出会いたい

ヒマラヤから、一億光年彼方の星達と交信したい

中村天風師悟りの地ゴルゲ村を訪れ

天風岩で坐禅を組み、カンチェンジュガに舞いたい

 

これらの夢に出会うため・・・

ヒマラヤの神秘性に触れ、神の宿る山々に癒され、気のエネルギーを吸い、宇宙と交信し、星と対話をする旅でありたい

アンナプルナ・サウスや、カンチェンジュガの山麓トレッキングに出かけ、スケッチ、詩句創作、瞑想にふけりたい

チベットで手に入れた三鈷鈴・ドーチェを持参し、ヒマラヤ山麓で宇宙の響きを聴き、宇宙に溶け込みたい

ラフティングによるヒマラヤ渓谷下りや、ネパール横断バス旅行によるネパールの人々との交流により、天に近い人々に触れたい

 

さて、どのような<心のジャーニー>が、ネパールで待ってるだろうか・・・

<ネパール紀行 つれづれ日記>をのぞいてみたい。

 

 

■ 5月8日 <関西空港より、カトマンズに飛ぶ>

 

夢を追い求めてネパールに出発である。

時差2時間、タイ航空利用、団体客多し、日本人クルー、西洋人乗客見当たらず。

格安チケットなのか、バンコックでの乗り継ぎに6時間かかる。 

テレビでは、CNNが小泉改革を報道、株価前日比15%アップ、1US$ =120.5円との経済速報を流している。

ネパールのビザは、カトマンヅズの空港で取得予定、写真1枚・申請書・申請費用30$を確認する。

 

カトマンズTribhuvan Internatiol Airportに  12:45に到着する。

▼宿泊 : 『International Guest House』     10$   (日本食あり)

      P.O.Box7060  Kaldhara、Kathmandu, Nepal 

 

空港で500ドル両替(1ドル=75ルピー) 36300Rs.(ルピー)が当初予算。

空港を出て、朝鮮戦争のときソウルから避難民列車で釜山に着いたときとよく似た光景の出くわした。

人の渦、排ガス、ホコリ、騒音、掘り返し、貧の中で生きる子供たちの逞しさ、女の子のはにかみ、カトマンズ時間が止っているようだ。

神々に近いネパールに来ているのだが、すでに人間の生きる逞しさの中に神々をみたのである。

 

カトマンズ、1990年訪問して以来10年ぶり、2度目の懐かしの訪問である。

当時は、カトマンズをベースキャンプにして、チベット・ラサを訪れ、オランダ・スペイン・日本合同チームでのランドクルーザによるチベット冒険旅行に参加したものだ。

 

 

■ 5月9日  カトマンズ

 

朝4時半、ここネパールの朝は早い、鶏の時の声で目をさました。

ここカトマンズは、標高1400mの高地に位置する。

早朝から、恵みの雨だ。 

ポカラへの長距離バス<Green Bus> の名のごとく神の国ネパールは、雨にあらわれ美しい風景を見せてくれるに違いない。

ネパール初訪問のとき、ポカラへはエベレスト航空を利用したおり、一機乗り遅れたことで墜落を免れた経験を思い出し、今回は飛行機を避け、長距離バスで地上を行くことにした。

 

 

 am 8:00 Green Line Bus(前日にバスオフィスで予約)は一路ポカラに向かって出発した。 

国際色豊かな外人組と、ネパール人28人の乗客である。 

荷物はバス屋根の荷物置き場に詰込む。 ポーチとぺットボトル、ビスケット、トレック地図をもって乗車する。

急斜面の棚田に人々の生きる強さを感じつつ、昼休みのレストラン兼バスターミナルに到着。 

アンナプルナ内院までの12日間のトレッキングをするアメリカ・バーモンド州の父娘とテーブルを共にし、

情報交換をする。 

ゴミ溜めの村々で、水洗便所に出会って驚く。 

イギリスからの二人組は、インド・ダージリングよりポカラに向う途中とのこと。 

休憩後、13:19出発となるので、その前に、水・食料を購入。 念のため、荷物はバスの屋根からおろし、車内に持込み、足元におくことにした。

 

       ポカラ行き長距離バスのネパール人乗客と (カトマンズ・バスターミナル)

 

 

バスは、国道H04号線を西へポカラに向かって走り続けている。 

車窓からのTrishuli川の眺めは、ヒマラヤの氷河の雪解け水で濁り、乳白色である。 

ポカラ滞在中に、ラフティングによる川下りをプランに入れることにした。

 

▼宿泊 : 『Hotel Monalisa』  Pokhara, Nepal

 

 

 

《アンナプルナ展望トレッキング 4泊5日》

 

■ 5月10日 《アンナプルナ展望トレッキング》

<第1日目 Pokharaポカラ 1050m    ⇒ Ulleriウレリー標高2080m>

 

Hotel Monalisaで、朝4時起床、ローソクに火を燈し、香を焚き瞑想、その後トレッキング準備にかかる。

ガイド兼ポーターはMin君(21歳)、 英語によりコミュニケーションをとる。

4泊5日のアンナプルナ連峰展望トレッキングへの出発の日である。 ポカラの標高1050mは、カトマンズより約400mの高度差があり、28.8度と暑い。

体調良好、膝に少し不安が有り、重たい荷物は<Hotel Monalisa>に預かってもらうことにする。

 

朝食 : コーンフレークス・ミルク・バナナ・コーヒー

 

 

     アンナプルナ展望トレッキングに出かけるトレッカーが非常食や飲料水の準備に忙しい

 

 

                        TREKKING INFORMATION MAP

              アンナプルナ連峰展望トレッキング概略地図

 

ポカラ(標高1050m)を、 ガイド・Min君と1日目の宿泊地ウレリ―(2080m)に向かって、出発する。

前もって取得していた「アンナプルナ保護区入域許可証」をポリス・チェックポイントで提示し、

スタート時刻、戻ってくる予定日時等を記入し、署名を済ませる。

曇空のため、正面に見えるはずのマチャプチャレ(標高6993m)は、望見できず。 

ペア湖は静まりかえり、亜熱帯の花は情熱的で、美しく咲き乱れている。

 

昼食 : 『タルバード』(定食)ライス・ビーンスープ・ポテトカレー・オムレツ

 

1日目最後のTirkedhngaテイルケドウンガ村(標高1540m)を通過。

石畳が続き、ポニー・ドンキー輸送部隊が行き交い、にぎやかである。 

 

               

              アンナプルナ・トレッキングで大活躍のポニー・ドンキー輸送部隊

 

 

              アンナプルナ・トレッキング・スケッチマップ

                    Sketch by Sanehisa Goto

 

◎1日目    Pokharaポカラ 1050m出発 (バス利用) Natapul 1070m ⇒ Ulleriウレリー2080m

◎2日目 Ulleriウレリー 2080m ⇒ Ghalpaniゴルバニ 3194m

◎3日目    Ghalpani ゴルパニ 3194m ⇒  Tadapani タダパニ  2590m

      <朝一番、PoonHill3208m登頂往復>

4日目    Tadapani タダパニ  2590m ⇒ Chandrungチャンドレン 1940m

5日目    Chandrengチャンドレン/1940m ⇒ Pokahraポカラ/1050m帰着

 

 

1日目最後の難関、<ティルケドウンガ村⇒ウイリー村> 高度差1000mを登る石畳・急勾配を登る。

荷運びポーターの荷物の大きいこと、山道狭くすれ違うのに難儀する。

高度2100mのこの高地に送電あり、暗闇に包まれたヒマラヤに花が咲いたような電燈のきらめきが美しい。

沢山のトレック客が宿泊し、国際色豊かである。

 

夕食 : 『タルバード』(定食)ライス・ビーンスープ・チキンカレー・コーヒー・ピクルス

 

スケッチを仕上げる。

山小屋の部屋はツイン・ベットだけの質素さ、夜は送電ストップ、懐中電灯の光で記帳する。

シャワーは、温水なく、雪解け水に震え上がる。

 

お香をたのしみ、瞑想のあと就寝、感謝。

 

▼宿泊 : 『Super View Guest House』 スーパーヴィユー・ゲストハウス  Ulleri村

 

 

 

             雪をかぶったアンナプルナ連峰をバックにガイドと共に

 

                1日目宿泊<SUPPER VIEW GUEST HOUSE>

                                            ウレリ村 標高1990m

                     ペン画  後藤實久

 

 

■ 5月11日 《アンナプルナ展望トレッキング》

<第2日目 Ulerriウレリー⇒Ghalpaniゴルバニ 高度3194m>

 

ヒマラヤの冷水シャワーは、痛みを感じる冷たさのヒマラヤ万年雪の解け水で、月明かりをたよりに体を洗う。 震え上がるが、なんと爽やかなことか、ヒマラヤの水でシャワー、山の神との出会の一瞬である。

蝋燭の灯かりで瞑想、山の神々と語る。 夜中2時、部屋から飛び出て、屋上から天の川をスケッチしながら、眼下の村々の夜灯を楽しむ。

宿の老犬とヒマラヤの星座をながめる。

月光がヒマラヤの万年雪を照らし、幻想の世界が広がる。

わたしは、ヒマラヤ・アンナプルナに舞っているではないか・・・

 

       迫りくる白き霊峰アンナプルナ・サウス(奥)7219m と マチャプチャレ(中央)6993m

                 の白銀シルエットが空に溶け込んでいる

              アンナプルナの霊峰をバックにホテル・スノーランドで

 

 

               

                                      ホテル・スノーランドのオーナー婆ちゃん

 

 

                 アンナプルナ・サウス山麓の村の母娘

                      ペン画 後藤實久

                       ネパール・ゴルバニ村

 

 

ウレリ―村、朝5時に起床、屋上よりアンナプルナ南峰を望見し、神からの贈り物をスケッチする。

屋上での朝食をヒマラヤの風に歓迎されつつ食する。

朝8時出発、ゴルパニまで4時間、ヒル(蛭)と闘いながら石畳を、あえぎあえぎドンキーに抜かれつつ進み、3194mのゴルパニに向う。

ドンキーの血を吸って丸太りの蛭(ヒル)が地面におちて破裂、流された血が気味悪い。 蛭は雨季に、標高

2000~3000mに生息し、活発に動物の血を吸うようだ。 蛭に噛み付かれたら無理に引き剥がさないこと、タバコやマッチの火を近づけて自分から落ちるのを待つこと。

 

途中、アルゼンチン・ブラジル・イギリス・アメリカ・オーストリアと多国籍トレッカーと行交い、情報を交換する。

アンナプルナ展望トレッキングの中でもっとも展望がいいPun Hill/プン・ヒル(標高3210m)に、 明朝4時半登頂の予定、もし雨ならばアンナプルナ連峰の望見に変更するとのこと。

高山病予防のため、昼食後3時間の仮眠、その後、近くの厩舎で白毛馬をスケッチする。

 

                    高山には珍しい白毛

                     ペン画 後藤實久

                     ネパール・ゴルバニ村

 

昼食 : 野菜ヌードル・ハニー付パンケーキ

夕食 : タルバート定食、ビールを飲む、高度による酔いのまわりはやし

 

                

                 < 詩  霊峰タウラギよ >  

                     作 後藤實久 

   

          ああわれいま アンナプルナ山麓におりて

            霊峰タウラギよ なぜにきみ黙して語らず 鎮座せしか

              きみわれを抱きしめて われに愛を伝えんとするその姿

                わが魂ふかく揺さぶるりて われ君とともに宇宙を舞わん

                   ああわれいま 霊峰ダウラギリに酔いて われ君に恋す

 

          (ダウラギリ連峰は、アンナプルナの西側に連なっている)

 

 

             アンナプルナ展望トレッキングコースに点在する山の家

 

 

                 ゴルパニ手前の石積み村 プーンヒル

 

         険しい山岳輸送にはロバが大活躍である  バンタルティ村

 

                ナヤバティ村での休憩中 子供たちと遊ぶ

 

 

▼宿泊 : 『Snowland Hotel』 スノーランド・ホテル   ゴルパニ・ネパール

 

                         

 

■ 5月12日 《アンナプルナ展望トレッキング》

<第3日目  Ghalpani ゴルパニ 3194m ⇒  Tadapani タダパニ  標高2590m>

 

ゴルパニ村、暗闇に月光なく、霊峰の雪渓に輝きはない。

アンナプルナ・サウスと、マチャプチャレーのシルエットが浮かぶだけである。

ヒマラヤに雷の大合唱が起こり、強風咆哮してやまず。

豪雨、槍のごとく地を刺し、山小屋の屋根のトタンを激しくたたきて、かしまし。 

アンナプルナの雨滴音に包まれ、幸せをかみしめる。

 

ゴレパニの朝、ホテル・スノーランドで4時起床、雨上がりのPoon Hill(3210m)登頂に成功する。

ヒマラヤから昇るプーンヒルのご来光に、首を垂れる。

霊峰の神々宿りし姿に、ただただ合掌する。

 

             プーン・ヒル(標高3210m)から、ご来光を拝する

 

              

                夜明け前のプーンヒル 標高3210mに立つ

 

 

         プーン・ヒル3210m登頂   ガイド・ミン君とアンナプルナを背景に

 

 

       小雨が降りだしたトレッキングコースで、 急勾配のバンダンティ村

 

           バンタンティ村(標高2520m)で出会った水芭蕉高山植物

                    ペン画  後藤實久

 

 

 

            豊穣の女神・霊峰アンナプルナ連峰を望む (タダバニ村にて)   

                     ペン画 後藤實久

       (右からマチャプチャレ6993m ・ アンナプルナⅢ峰7555m ・ 左端Ⅳ峰7525m)

 

         

          アンナプルナ・サウス7219m・マチャプチャレ6993mを背に

 

 

            ランチタイム  トレック・ストリート・天空ショップで

                    タダパニ村にて

 

             崖に張り付く山小屋の中庭もトレッキングコース

               タダパニ村 標高2590m

                タダパニ村 標高2590m

 

          ガイドのミン君とアンナプルナ・ピークをバックに (タダパニ村)

 

 

           雪かぶるアンナプルナ連峰を望みながらのトレッキンングは最高

          アンナプルナ・サウス左奥7219m と マチャプチャレ右手6993m

                       タダパニ村にて

 

 

ゴルパニ⇒ダタパニ間 5時間のトレック、シャクナゲのジャングルを登りつめ、左にアンナプルナ・サウス、マチャプチャレの峰を望見しつつタダパニに下る。

膝が笑うほどの急斜面、二本のストック使うこととする、ガイドのミン君に荷物を背負ってもらう。

 

 

ヒマラヤ・ツーリスト・ゲストハウスのあるタダパニ村は、神宿る素敵な山村だ。

スタッフはみな家族、総出でのおもてなし。

わたしもその一員に組み込まれ、娘の婿になれと口説かれる。

60才の老人だと言ってもそれでいいんだとさ・・・。

 

       娘婿にと乞われたお嬢さんと(タダパニ・ヒマラヤツーリスト・ゲストハウスにて)

 

 

ヒマラヤの山小屋をみてみよう。

部屋は、ベットに厚手の寝具、鏡、電燈無く、ロウソクの灯りのみ。

便所はもちろん灯火無く、アンナプルナの月光のみ、詩情豊かなり。

シャワーは屋上のタンクより配し、雪解け水、温水なし、飛び上がるほど冷たい。

夕食・朝食付

 

                                                        HIMALAYA TOURIST GUEST THOUSE

                                          アンナプルナ展望トレッキング・ルート上のタダパニ村

                    ペン画  後藤實久

 

 

                  

                       HIMALAYA TOURIST GUES THOUSE 

           アンナプルナ展望トレッキングコース上の標準的な山小屋寝室

 

 

                    タダパニ村の風景

 

             トレッキングコースにあるポリス・チェック・ポスト 

             <入山許可証の提示と通過時間・サインを記帳>

                 Ghandruk Kaski Police Check Post

 

 

          

                    アンナプルナ・サウス左  7219m と

                                                   アンナプルナⅠ奥 8091mを見ながら一服

 

                                     渓谷の流水を利用した雑穀粉砕機ミル小屋

 

▼宿泊 :『Himalaya Tourist Guest House』 ヒマラヤ・ツーリスト・ゲストハウス (タダパニ村)

 

 

 

 

                       

■5月13日 《アンナプルナ展望トレッキング》

<第4日目  Tadapani タダパニ  標高2590m ➡ Chandrungチャンドレン 1940m>

 

深夜1:30、 暗闇に光かがやく霊峰アンナプルナ連山と、天に輝く星座をHimalaya Tourist Guest House/ヒマラヤ ゲストハウス屋上よりスケッチする。                    

暗闇のなか、アンナプルナ・サウスの右手に見えるはずのアンナプルナⅠ峰を確認できず。

スケッチ上にあるHIMCHJLI 6200mは、普段は見えないらしく、山小屋スタッフも珍しがっていた。

マチャプチャレ6900mは、オリオン座の真下に鎮座していた。

 

                                                                    霊峰アンナプルナ連峰と星座たち

                      2001/5/12/01:30am

                 アンナプルナ展望トレッキング  タダパニ

                  Himalaya Tourist Guest House屋上より

                      ペン画  後藤實久

 

                                           

                タダパニ村からの星座の位置 (メモノート)

 

               ヒマラヤ・アンナプルナに輝く星座たち

               Constellations in Himalaya Annapurna

                     2001/05/31  01:30am

                                          Sketched by Sanehisa Goto



 

朝方、ここヒマラヤGHの部屋で、内なる波長に合わせて、宇宙との交信(瞑想)を約1時間、至福の時間をもつ。

トレッキングの日数が増えるにつれて、一日の歩く距離が短く設定されているのがいい。

今日は<タダパニ➔チャンドレン>約3時間のトレッキングだ。

 

          ガイド・ミン君、 チャンドレン村に向かう吊橋で (Modi River)

 

午前11時頃には、アンナプルナ・ロッジに入る予定。

生水にあたったようだ、下痢に悩む、持参した抗生物質を飲む。

昼食は、ポテト・ビスケット・紅茶だけで済ます。

今日のコースは全部下り、膝が少し笑い出す。

 

         『Annapuruna Lodge』 アンナプルナ・ロッジのガーデンで

              チャンドレン村・ネパール

 

 

日本人シニア・トレッカー21名と出あう。 平均65歳、最高齢86歳、アンナプルナ一周コース、ポーター60名を伴っての全期間16日間の団体トレックキングだそうだ。 トレッキング代は、約380,000円という。

 

   16日間のアンナプルナ一周トレッキングに出かけるという日本人シニア・トレック隊のテント群

 

                日本人トレック隊の炊事・調理風景

 

       アンナプルナ・ロッジより霞の中にそびえるアンナプルナ・サウス(左奥)と

                  マチャブチャレ(中央)を眺める

 

 

        霞が晴れたアンナプルナ・サウス7219m(左) と マチャプチャレ6993m(中央)、

               右端に 珍しくアンナプルナⅢ7555mが望見できた

 

 

                        アンナプル展望トレッキング Ghandrunk/ガンドラン村の急峻な棚田風景

                                                         <ANNAPURNA GUEST HOUSE>

                                                                  ペン画  後藤實久

 

 

▼宿泊 『Annapuruna Guest House』 アンナプルナ ゲスト ハウス

 

 

 

      

            アンナプルナ展望トレッキング4泊5日ルート

 

 

■ 5月14日 《アンナプルナ展望トレッキング 最終日》 

<第5日目  Chandrengチャンドレン/1940m ⇒ Pokahraポカラ/1050m帰着>

 

アンナプルナの峰々を仰ぎながら、ポカラのゴールを目指す。

 

                  もうすぐゴールのポカラだ  

          アンナプルナ・サウス背景にガイドのミン君と別れの記念撮影

 

 

ゆっくりした最終日のトレッキング、指を折りおり短歌づくり、こころに浮かんだ気持ちを詠んでみた。

 

 

               短歌 《ヒマラヤの霊峰を詠う》

                   短歌 後藤實久

 

       神の声 聴きて勇みし 霊峰に こころ響きし 木霊うれしや

       ヒマラヤに 神と出会いて 感極め われを忘れて 泪やまずや 

       満天の 輝く星に 我見つけ 愛語かたりし ヒマラヤの峰

 

       影踏みて われを見つめる 月明かり 白銀まぶし アンナプルナや

       触れおりし 人のこころに 神の愛 祈る姿に 銀嶺眩し

       わが命 無の風舞いて 嶺をこえ 未知なる山に こころ残せし

 

       にっこりと 笑いて立ちし アンナプル 神々しさに 手合わせてや

       触れし手に 温もり伝う 心地よさ ヒマラヤにみる 万年雪や

       坐りてや 神のこころを 宿さんと 我をみつめし ヒマラヤの峰

 

       一念を 想い伝えし 闇の息 見つめしわれに 声伝わりし

       小さきは 踏みて崩れし 命だが 神の息吹に 命蘇りし

       知りたいと 真の悟り 求めしや 何處にも無きて わが内にあり

 

       神の声 聞きてうれしや 暗闇に 銀嶺まぶし 残月の山 

       生きるとは かくありなんと 教えられ 山歩き終え 感謝満ちにし

       アンナプル 山麓トレック 踏破おえ ポカラ目指せし 脚も軽やか

 

 

 

 

              ヒマラヤの霊峰を詠う (ナガルガットよりの眺め)

 

                                                             霊峰ヒマラヤを配したネパールの切手

 

 

                   

                                 <アンナプルナ周回トレッキング ワッペン> ヒマラヤ・ネパール


 

4泊5日のアンナプルナ・サウス山麓トレッキングを心ゆくまで楽しんだ。

各国の老若男女のトレッカーもまた、憧れのアンナプルナと語り合いながらのトレッキングを楽しんでいた。

本格的なアンナプルナ山麓一周16日間と比べると、気軽に参加できるアンナプルナ展望トレッキングコースとして人気が高いようである。

ただ入山許可総数が決まっているようで、予約をとっておくことをお勧めする。

途中、山蛭(山ヒル)に襲われた。 タバコの火を近づけるか、木酢をかけるとよい。 

サイドの忠告だが、ぜったい手でヒルを除去しないこと、ヒルの口が皮膚に残り噛跡の後遺症がのこるので注意が必要である。

 

 

           トレッキング・コース上で売られている穀物軽食・果物

 

           トレッキング山村で飼われている食用としてのガチョウの一種

 

              山小屋で供される食料として、さばかれる豚君

 

▼宿泊 : 『Hotel Monalisa』  Pokhara, Nepal

 

 

■ 5月15日

<Stay Well Guest House>に移る (ポカラ・ネパール)

 

ホテル・モナリザで目覚める。

昨夜は、アンナプルナ山麓のトレッキング4泊5日を終え、栄養補給のためレイクサイドの王宮近くにある中華レストランに出向く。

先客の日本人青年5人に誘われ仲間に入れてもらう。割り勘、青年達の夢を聞き、日本での再会を約す。

今朝一番、Stay Well Guest Houseに移る準備をして、ペア湖でフライフィッシングをためすが収穫なし。

友達になったブッダ君8歳によれば、パンを団子にしたらよいとか、いろいろアドバイスを受ける、

日本語ペラペラに驚く。

 

                Stay Well Guest House 

 

        

                Stay Well Guest House正面 ― ポカラ

 

         オーナー・ラジン氏とStay Well Guest Houseのポーチで  (ポカラ)

 

 

Stay Well GHのオーナー・ラジン氏によると、わたしが在籍した大学の映像作家であるA教授の友人で、ここGHにペントハウスを所有し、学生をつれて毎年合宿に使っているところだという。

彼は、わたしのネパール横断バス旅行とゴルゲ村探訪トレッキングの計画をきき、ガイドを買って出てくれた。

すべてを彼に託することとした。

その最大の理由は、ネパールをバス横断中、毛沢東主義共産主義者による武装グレープ、ゲリラとの遭遇時の危機管理にある。

日程・チケット手配一切をまかせることにした。

ただし、中村天風師の足跡トレックには、現地で他のガイド兼ポーターを雇うことして、その間、かれはインド領ダージリンでの所用を済ませることになった。

お互いのスケジュールを終えたあと、ネパール・インド国境の村イラムで再会し、カトマンズに飛行機で戻ることになった。

 

▼宿泊  Stay Well Guest House連泊

 

 

■ 5月16日

《ネパール・マルシャディ河 ラフティング参加》

 

アンナプルナ山麓トレッキングを終えての体を休めるため、知人から紹介を受けていた <Stay Well Guest House>へ移り、ネパール横断バス旅行の準備のため、もう一泊することになった。

機会があればヒマラヤの雪解け川をラフトで下りたいと思っていたので、冒険心を抑えることが出来ず、マルシャディ河ラフティングを申し込んだ。

 

 

<ネパール・マルシャディ河 ラフティング> 

  25$・ランチ付・ガイド2名・4時間のラフティング

 

 

              ネパール・マルシャディ河 ラフティングに挑戦 

 

朝、ガーデンでミルクティーをいただき、従業員クリスのオートバイの荷台にしがみついて、ラフティング・オフィスにむかった。

 

ポカラ⇒マルシャディ河 Riv.Marshyangdi (バスでムグリンMuglinまで移動しスタート)⇒日本製ゴムボートによるラフティング⇒ベシサハールBesisaharに上陸⇒トラックによるヒッチハイク⇒ポカラにもどる。

 

              ラフティングによるマルシャディ河下りを楽しむ

 

 

 

クルーメンバー <韓国からの学生男女3名・カトマンズのIT自営業男性・ガイド2名・私 計7名>

 

  ランチボックスの内容:中華(ホット&サワースープ・野菜炒めー豆腐マシュルーム・御飯・リンゴ)

 

 

ヒマラヤの万年雪の雪解け水で白濁色、幅約300mの断崖切り立つ岩肌むき出しの河であり、途中、

数箇所の難所はあったが、全体におとなしい河、数度の転覆を経験、ヒマラヤの水河の水の冷たさに悲鳴をあげる。

ランチは川岸に上陸しての食事、どこからか集まった裸足の少年少女との談笑・歌・ゲームに興じる、別れにリンゴを各自プレゼントする。

 

生もの注意 : 生野菜は必ず沸騰したお湯を通すこと、生水は絶対口にしないこと、特に歯磨き、口のすすぎ、果物は自分で皮をむいて食べること。

 

ポカラまでは、バスが満車で積み残され(ポカラへの路線バスが少ないこと、ローカルバスは何時も満員で乗れないこと、ツーリストバスは途中で乗せないことに注意)、後続のオンボロのインド製大型トラックTATAにヒッチハイク、運転台にエンジンのついている鼻ベチャタイプ、エンジンの上に坐らされてカチカチ山、ポカラにたどり着いた時には、ぐったり。

トラックの運転手は、蒙古系ブルースリーそっくりさん。 ネパールにはアーリア系のインド人タイプと蒙古系の二つの顔姿がある。

 

トラックの右手にヒマラヤの銀嶺の山並みが延々と続き、その美しさにおもわずヤッホーを連発、感動感激、神々の姿は美しい。

ポカラに帰着するが、いまだ日暮れ遠し、僕の大好きな初夏のネパール、美しい緑濃き田園風景を楽しむため、レンタル自転車を借りて(50Rs)、ペア湖・王宮・鍾乳洞などをまわる。

ポカラは観光の街、人口も多く、大きな街である。 

しかし、裏道に入るとほとんど土の家で、排水溝もなくホコリっぽく、排ガスの中での生活、貧しい暮らしをしている。 まるで戦後の復興時の日本を見ているようだ。 

しかし自然の中に生きる命には、貧しさは感じられず、健康的である。 

人々はにこやかに今日もペア湖で洗濯に励み、真っ白な布をヒマラヤの風に晒して幸せを噛みしめているようだ。

 

<ラジン家 と Stay Well GH>

 

明日から留守にする主人の門出を祝ってか、オーナーのラジンの奥さんが手製の家庭料理タルバートをご馳走してくれた。 グリーンビーズスープ・野菜のカレー煮・チキンのカリー・野菜サラダ・イラム紅茶(インドのダージリン茶と同じ種類のネパール産)。

ラジン家の皆さんは、お客様へのもてなしに心する素晴らしい家族のようだ。 ラジンは40歳のインテリ青年実業家である。

今回の同行の申し出は、ネパール東部への観光資源開発の興味を実現するためであり、シーズンオフを利用してのガイド役を買って出たのだ。 もちろんこちらも長距離バス旅行でのゲリラ(毛沢東主義共産ゲリラ)との遭遇やカンチェンジュガ山麓の僻地トレックでの危険性をできるだけ回避したいとの願いもあったので、同行をお願いすることにした

 

ガイド条件は、食事と宿泊と交通費一切をこちらが持つ代わりに、ガイド・警護・ポーター・交渉の役割をこなしてもらうことにした、もちろんガイド代は支払わない条件である。

ラジン家の家族構成は、奥さんとの間に、一人息子に、二人の娘、母親の6人家族、従業員は3名。

全客室からは、サランコットの丘はじめアンナプルナが一望できる、ホットシャワー・水洗便所・バスタブ・部屋はとても清潔、近くにはレストラン多く、繁華街も近い。

とくに美味い中華レストラン<LEN HAU>があるのが嬉しい、両替商・お土産や多数あり。

 

ペア湖はStay Well GHから歩いて3分、王宮があり散策によし、王宮があるので警護・治安維持に安心感あり。

自転車でポカラの街を散策、ペアー湖では女の子たちと親しくなり、アンナプルナの山々のスケッチをコラボで描き上げた。子供たちの夢のある構図や、素晴らしい色彩にはいつも感心させられるのである、

 

                 霊峰アンナプルナ連峰とペア湖  

                    ポカラ・ネパール

             Painting By Miss. Saro Jbasne & Sanehisa Goto

 

                 霊峰アンナプルナ連峰とポカラの家  

                     ポカラ・ネパール

                Painting By Miss. Savina & Sanehisa Goto

 

 

▼宿泊 : 『Stay Well Guest House』 

Address : Lake Side (Ammat)-6 Pokhara, Nepal   

 

遠い風の便りで、ラジン氏は病気に伏せゲストハウスを閉じたとのことだが、健康回復を祈る。

いよいよ明日から、ネパール横断バス旅行、両替200ドル・連日のアクティブな運動量に老体にひずみあり。マッサージにかかっておく、車中用非常食購入(ビスケット・チョコ・レーズン・ミネラルウオーター・レモン・ガム・アメ)、冒険旅行の無事を祈りつつ就寝。

 

 

■ 5月17~18日

<ネパール横断バス旅行>

いよいよ約1000Km、19~24時間の長距離夜行バスによるネパール横断バス冒険旅行の出発の朝がきた。

たった一人の日本人が、地元のローカルバスに乗車し、現地の人々とともにバスの一夜をともに過ごす、これだけで興奮の極にある。

途中、共産系武装ゲリラとの遭遇が心配だが、ラジン氏の同行は心強いことである。

 

        帰りは、インド国境ビラトナガルから軽飛行機でカトマンズに戻る

 

 

ポカラのバスターミナルは、各地に向う長距離夜行バスに群がる乗客の群れに溢れかえっている。

荷物はバスの屋根に山と積み込まれ、釜や勉強机まである。 決死の形相で乗り込み席とりが始まっている。

多分指定席なのだろうが、関知せずの席取りである。

怒号の中にいつしか円満なる分配が成立、わずかの遅延で出発となる。

なんと生きる力のあることか、かかる競争に勝ち残れなければここネパールでは、生き延びていけないのだ。

先進地帯以外の全地球の85%のところでの生存競争の原理である。

わたしも逞しくなったものである。

苦にせず、席取りに突進した。

 

早朝3時55分、ネパール東端インド国境の町カーカルビッタイラム行長距離夜行バスは、荷物と乗客を満載し、車体をきしませながらポカラのオールドバザールを出発した。

バスは、中国製のポンコツ・バス、座席は餃子の皮のように薄く、座布団がほしい。 ひょっとして体がボロボロになるかも・・・、どんな状況にも順応してきた猛者の私でさえ唸ったほどのオンボロである。

これでネパールを横断できるのかな、不安がよぎる。

 

         東ネパール・Birutred / ビルタッド行長距離夜行バス (国道H01)

 

車中は、眠れない人々でざわざわ、押しくら饅頭の変形したままの姿で1000Km耐えねばならない。

リュックは手荷物として足下に詰込んだので、あぐら姿勢、これまた辛い。

坐禅を24時間続けることになりそうだ。 

途中、村々での休憩あり。 

あやしく暗闇を照らすカーバイドの灯火が懐かしい。 蛾があつまりミーティングに忙しいようだ。

便所が大変、特にご婦人は大変、長蛇の列。 男は暗闇に乗じて路地に逃げ込み、いつ出発するかわからないバスを気にしながら、どきどきしながら用をたす。 いつものスリルに満ちた爽快を味わう。

見上げれば星空が美しい、宇宙はピュアーだ。 僕はいまネパールにいるのだと実感、喜びが体全身を走り抜ける。

 

大きな古い扇風機が唸りをあげなまぬるい、乗客の体臭をかき混ぜている。

熟睡も出来ずネパールの夜を、ネパールの人々と過ごす。 ときどき目の前を暗闇のなか飛び交うものがある、ゴミを窓の外に投げ捨てているのだ。 痰をペッと吐き捨てる輩もいる。 ガイド役のラジン氏もところかまず車外へペッと唾をはく。

このインテリさんがね、後で分かるがこれが一般的ネパールの庶民のマナーであり、生活習慣なのだ。

 

長い夜行バスでの庶民生活にも慣れたころ、ネパール東端、インド国境の町ビルダットに到着した。

まずカトマンズへの飛行機を予約するため旅行会社に出向いてフライトチケット2枚を確保。

ハイビッカスの花が咲き乱れる熱帯、気温は43度、拭けどふけど汗がしたたりおちる。

木陰に入れば意外と涼しい、人の往来はまばらである。

 

▼ 長距離バス車中泊

 

 

■ 5月19日

<ゴルゲ村訪問>

 

ゴルゲ村訪問は、わたしが精神的に救われたことへのお礼のためである。

わたしが尊敬する中村天風師が30歳代半ば、命にかかわる疾病を抱え、その治療を求めて世界を放浪したが、西洋医学では解決しえなかった。

傷心の身で帰国途上の船上で出会ったカリアッパ師の導きで、ネパール・カンチェンジュガ峰山麓にあるゴルゲ村に導かれた。 

天風師は、ゴルゲ村滞在中、おのれを捨ててオランビタン岩に、精神を統一し坐りつづけ、おのれの病を完治させた達人であり、わたしにとっての人生の先輩なのである。

このネパールの旅の第一の目的である、天風師が坐った岩<オランビタン岩・天風岩>に坐って、感謝の気持ちを天風師に伝えたいためである。

 

ゴルゲ村訪問の詳細は、下記のブログを参照願いたい。

『星の巡礼・カンチェンジュガ山麓ゴルゲ村に中村天風師の足跡を訪ねて』①

『星の巡礼・カンチェンジュガ山麓ゴルゲ村に中村天風師の足跡を訪ねて』②

 

 

ラジン氏が、いろいろ情報を集め、ゴルゲ村への前進基地フィカレ村までのバス・チケットを購入してきた。

バスに揺られて1時間、フィカレに到着、ラジン氏とは一時はなれ、明日この場所での再会を約し、それぞれの目的地にむかうことになった。

 

                                     

           ゴルゲ村への入口広場 フィカレ村の屋台

 

こちらは、まず、ゴルゲ村に行った事のあるガイド兼ポーターを探すこと、非常食の買出し、ミネラルウオーターの確保に走る。

 

ガイド兼ポーターは、自称日系人(英語堪能、母親が日本西宮に在住、母親の写真・住所あり)のMr. Hemと一泊二日の雇用契約を結ぶ、@300Rs x 2Days = Total 600Rs 

非常食は、ビスケット3・バナナ・マメ・インスタントラーメンとする、ほかにミネラルウオータ・チョコレート。

目的地ゴルゲ村への入り口であるフィカレの村は、インド・ダージリングへの中継地でもあり、ゲストハウス2軒あるにぎやかな村である。

 

          ゴルゲ村への道標・案内板を左へ入る <WAY TO GORKHE>

 

フィカレ⇒ゴルゲ村への道順(野帳・道中トレック地図・ボーイスカウト式記帳)は、スケッチを参照願いたい。

 

 

          カンチェンジュガ山麓 ゴルゲ村へのアクセス (野帳メモより)

 

     

               フィカレ村➡ゴルゲ村 道案内<野帳メモ>

 

当初、ゴルゲ村へはロバで行くつもりだったが、途中まで車が行くとの情報、乗合ジープで分岐点まで相乗りする。

メインのアスファルト道路に別れを告げ、ゴルゲ村への案内板を左へ入る。 道中、芥子(ケシ)畑が延々とつづく、亜熱帯の太陽が容赦なく背中を焦がす。 山の尾根を伝い、自然の美しさを観賞しながら、村の子供たちとエールを交換しつつ進む。

ガイドのヘム君は、色々情報を集めてくる、『6ヶ月前、日本人6人がゴルゲ村に向った』、『天風先生を知っている老人が健在だそうだ。 老人の名前はビシェヌさん、104歳』と、報告を受ける。

 

                   段々畑に囲まれたゴルゲ村

 

                   ゴルゲ村を見下ろす高台で

 

           フィカレ村~ゴルゲ村 トレッキング・ルートマップ・スケッチ

                  東ネパール カンチェンジュガ山麓

                     ペン画  後藤實久

 

 

ゴルゲ村手前の、マイユン川で汗を流す。 ゴルゲ村の子供たちとはじめて接触、感無量である。

子供たちと非常食のビスケット、バナナでちょっとしたパーティ。その中に英語の話せる少年がおり、年数回自分の家に、日本人のグループが泊まっていくとの話をする。

 

            ゴルゲ村の子供たちの歓迎を受ける (マイユン川畔で)

 

この子は、お世話になるシバ氏の家族の次男Hridesh君、いろいろな日本人の名前が飛び出してくる。

どうも全国組織「天風会」のメンバーらしい、こんな山奥に天風先生を慕ってやってくるのだ。

 

とうとう、子供たちと隊列をくみ、教えたスカウト行進曲<ヤヤヨーヨー>を歌いながらのゴルゲ村へはいる。

家に父がいるので立ち寄って欲しいとのこと。 途中、天風先生がヨガを組んだオランビタン岩(天風岩)に坐って、天風先生の世界を共有させていただく。

 

 

 

 

シバ氏と出会い、意気投合する。 

永年にわたって天風会のメンバーの來村時の宿泊の場を提供、芳名帳を供え、訪問者の記帳と記録を残しているのには驚かされた。

どうも天風会のネパール支部の役目を引受けているようだ。 たぶん日本の本部の要請もあったのであろうと推測する。 錚々たる方々の名前に交じって、美智子妃(皇后)の來村、1993年の記帳もあった。 とても熱心な天風先生の崇拝者であり、時間と場所を見つけては瞑想に耽っておられたとのこと。

 

沢山の弟子達は、来訪に際して、ゴルゲ村に対して感謝の印を残してかえるようだ。 たとえば小型水力発電装置や小学校建設(福山市の山田氏)等。 そのお手伝いをもシバ氏がお世話しているとのことであった。

シバ氏からは、伝えられている天風先生のゴルゲ村での様子や、弟子達のゴルゲ村詣でについて話を興味深く語って聞かせてもらう。 

日本からの援助であろうかマイユン川に設置された小型水力発電機で夕方二時間ほど電燈がともる豊かな村のようだ。 あとはランプ生活、なんともいえないロマンを感じる人間本来の質素な生活を営んでいる。

 

                 天風会員寄贈による小学校  (ゴルゲ村)

 

 

■ 5月20日 

<ゴルゲ村滞在> 

 

 

夜半に目を覚まし、天風師との出会いを神に感謝する。 

人は自分が高められる事象に出会たり、命を懸けて物事をなしたいと想ったその瞬間、その思いは成就するのだと言われる、

わたしもその瞬間を大切にする人間だし、その瞬間を信じ、感謝の念をいだく人間である。

いまのこの瞬間を大切にしたい。

 

星の巡礼 ネパール紀行>も、『自然の中に神をみ、ひとの中に神を見出したい』 との願いから歩みを続けている。

ヒマラヤの満天の星に熱き祈りは伝わり、星達の大合唱にわが精神は高まるばかりだ。 

懐中電灯に照らされた影が壁に浮かび上がり、そこに一匹のハエがとまり居眠りをしている。 いや共に瞑想に耽っているのかも知れない。

悠久の時の流れに身をまかしているうれしさ、ナマステである。

 

            朝霧に神秘さただようゴルゲ村 (マイユ川に架かる吊橋ー天風橋)

 

闇に浮かぶオランビタン岩<天風岩>に坐して、神の声を聴く。 

時は滔々とながれ、小川のせせらぎと交わる。

歓喜をあげる小鳥達のさけび、この朝もやの風景は、ヨガの導師・カリアッパ氏や中村天風師のおられた当時そのままの情景をなしているのであろう。 

体内に、そして心にその息吹く<宇宙の響き>が滔々と流れ込んできた。

 

          マイユ川のオランビタン岩<天風岩>で瞑想に耽る   ゴルゲ村

 

                ゴルゲ村マイユン川に鎮座する<天風岩>

                       東ネパール

                     ペン画   後藤實久

 

 

木製の手作りベッドで次男のHeridesh君と寝ていたようだ。

天使のような寝息に、側に居る彼に気づく。 どうも彼のベッドにお邪魔していたようだ。 

隣の台所では、奥さんのMamtadeviさんがコトコトと食事の支度をしている。 アワやヒエを石臼で挽いているのだろうか、昔懐かしい石臼のゆったりとした石と石の擦り合う音が聞こえてくる。

入口にかけられた布切れの隙間を土間でたく、まだ湿った小枝のくすぶる煙がベッドにはいあがってくる。

遠くでは一番鶏が朝を告げている。 すべてが手作り、すべてが自然の営みなのだ。

このような自然の中にこそ、素朴な、謙虚な、質素な人間のなかに、神が居られるような気がする。

神われらとともにいますのである。

 

 

           ゴルゲ村一宿のベッドでシバ氏、子供たちと    ゴルゲ村

 

▼宿泊  シバ氏宅泊

 

 

■ 5月21日

<ゴルゲ村を後にして、フィカレ村にもどり、イラムへ移動>

 

たった一泊だったのに、このゴルゲ村を去るのがつらい。

またいつの日か、日本から青少年を連れてきたい。

そしてこのカンチェンジュガ山麓の<天風岩>で共に瞑想し、汗し、愛を語り、神と語りたい。

それがゴルゲ村を後にするわたしの願いだ。

 

このゴルゲ村は、完全に陸の孤島だ。 村へは二本の道がある、入村時の尾根から川へおりる山道<川上ルート>と、 村を離れるときに使った吊り橋を渡って平地をいく<川下ルート>だ。

<川下ルート>、こちらはジープなら入れる幅4Mはあろう荒削りの山道だ。 ただフィカレ村へは遠回りのようだ。

しかし、よくもゴルゲ村にたどり着けたものだ。 献身的なサポートをしてくれたガイドのHem君のお陰である。

感謝の気持ちを伝え、再会を約し、フィカレ村でヘム君と別れをた。

 

 

             シバ氏の母親、奥さんと子供たちと   ゴルゲ村

 

          シバ家のみなさんと、ガイド役ヘム君(中央)   ゴルゲ村

 

 

 

 フィカレ村を辞して、ポカラから同行したガイド役のラジン氏との待ち合わせているIlamイラムへ、乗合ジープ(60Rs)で移動する。

ラジン氏も、インド・ダージリングでの所用を済ませ、イラムへ戻ってきている頃だ。

いまごろは今晩泊まるロッジを見つけてくれていることでだろう。

 

イラム紅茶は、インド・ダージリン紅茶と同質の高級品として名高い。

イラムとダージリンは同緯度で標高もほとんど変わらず、直線距離で約50Kmにすぎない。

ともに英国統治時代の避暑地として発展した高原である。

おみやげに青空市場でイラム茶を購入する。

 

 

                イラム紅茶の茶畑    イラム・東ネパール

 

                      イラムの街並み

 

                      イラムの街並み

 

              イラムの茶畑 と GREEN VIEW GUEST HOUSE

                     イラム・東ネパール

                     ペン画  後藤實久

 

 

▼宿泊  Green View Guest House  イラム

 

 

■ 5月22日  バス移動日➀

<07:00 バスにてイラム出発 ⇒Birtuedビルタ ⇒Itahariイタハリ 11:06 バス乗換

⇒ Birtatnagarビルトナガル 12:10 ⇒ Dharanダラン 19:00>

 

途中ビルトナガル(ネパール第二の工業都市・東の拠点)の旅行代理店に立ち寄り、予約していた帰路の航空券を(ビルトナガル ⇒ カトマンズ)を受取る。

気温44度、熱射病にかかりそうだ、はやく標高2000MのヒレHilleに逃げ出したくなる。

 

バスの中で、ビルマ・ナガレンからのビシーさん65歳と同席し、大東亜戦争時代やその後の独立運動で沢山の日本軍人が自分達を護ってくれたり、共に戦かい、独立を支援してくれたと感謝の言葉を言われた時は、自分の耳を疑うほど驚いた。 

日本ではとかく敗戦のいじけた考えに陥り、自虐史観におちいっているが、現地での日本軍人への尊敬の念は根強いものがのこっているのだ。 

ビシーさんはビルマから、ネパールの故郷を訪問しての帰路らしい。

 

長距離バス旅行中は、ゴム草履がよい。

バス乗車中は満員で身動きできないので、スナック(非常食)を買い込んでおいたら助かる。

トイレ休憩があるが、出来たら水分補給を控えたらよい。 とても非衛生的で、強烈な臭気・左手処理に戸惑うにちがいない。 ネパール南部を旅行する際には、熱射病対策必要が必要であり、<つば広帽子・日焼け止め・リップスティク・サングラス・バンダナ・ミネラルゥーター・傘>が必携である。

 

 

 

                  ダランの街角  東ネパール

                    ペン画  後藤實久

 

▼宿泊 : 『Himali Guest House』   Dharanダラン

 

 

 

■ 5月23日  <移動日②>

<Dharanダラン⇒ Dhunkutaダンクタ>

 

田舎町はずれのバスターミナルの近くの<ヒマラヤ・ゲストハウス>で目を覚ます。

ここは山村で、下界のかすむ光景はまったく素晴らしい。 スケッチをしているとどこからとなく人々が集まり、民間外交のはじまりだ。 今日という歴史の証言者たらんと居合わせた全員が出来上がった絵の上にサインをしてくれる。

我々の宿泊したこの村の一番高級なリゾートコッテジのようで、ラジン氏がいたってお気に入り、あれこれと自分のゲストハウスにかける夢を夜遅くまで語り聞かせてくれた。

 

Dhankuta では、古い町並みを楽しむ。

出あう子供たちと歌をうたったり、ゲームをしたり、それは楽しかった。 ラジンはただただ呆れ顔で傍観している。 モスクをノートにスケッチする。

 

                 

 

ローカルバスは村民の命綱だが、バスに乗るだけでも命がけだ。 いつも満杯、荷物がバス屋根に積み上げられる。 5~6人屋根にしがみつきながら、命がけの旅行をしている人たちもいる。

痰を吐くのは常識、中国だけの生活習慣とおもっていただけに、ネパールもかと驚く。 

バスに乗り窓側に坐ると、痰が飛び交い大変だ。 内側の乗客たちが狭い窓めかけてぺっぺと外へ吐き捨てるのだから、たまったものではない。

 

 

ビラトナガルに、お昼二時過ぎに到着。

昼食は、好物のホット&サワー、チキン、焼き飯、ビール、ミネラルウオーター、もちろん中華。

街の様子といえば、裸足の人々、蚤をとりあう母娘、黄鼻汁をふきもしないストリートチャイルドレン。

街全体が落着き無く、なんとなく騒々しい、喧騒の世界に迷い込んだようだ。

チベットの漢方を露天でみつける。 ほとんどが鉱物や岩石の粉、中国の薬草とちがう。

久しぶりにシャワーをあび、洗濯をする。 天井扇が回っているが、熱風は容赦なく体にまとわりつく。

部屋にロープを渡し、ネパールの大地の色に染まったパンツが軍艦のようにはためく。

ビラトナガルは、インドに近い街で、気候もインドのあの猛烈な暑さに似ている。

 

Hotel Ambassador Lodgeに投宿  ダングタ・東ネパール

 

 

■5月24日 移動日

Biratnagar ⇒ Katumanzu   Buddha AirにてKathmanduへ>

 

飛行機はBeechcraft 1900D、  16 人乗、 カトマンズへのフライト時間45分。

ヒマラヤからの気流に身をまかせ、地上100mの高度を風にゆられて、人家や羊の群れの上を悠々と飛行するのだから生きた心地がしない。 

ときどきドドーンと急降下、まるで山道を走るオンボロバス、ハリソン・フォードのアドベンチャー映画だ。

機体が傾かないように荷物と乗客をバランスよく配置するのにはこれまた驚きである。

乱気流に巻き込まれると、バランスをとるため整備士が右左と席を変えているのだから、緊張感が走る。

 

               

           カトマンズブッダ航空の双発小型機(ビラトナガル空港にて)

 

 

ともあれ無事にカトマンズにランディング。 

 

▼宿泊 : Hotel Discoveryに連泊  

      P.O.Box 11870     Thamel, Golkopakha, Katmandu, Nepal

 

 

 

■ 5月25日 

カトマンズ散策 1日目>

  ーKathmandu 観光は、1day  course   200Rsからあるー

 

ネパールでのすべてのスケジュールを終え、帰国前のカトマンズ散策である。観光ツアーには参加せず、2日間、ゆっくりとカトマンズの街を歩き回った。

 

 

  1.パシュパティナート : ヒンズー教徒の浄土への入口、死体を焼き、その遺灰をガンジス河の

    支流バクマテ川に流して、来世の幸せを祈り沐浴をする神聖なヒンズー寺院 

  2.ボタナート : ネパール最大のストウーパ・仏塔が建つチベット仏教の巡礼地、

    チベット文化の中心

  3.スワンヤンブナート : ネパール最古の仏教寺院 別名モンキーテンプル

  4.ナガルコット : 標高2100mの丘からのヒマラヤ展望台

 

                 ヒンズー寺院<パシュパティナート> 

 

           

               ネパール最大のストウーパ<ボタナート>

 

               ネパール最古の仏教寺院<スワヤンブナート>

                      カトマンズ

                    ペン画  後藤實久

 

 

     スワヤンブナート仏教寺院         ネパール最大のストウーパ<ボタナート>

 

    <パシュパティナート> 死体焼き場<ガート>と遺灰を流すバクマテ川(ガンジス川支流)

 

     <パシュパティナート> 死体焼却の煙が上がり、バクマテ川両岸には死を待つ家が並ぶ

 

 

            <パシュパティナート> 薪が積まれた死体焼却所

 

 

<ナガルコットからのヒマラヤ展望>

 

カトマンズより東へ、約35km、直通バスで約2時間(150Rs.)

標高2100㎡からのヒマラヤ展望台として知られるナガルコットの丘から、ヒマラヤ連峰が大きく開け、エベレストからさらなる東の峰々を望むことが出来る。

正面には、ランタン・ジュガール山群の峰々をまじかに見られ、西にはマナスル連峰を見ることが出来る。

陽が昇るとともに山容が変化するヒマラヤの幻想的な美しさを堪能した。

 

               ナガルコットのヒマラヤ展望台で夕陽を待つ

 

 

     ヒマラヤ展望台であるナガルコットの丘からのランタン・ジュガール山群の美しい山容

 

 

       刻々と変わるヒマラヤ<ランタン・ジュガール山群の山容>  ナガルコットの丘

 

 

▼宿泊  Hotel Discovery   カトマンズ

 

 

 

■ 5月26日

カトマンズ散策2日目>

  ーカトマンズ観光 貸切リクシャ 人力三輪車-

 

  1.パシュパティナートを再訪し、瞑想に耽る

  2.世界遺産<タルバール広場>の探訪 : ハヌマン・ドカ(旧王宮)、クマリの館、タレジュ寺院

  3.タメールの路地まわり : 下町の生活の匂いと庶民の生活を探訪

 

             人力三輪車リクシャーによるカトマンズ散策 2日目

 

               パシュパティナートを再訪  カトマンズ

                    

<世界遺産タルバール広場の探訪>

 

    タルバール広場に建つハヌマン・ドカ旧王宮      旧王宮入口に立つハヌマン・ドカの像

 

   ハヌマン・ドカ旧王宮の中庭 <ナサル・チョーク>     パンチャ・ムクヒ・ハヌマーン寺院

 

 

                   クマリの館    カトマンズ

    ヒンドゥー教寺院、女神の生まれ変わりとされる神聖な少女、クマリが暮らす<クマリの館>

   1757年にカトマンズ最後の王 ジャイ・プラカース・マッラが建てた館で、女神クマリを祀る

 

 

                    タレジュ寺院  カトマンズ

     1564年ごろにマヘンドラ・マラ王によって建てられたネワール様式のヒンズー教寺院

 

 

 

                 カトマンズ・タルバール広場の風景

 

▼宿泊  Hotel Discovery   カトマンズ

 

 

■ 5月27日 

 <さようならネパールよ>

 

タイ航空    TG320便     カトマンズ   13:40発

                   バンコック   18:10着

        TG622便     バンコック   23:59発

 

 

■ 5月28日 

関西国際空港  TG622便    大   阪   07:30着

 

 

満天の星空のもと、純白に光り輝く霊峰ヒマラヤの神々しさに息を止め、永遠なる神々との交信を楽しんできた。

山麓に営まれる人々の質素な生活、素朴な色彩の神が宿る寺院での祈り、

村人の持ち寄る野菜であふれるバザールの賑わい、

心をときめかしながらネパールの限りない豊かなメッセージを、体いっぱいに受け止めてきた。 

感謝である。

ナマステ

 

 

 

 

                  星の巡礼 ネパール紀行』

                      スケッチ・詩句

                       後 藤 實 久

 

 

                          

                                    

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<ネパール紀行 関連資料>

 

               ■ ネパール紀行スケジュール表

 

 

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■ ネパール紀行 携行品チェックリスト

 

□VISA/Passport・トレック申請用写真(4枚)・航空券・傷害保険証書

□パスポートコピー4枚・

□防寒&消毒用ウイスキー・防蚊ネット・高度計・温度計・

□現金(日本円・USドル)・T/C・クレジットカード

□Tシャツ2 ・パンツ2・靴下2

□洗面洗濯用具 (石鹸・歯ブラシ・タオル・干しヒモ・クリップ)

□ポンチョ・ツエルト(簡易テント)・水筒・ライター・防寒フリース・手袋・目だし帽

□ショートパンツ・トレックパンツ・登山靴・靴下

□帽子・水着・サングラス・老眼鏡・ビニール袋・ティッシュペーパー・消毒用ウエットティッシュ

□カメラ・三脚・フイルム・懐中電灯・気象ラジオ・腕時計・計算機・磁石・高度計・気圧計

□救急用品 (正露丸・下痢止・浣腸・高山病薬・抗生物質・ビタミン剤・ナイフ・リップスティック

       バンドエイド・蚊取線香・防虫ネット)

□筆記用具 (ノート・登山地図・案内書・スケッチ用具一式)

□登山用具 (スパッツ・ストック・磁石・地図・非常食・食器セット)

□数珠・線香・ウオークマン・小型三鈷鈴・鈴

□非常用品 (鏡・マッチ・マヨネーズ・チョコ・干葡萄・ビスケット・飴)

中村天風著『運命を拓く』・トルストイ著『人はなんで生きるか』

 

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■ ネパール紀行 必要経費 

      (貨幣単位 Rs.=ネパール・ルピー / US$=米国ドル /  円>

 

■5/7 格安チケット往復 (マップツアー・アクロス社)                                 78,000円 

      海外旅行保険   (損保ジャパン社)                                                               10,720円

      日本国内交通費                                                                                                                            10,000円

      両替 <1$=124.5円、100,000円=803US$準備>

■5/8     両替 <1$=72Rsルピー、500$=36,300Rs準備> 

              VISA取得(カトマンズ・トリブバン国際空港にて)                                30US$

             宿泊代 International Guest House( GH) 前金                                                                      1,152Rs

             交通費(カトマンヅー⇒ポカラ バスGreen Line)                                                720Rs

             空港タクシー代(空港⇒GH)                              500Rs

             GHチップ                                         50Rs

     夕食(天婦羅定食)                                                                                                                        200Rs

     ビール(San Miguel)                                                       100Rs

             トレッキング地図                                                                                                                              420Rs

■5/9 電話代(ポカラ・モナリザホテル予約)                                               30Rs

     電話使用謝礼                                                           70Rs

     朝食(オムレツ)                                                       125Rs

     レストランチップ                                                         75Rs

     タクシー代(ポカラ空港⇒モナリザホテル)                                           180Rs

     トレッキング管理事務所へのタクシー代往復                                         120Rs

             トレッキング許可申請代(アンナプルナ・トレック)                                      2,000Rs

     トレッキングガイド兼シェルパ契約金                                              10,000Rs

      山小屋チップ・枕銭                                                       60Rs

■5/10   ミネラルウオーター・コーク                                                 100Rs

      山小屋チップ                                                          30Rs

■5/11   ミネラルウオーター・ビール                                                 190Rs

      山小屋チップ                                                        100Rs

■5/12 ミネラルウオーター                                         70Rs

■5/13 ミネラルウオーター・ビスケット                                              170Rs

■5/14 ビール2本・ミネラルウオーター・コーク                                            350Rs

    村営小学校への寄付(チェックポイントでの徴収)                                      270Rs

    トラック同乗謝礼(トレッキング終点⇒モナリザホテル)                                   800Rs

    ガイド兼シェルパーへの謝礼                                                     1,000Rs

■5/15 夕食(トレック踏破感謝ディナー) 中華料理                                        3,260Rs

    ラフティング冒険川下り                                                  1,000Rs

               チップ                                                            50Rs                      

     ネパール横断バス代(ポカラ⇒イラム 約630Km)                                                         25US$

     昼食                                                          150Rs

     ラフト用サンダル                                                    400Rs

     貸自転車                                                          50Rs

     ソフトドリンク                                                       30Rs

■5/16 タクシー(ラフティング往復)                                                  530Rs

    夕食・チップ                                                          440Rs

    バナナ・みかん                                                        50Rs

    ラフト・リーダーへのチップ                                                   100Rs

■5/17 両替 (150US$⇒11,409Rs ルピース)                                                          150US$

               Stay Well Guest House                                                   2,260Rs

               チップ                                                                          7US$

               ネパール横断冒険バス旅行ガイド代                                              5,000Rs

■5/18 マッサージ                                                          200Rs

               フイルム                                                           250Rs

               ブッダ航空切符代(ビラトナガル⇒カトマンヅー2人分予約)                                       11,000Rs

               両替 (日本円20,000円⇒11,380Rs)                                                             20,000円

■5/19 ゴルゲ村シバー家宿泊謝礼                                                   900Rs

     ガイド兼ポーター代(ゴルゲ村案内)                                             1,000Rs

     チップ                                                                             1US$

     非常食購入(バナナ・ビスケット・インスタントラーメン)                                    150Rs

     乗合ジープ (フィッカレ村⇔ゴルゲ村への分岐点まで)                                     280Rs

     昼食代                                                            150Rs

■5/20 GreenView GuestHouse 宿泊代                                                         700Rs

     バス・チケット2人分                                                   1,000Rs

     お土産(イラム茶)                                                      600Rs

     乗合ジープ                                             150Rs

     スナック(ビスケット・イラム茶)                            65Rs

      昼食代                                         100Rs

■5/21~22 Ambassordor Hotel 二人分                                                      2,000Rs 

      バス代二人分(ダラン⇒ビラトナガル)                                    1,150Rs

      チベット薬草                                        125Rs

      昼食二人分                                      270Rs

■5/23~24 カトマンズ人力車                                              200Rs

         バス代 (ポカラへのガイド帰宅)                                   200Rs

      夕食                                         400Rs

      乾杯用ビール                                          200Rs

      ドーチェ購入 3組                                     34US$

       お土産 (皮ベスト2着)                                    550Rs

       リクシャー (カトマンズ観光人力車)                                  200Rs

        空港税   (ビルトネガル国際空港)                                 300Rs

     タクシー  (カトマンズ⇒空港)                            200Rs 

                                                                                                -------------------------------------------

     星の巡礼ネパール旅行代金                                                           日本円   118,720円

                                                                                                                                USドル 803US$= 100,000円

                                                                                                                 --------------------------------------------

                                                                                                                  ネパール旅行総代金 218,720円

     <1日平均旅行経費 1690Rs=23US$ X 19日=437US$>                       

 

                                                                                                        (注 2001年当時の物価・為替レートです)

 

 

               ネパール紀行関係資料 了